しいたけの石づきは食べられる?取り方や軸ごと活用する方法も紹介!
しいたけの石づきはどうしていますか?捨ててしまいがちな部分ですが活用方法はあるのでしょうか。今回は、しいたけの石づきは食べることができるのかや、栄養価・取り方なども紹介します。しいたけの石づきの活用方法やレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
しいたけの石づきってどうしてる?

そのまま焼いたり、鍋料理や煮物に使ったりと様々な料理で活躍するしいたけですが、石づきの部分は料理に使うことはできるのでしょうか。ここではまず、石づきとはどの部位を指すかについて説明します。
しいたけの石づきの部位
しいたけは大きく分けて傘、軸、石づきの3つの部位に分類できます。それぞれの部位の特徴は以下の通りです。
【傘】
・風味が一番強い
・肉厚で水分量が多い
【軸】
・傘と比べると風味は弱い
・繊維質
【石づき】
・原木と接した部分
・黒くて硬い
しいたけの傘はきのこ上部の半球型の帽子のような部分を指し、ビタミンDが豊富に含有されているためカルシウムの吸収促進や骨粗鬆症の予防効果が期待できます。肉厚でジューシーな食感が特徴で、煮物や鍋料理、焼きものなどさまざまな料理に使用される部位です。一方の軸は傘の下についている円柱状の部分を指します。傘と比べると風味は弱く、繊維質です。
石づきはきのこの傘以外の部分と思われがちですが、原木と接している先端のことを指します。先端から5〜10mm程の黒くて硬い部分のことで、原木や培地が付着していることもあります。この石づきが食べられるかどうかについては後述するので参考にしてください。
しいたけの石づきを食べることはできる?

上記ではしいたけの部位について紹介しましたが、しいたけの石づきは食べることができるのでしょうか。ここからは石づきの特徴やそれ以外の部位を食べられるかどうかについて詳しく説明します。
しいたけの石づきは硬くて食べられない
しいたけの石づきは、前述したとおり原木や培地と接していた先端の黒くて硬い部分のことですが、その硬さのため噛み切ることが難しく食用には適していません。また、しいたけは原木栽培によって育てられるきのこなので、おがくずや樹皮が付着している可能性があります。木くずは食べることができないので、食べる際は石づきを取り除きましょう。
しいたけの石づき以外の軸は栄養豊富で食べられる
石づきは硬くて樹皮が付着している可能性があるため食用には不向きですが、しいたけの軸は栄養豊富で美味しく食べることができます。傘の部分よりも繊維質で食感があり、食物繊維や葉酸、ミネラルが豊富なため便秘の改善や生活習慣病の予防にも効果的です。
軸は旨味成分として知られているグルタミン酸やグアニル酸を豊富に含んでいる上、香り成分であるレンチオニンは免疫力を高める効果もあるので、捨てずに料理に活用しましょう。具体的なレシピは後に紹介するので参考にしてください。
しいたけの石づきの取り方は?
しいたけの石づきの取り方と下処理の手順は以下の通りです。
①しいたけの先端の黒い部分を5mm程度切り落とす
②硬く絞ったキッチンペーパーで汚れを拭く
石づきはしいたけの先端の黒い部分を切り落とすことで処理ができます。軸の部分は食べられるので切り落としすぎないことがポイントです。石づきの表面をそぎ落とすようにすれば、より軸の部分を残して処理することができます。
なお、しいたけの軸や傘に付着している汚れは土ではなく木のおがくずや土台の繊維なので、軽くはたく程度で落とせます。しいたけをはじめとするきのこ類は水洗いによって香りや風味が飛んでしまうため、水洗いはせず硬く絞った濡れキッチンペーパーで優しく汚れを拭き取りましょう。
しいたけの石づきの活用方法はある?

食感の硬さから食用には適していない石づきですが、食べられないからと捨ててしまうのは勿体無いと感じる人もいるでしょう。そこでここではしいたけの石づきの活用方法について紹介します。
しいたけの軸と一緒に出汁をとるのがおすすめ!
石づきは軸と一緒に出汁を取るのがおすすめです。しいたけの旨味成分であるグアニル酸は、一度乾燥させることによって何倍にも増すことがわかっています。出汁を取る際は切り分けた軸と石づきを手で細く裂き、室内で2日程度干してから出汁パックにまとめて煮出しましょう。
しいたけの石づき以外の軸を使うレシピ
しいたけの石づきは硬くて土臭いため食用には適していませんが、軸は食感が良く美味しい出汁が取れる部位であるということがわかりました。そこでここからは、しいたけの軸を美味しく食べるためのレシピを3つ紹介します。
①しいたけの軸のバター醤油炒め
しいたけの軸を手で細かく裂き、醤油とバターで炒める手軽なレシピです。作り方はシンプルながら、軸の歯応えと旨味を感じることができる贅沢なおかずです。しっかり水分を飛ばしカリッとした食感をだすことがポイントです。
②しいたけの軸きんぴら
甘辛い味付けがごはんによく合う、しいたけの軸のきんぴらのレシピです。砂糖、みりん、醤油などの調味料を加え、水分がなくなるまで炒めます。最後ごま油と七味唐辛子を加えることで風味に広がりが生まれ、お酒にも合う1品になります。
③しいたけの佃煮
ご飯のお供の定番である佃煮はしいたけの軸でも作ることができます。醤油、みりん、酒、砂糖を加えて汁がなくなるまで煮詰めたら完成です。甘めの味付けがご飯によく合い、子供から大人まで美味しく食べられます。
しいたけの石づき以外の軸は美味しく食べよう
石づきは硬くて食べることはできませんが、軸の部分は美味しく食べられることがわかりました。捨ててしまいがちなしいたけの軸ですが、今回の記事を参考に、上手に料理に取り入れながらしいたけを余すことなく食べましょう。