平戸ニンニクはどんな品種？味わい・旬の時期など特徴は？食べ方のおすすめも紹介！

平戸ニンニクの読み方は「ひらどにんにく」で、国産の暖地型に分類される品種です。暖地で生産されるニンニクは、青森県をはじめとする寒地のものとは違うのかが気になるところです。ここでは平戸ニンニクはどんな品種かについて、特徴とともに説明します。

暖地型にんにくは小ぶりのものが多いのですが、平戸ニンニクは1球の重さが100gから150gと比較的大きいことで知られています。1球につき8～10片ほどの鱗片がついているものの、鱗片も十分な大きさです。また実の色は黄色味がかった白色となっており、一般的なニンニクとは少し違います。

平戸ニンニクはニンニク特有の香りが強く、味もしっかりと辛味を感じます。そのためニンニクの風味を楽しみたい人には、おすすめの品種です。薬味として生の辛味を楽しんでも加熱して甘味を引き出しても美味しく、加熱後の食感はねっとりとしています。

平戸ニンニクは長崎県平戸市に伝来したことが名前の由来となっており、現在も全国的に流通することはない品種です。長崎県などの地元では、4～5個入りで販売されていることが多く、値段の相場は400円程度です。ECサイトでも購入可能で、その場合は1kg2500円前後で取引されています。

平戸ニンニクは暖地型ニンニクの中でも、生産地が限定されています。収穫時期が短いこともあり、国産ニンニクの中でも希少種といえるでしょう。ここでは平戸ニンニクの生産地と、旬を含めた収穫時期について説明します。

平戸ニンニクの主な生産地は、発祥の地でもある九州の長崎県です。平戸ニンニクは暖地型品種である壱州早生（いっしゅうわせ）や上海早生（しゃんはいわせ）と比べると、球根の大きさが大きくなっています。そのため畑では株間を広めにとる必要があることも、産地が限定的な理由と考えられます。

日本国内でのニンニクの収穫のピークは6月となっていますが、暖地型品種である平戸ニンニクは早生品種で、収穫時期は5月となっておりこの時期が旬でもあります。基本的には球ニンニク向けに栽培していますが、一部は葉ニンニクとして出荷されているようです。葉ニンニクは食感が柔らかく、ほのかな甘味とにんにくの風味が感じられる味わいです。

（＊にんにくの種類について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。）