フランとは?フランス語での意味は?名前の語源など発祥の歴史とともに紹介!
フランとはどんなお菓子か知っていますか?どのような材料で作るお菓子なのでしょうか。今回は、フランの意味・語源を、フランの発祥の歴史から紹介します。フランとプリンの違いや、国別のフランの作り方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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フランとは?フランス語?
洋菓子店ではフランといった名前のお菓子が売られていることがありますが、どのようなお菓子か知らない人も多いかもしれません。また、フランス語のようにも思えますが、その語源は何語なのでしょうか。
フランは卵・砂糖・牛乳を使ったお菓子を指す
フランとは、卵や砂糖、牛乳を主な材料として作るお菓子のことを指します。フランの名前の語源はラテン語のフラドで、ラテン語は後のフランス語やスペイン語などの起源となる言語です。フランはフランスやスペイン、メキシコなどでも作られていますが、国によって使用する材料や分量などが異なります。
フランス・スペインなど国によってフランは違う
同じフランの名をもつお菓子でも、国によって以下のように違いがあります。
・フランス:タルト生地にカスタードクリームを流して焼いたお菓子
・スペイン・メキシコ:プリンやカスタードプリン
フランスではフランは生クリームや卵を混ぜた生地を型に入れて焼き上げる料理を指し、お菓子だけでなく食事系のものもフランの名で呼びます。
フランスのフランは卵や牛乳、コーンスターチなどを加熱して作ったカスタード生地を、タルト生地に流し入れた後に焼いて作るのが特徴です。見た目はベイクドチーズケーキに似ており、弾力が強く甘さは控えめの味わいです。
一方でスペインやメキシコでは卵や牛乳、コンデンスミルクなどの材料で作るプリンのことをフランと呼びます。スペインやメキシコのフランは、カラメルソースを入れた型にプリン液を流し、これを湯煎したり蒸し焼きにしたりして作ります。食感は固めで、濃厚な甘みのプリン生地とほろ苦い風味のカラメルソースの組み合わせが楽しめるお菓子です。
フランの意味・語源を発祥の歴史から見てみよう
フランが最初に作られたのはいつごろで、発祥の地はどこなのでしょうか。フランの言葉の意味や語源を、フランの歴史を交えながら解説します。
フランの起源はローマにあり
フランが誕生したのは、主な材料である鶏卵の生産が始まったローマ時代です。ローマ人がギリシャ人の調理法を参考にして鶏卵と牛乳を使った料理を考案し、フランの原型となるティロパティナムと呼ばれるお菓子が生み出されました。これはカスタードに似たお菓子で、当時は卵や牛乳、はちみつ、ブラックペッパーなどを使って作られたと言われています。
ティロパティナムは甘みのあるお菓子だけでなく魚や野菜を使った総菜系のものまで様々な種類のものが作られており、多くの地方で親しまれていました。中世時代になると、ティロパティナムが平たいケーキの意味をもつフラドといった名前に変わって人々の間に広まりました。
その後フランス・スペインで作られるようになる
ローマで流行したフラドは、やがてフランスやスペインにおいても名前や姿を変えて作られるようになりました。スペインではフラドをフランと表記するようになり、フランスではフラドからフロンへ変化した後にフランの名前へ変化したと言われています。
航海時代にアメリカ大陸へ伝わる
航海時代にはコロンブスがアメリカ大陸を見つけたことを機に、フランがアメリカ大陸へともたらされました。フランはアメリカ大陸における南アメリカや中央アメリカ人の間で好まれ、そのなかでもメキシコを中心に浸透しました。現在のメキシコでは、フランがメキシコ料理のデザートの定番として親しまれています。
フランとプリンは別物?同じ?
フランは日本のプリンによく似ていますが、両者は同じものなのでしょうか。フランとプリンの違いについて解説するので、知らなかった人は参考にしてみてください。