魚のフィレとは?どういう意味?切り身との違いも比較して紹介!
フィレ(フィーレ)とはどういう意味か知っていますか?「鯖・鮭のフィレ」をよく見かけますね。今回は、魚の「フィレ」の意味や紹介します。ファストフードのメニュー名にもなっているフィッシュフィレオのフィレについても紹介するので参考にしてみてくださいね。
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フィレ(Filet)とは?どういう意味?
サーモンのフィレなどと使われているフィレという言葉は、フィーレとされることもありますが、どんな意味を持っているのか疑問に思ったことはないでしょうか。フィレとはどのような意味なのか、言葉の意味について解説します。
フランス語「フィレ(Filet)」の意味
フィレとはもともとフランス語で「Filet」と書き、「網・ネット」や「フィレ肉・切り身」という意味です。元は「網・ネット」という意味でしか使われていなかったものの、肉を紐で縛って網で焼くようになったことから、「フィレ肉・切り身」という意味に派生していったと言われています。
フィレは業界別に異なる意味で使われている
フィレという言葉は、フランスでは業界によって以下のように異なる意味で使われています。
・精肉業界:フィレ肉
・料理業界:魚のおろし身
・製菓業界:砂糖液を101~103℃に煮詰めたもの
このように、フィレは肉や魚以外にもお菓子作りの用語としても使われている単語のようです。それぞれの業界で肉・魚・砂糖液といったように全く食材が異なるので、店などで注文する際にフィレの表記があった場合は間違えないように注意が必要になります。
(*牛肉のフィレ肉について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
魚の「フィレ」の意味は?切り身と違いある?
さばフィレやサーモンフィレなどの表示をスーパーやレストランで見かけますが、この魚に対して使われるフィレの意味を、正確に理解している人は少ないかもしれません。ここでは魚のフィレの意味と、切り身と違いがあるのかどうか詳しく解説していきます。
魚の「フィレ」は3枚おろしの片身を指す
魚の「フィレ」は魚の処理方法を指す用語で、水産業界においてはフィレ以外にも魚の処理方法として以下のような用語が使われます。
・フィレ:3枚おろしの片身のもの
・ラウンド:魚の原型そのままのもの
・セミドレス:腹部を切り開き、エラと内臓を除いたもの
・ドレス:頭部、エラ、内臓を除いたもの
・ステーキ:ドレスまたはフィレを一定の寸法の切り身にしたもの
魚を3枚おろしにすると、真ん中の部分には中骨がありますが、フィレは骨を全て取り除いた2枚のうちのどちらかを意味します。上身あるいは下身のどちらかを指すことになりますが、上身と下身のどちらであっても同じくフィレと呼ばれます。
フィレと切り身の違いは「サイズ」
魚のフィレは魚を3枚におろしたうちの片身となっているため、切り身と変わらないように感じるかもしれません。しかし、切り身はフィレの状態のものを身が広く見えるように斜めに、または小さく切ったものを指すためサイズが違います。つまり、フィレの形状は細長いですが、切り身は食べやすく小さめに切られた状態だということです。
ちなみにフィレオフィッシュの「フィレ」の意味は?同じ?
ファストフード店のメニュー名にもなっているフィレオフィッシュは、直訳すると魚のフィレという意味ですが、フランス語と英語で表すと次のとおりになります。
・フランス語:Filet au Poisson
・英語:Fillet-O-Fish(Fillet of Fish)
フィレという言葉はもともとはフランス語ですが、英語圏でも使われている単語です。フランス語で魚を意味するPoissonを英語で魚を意味するFishに置き換えて、フィレオフィッシュという言葉になったようです。骨を取った魚を使うことから、フィレオフィッシュというメニュー名が付けられました。
同じようにチキンフィレオも、文法的には正しい英語表現ではないものの、鶏肉の切り身をつかうことからその名前が付けられたとされています。