さつまいもが苦い…なぜ?毒性は?原因の成分や甘くするレシピも紹介!
さつまいもが苦いと感じた経験はありませんか?食べても大丈夫なのでしょうか?今回は、さつまいもが苦い原因となる2つの栄養成分に加え、食べても大丈夫なのかを紹介します。さつまいもの苦味なしに美味しく食べる方法・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
①苦い部分を取り除く
さつまいもの苦味成分が多く含まれている部分は、以下の通りです。
・端の部分
・黒色の斑点や塊がついた部分
・皮の周辺
さつまいもの苦味成分であるヤラピンとクロロゲン酸は、いずれも皮の周辺に多く含まれています。また、さつまいもの端や黒色に変色した部分はヤラピンの含有量が多い部分です。これらの部分を取り除けばヤラピンやクロロゲン酸を除去することができ、苦味を感じにくくなるでしょう。
さつまいもの皮に黒色のシミや変色が見られる場合、黒斑病(こくはんびょう)に侵されている可能性もあります。これはカビの一種が原因で起こる土壌病害で、この病気に侵されたさつまいもは表皮が黒く変色するうえにへこんだりカビが生えたりします。このようなさつまいもを食べると体に害を及ぼす恐れがあるので、注意してください。
②アク抜きをする
さつまいもの苦味成分であるヤラピンやクロロゲン酸はいずれもさつまいものアクに由来する成分のため、アク抜きをすれば苦味が抑えられます。さつまいもの端を取り除いてから食べやすい大きさに切り、10分程度水に漬ければアクを抜くことが可能です。
ただし、このような方法でさつまいものアクを抜くと、ヤラピンやクロロゲン酸などの栄養成分までもが水に流出してしまいます。これらの栄養素の健康効果を得たい場合は、さつまいものアク抜きをせずに調理してください。
(*さつまいものあく抜きについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
③甘みが強いさつまいもを選ぶ
苦味のあるさつまいもを避けるためには、以下のような甘みが強いものを選ぶことも重要です。
・甘みの強い品種を選ぶ
・表皮の色が鮮やかで艶がある
・ふっくらとした形をしている
・切り口から黒色の蜜が染み出ている
さつまいもは品種によって味や食感が異なり、元々甘みが弱いものもあります。さつまいもの苦味が苦手な人は、安納芋などの甘みが強い品種のさつまいもを選ぶとよいでしょう。さつまいもを購入する際は、表皮や形などの状態や蜜の有無などの状態を確認すると美味しいものを見分けることができます。
さつまいもの表皮に傷がついているものは傷んでいる可能性が高く、黒色に変色したヤラピンやクロロゲン酸が多く含まれているものは苦味が強いことが多いです。苦味が少なく甘いさつまいもを購入したい場合は、このようなものを選ばないように注意してください。
苦いさつまいもを甘くするレシピを紹介!
ヤラピンやクロロゲン酸の含有量が多く苦味の強いさつまいもを購入した場合も、工夫して調理すれば甘くなり美味しくいただけます。苦いさつまいもを甘くするレシピを3品紹介するので、苦いさつまいもを購入したら参考にしてみてください。
①さつまいものポタージュスープ
さつまいもを茹でた後にミキサーにかけ、牛乳を加えて仕上げるポタージュスープのレシピです。さつまいもが変色した部分を切り落としてから使うと、苦味のない美味しいスープが作れます。
②スイートポテト
茹でたさつまいもにバターや砂糖を加えて作ったスイートポテトのレシピです。あらかじめさつまいもの皮を剥いて水にさらすことで、苦味成分であるヤラピンやクロロゲン酸を取り除くことができます。
③さつまいもの煮物
輪切りにしたさつまいもを砂糖や醤油を加えた煮汁で煮込んで作る煮物のレシピです。苦味があるさつまいもも、アク抜きをしたうえで砂糖や醤油で濃いめに調味すれば美味しく仕上がります。