タルトとは?発祥の歴史や名前の意味は?パイ・ケーキとの違いも比較して紹介!
タルトとはどんなお菓子か知っていますか?発祥の地はどこの国なのでしょうか?今回は、タルトの歴史・発祥の地や名前の意味・語源に加えて、タルトの種類についても紹介します。タルトとパイ・ケーキなどとの違いも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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タルトとは?どんなお菓子?
ケーキ店などで見かけるお菓子の1つにタルトがありますが、どんなお菓子かを正確には説明できない人も多いことでしょう。ここではまず、タルトの発祥地などについて説明します。
タルトはフランス発祥の洋菓子
タルトとはフランスが発祥の洋菓子で、tarteと表記します。生地で作った器の上にクリームやフルーツなどをいれたお菓子で、生地はパートシュクレ・パートサブレ・パートブリゼと呼ばれる3種類を使い分けます。
フランス語で砂糖の生地を意味するパートシュクレは、フランス菓子の基本の生地となっている、サクサクとしてもろいオーソドックスな甘い生地です。
パートサブレはフランス語で砂の生地を意味する、クッキーのようなサクサクとした歯触りの生地となっています。一方パートブリゼにはもろいといった意味があり、他の2つに比べて硬さのあるザクザクとした食感で、甘くないのが特徴です。
日本の「タルト」は愛媛の名産品を指すこともある
日本においては、タルトが愛媛の名産品を指すことがあります。愛媛の郷土菓子ともいえるタルトは、薄いカステラ生地にゆずあんを挟んで巻いたもので、フランスの洋菓子のタルトとはまったく違います。その名の由来は、オランダ語でケーキをtaart(タールト)と呼ぶことにあるようです。
タルトの歴史や名前の意味・語源は?
タルトはフランス発祥のお菓子であるもののその歴史は古く、名前の語源もそこからきているとされています。ここではタルトの歴史と、その名前の意味や語源を説明します。
タルトの歴史は古代ローマまで遡る
タルトの歴史はギリシアやエジプトがルーツとではあるものの、古代ローマ時代まで遡ります。かつて、ペースト状のものを食べやすくするために、受け皿として生地を焼いたことが始まりです。その後時間をかけてヨーロッパにも伝わり、14世紀にはイギリスでエッグタルトが作られていたことがわかっています。
タルトはラテン語で「丸い皿のお菓子」を意味する
タルトの語源であるtortaは、ラテン語で丸い皿のお菓子を意味します。古代ローマ時代からジャムやクリームが作られていたものの、ゲル状になっていて食べにくいことが当時は問題視されていました。それを解消するために食べられる丸い器を使い始めたことが、タルトの原型となっているのです。
タルトの種類は何がある?名前は?
タルトには、以下のような種類があります。
・タルト・オ・ショコラ(チョコレートのタルト)
・タルト・ア・カイエ(チーズのタルト)
・タルト・オ・シトロン(レモンのタルト)
・タルト・オ・フレーズ(イチゴのタルト)
・タルト・オ・フランボワーズ(フランボワーズのタルト)
・タルト・オ・フリュイ(フルーツのタルト)
・タルト・オ・ポム(りんごのタルト)
・タルト・ノルマンド(りんごのノルマンディー風タルト)
上記の種類は具材に違いがあり、名前をつける際にはタルトの後に果物の名称を加えるのが一般的です。またサイズによって名前が変わることがあり、大きめのサイズをタルト、直径7~8cmのものをタルトレット、一口サイズのものをタルトレット・フールと呼び分けるケースもあります。
前述したパートシュクレ・パートサブレ・パートブリゼの生地を使い分けることで、その仕上がりが変わるのもタルトの魅力です。パートシュクレやパートサブレにはガナッシュや生フルーツを詰めて冷やしたタルトが、パートブリゼにはタルト・オ・ポムなどの昔ながらのタルトが向いています。
(*タルトの種類について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)