割烹(かっぽう)とは?料亭や懐石との違いは?意味・語源など特徴も解説!
割烹(かっぽう)とは何か知っていますか?料亭との違いはなんでしょうか?今回は、割烹の意味・語源や割烹店の特徴に加えて、割烹店と料亭の違いを4つの点から分類しつつ紹介します。懐石との違いも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
割烹 | 料亭 | |
食事する場所 | カウンター・テーブル | 座敷 |
注文様式 | 客の注文に合わせて提供 | コース料理を提供 |
接客係の有無 | 無し | 有り |
芸妓を呼ぶこと | 不可 | 可 |
割烹店と同じく、日本料理を提供する飲食店として料亭がありますが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、上記の表のそれぞれの特徴から見た違いを解説します。
①食事する場所の違い
食事をする場所としては、割烹店がカウンター・テーブル席であるのに対し、料亭は座敷席が中心で個室であることが多いようです。割烹店がオープンな空間で気軽に日本料理を楽しめるのに対し、料亭は個室で少し改まった雰囲気でゆったりと食事を堪能できる点に違いがあります。
②注文様式の違い
料理の注文様式では、割烹店は客の注文によりその都度調理して提供されるのに対し、料亭ではあらかじめ決められたコース料理が提供されることが特徴です。どちらも高級な日本料理が頂ける点では同じですが、客の注文に合わせた料理が提供される割烹と、決められたコース料理が運ばれる料亭では注文様式の違いがはっきりしています。
③接客係の有無の違い
接客係の有無も、割烹店と料亭の大きな違いとなっています。割烹店には接客係がおらず、板前が客から直接注文を聞いて料理を提供するのに対し、料亭には仲居などの接客係がおり料理を運んだり飲み物の注文を聞いたりします。このような違いから、割烹と料亭では好みが分かれるかもしれません。
④芸妓などコンパニオンを呼べるかの違い
割烹店では、芸妓(げいぎ)などコンパニオンを呼ぶことはできませんが、料亭では可能です。これはカウンターやテーブル席がメインの割烹店と、座敷スタイルの料亭との違いから来るものでしょう。そのため、料亭は接待や宴会などで多く利用されています。
割烹の特徴を踏まえてお店選びをしよう!
割烹の特徴は懐石・会席などの日本料理を、カウンターやテーブル席で板前と近い距離で頂くことができることです。オープンな空間で、気軽に本格的な日本料理を食べたい時は、割烹がおすすめです。改まったシチュエーションや、個室でゆっくりコース料理を楽しみたいという場合は、座敷席のある料亭がいいですね。