かんぴょう(夕顔)の原料って何の植物?毒がある?栄養・効果や料理レシピも紹介!
かんぴょうとは何か知っていますか?原料は何の植物でしょうか?今回は、<原料・歴史・作り方・戻し方>などかんぴょうの特徴に加え、原料である夕顔の栄養素や毒性があるのかも紹介します。美味しい食べ方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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かんぴょうとは?原料は何の植物?
かんぴょう巻きで知られるかんぴょうとは、なんなのでしょうか。かんぴょう巻きのかんぴょうの場合、甘辛く醤油で味付けされているため一見しただけでは元々の形がわかりにくいです。まずはかんぴょうの原材料や主産地を紹介していきます。
かんぴょうの原料は夕顔の実「ふくべ」
かんぴょうはウリ科である夕顔の実のふくべと呼ばれるものを、薄く剥いて乾燥させたもののことを言います。剥いたばかりのかんぴょうも美味しく食べられますが、干瓢と書かれることから基本的に乾燥させたものを使うことが多いです。
ふくべは非常に大きな実で、おおよそ直径30cm、重さにして8kg程度になったものを収穫し一つのふくべから約20mのかんぴょうが採れます。
かんぴょうの主産地は栃木県
かんぴょうの主産地は、国産では現在は栃木県産が全体の8割以上を占めています。他には福島県でもかんぴょうは作られていますが、かんぴょうの作り方が地域によって少しずつ違い、かんぴょうを剥いてから水にさらす工程がある場合とない場合があるようです。
また、市販のかんぴょうは中国産であることが多く、日本で流通しているかんぴょうの8割は中国産が占めています。
かんぴょうの歴史・作り方など特徴は?
大きなウリの夕顔の実がかんぴょうにするまで、さまざまな工程があるように感じますが、具体的にはどのように作られるのでしょうか。ここではかんぴょうの歴史と、作り方を紹介します。
かんぴょうの歴史は約300年前に遡る
かんぴょうの歴史は古く、栃木県でかんぴょうが作られるようになったのはおおよそ290年前のことですが、日本に伝わったのは1600年前です。神功皇后が朝鮮から戻ってくるときに着ていた、衣類についていたウリ科のふくべが芽吹いたのが始まりと言われています。
滋賀県の木津村がかんぴょうの発祥となっているようで、大阪や京都などの近畿地方では木津と呼ばれることもあります。栃木県で作られるようになったのは、当時の栃木県はあまりに生産性がなく、城主の鳥居伊賀守多忠英公がかんぴょうを作らせたのが始まりです。
かんぴょうの作り方
かんぴょうの作り方は以下の通りです。
1.収穫したかんぴょうの皮を剥く
2.実の部分を薄く剥く
3.種の部分は残す
4.1日干して乾燥させる
かんぴょうは昔はカンナなどで削っていたようですが、現在は機械を使って効率よくかんぴょうを作っています。ウリ科である夕顔は中央部分に種があるため、その部分は使われることはありませんが、どこまで剥くかを見極めてかんぴょうを剥くのがポイントと言えます。
かんぴょう(夕顔)の栄養素と効果・効能は?
100gあたり | 食物繊維 | カルシウム | カリウム | 鉄分 |
かんぴょう | 30g | 250mg | 1800mg | 3mg |
ごぼう | 6g | 46mg | 320mg | 0.7mg |
ブロッコリー | 4g | 38mg | 360g | 1mg |
ほうれん草 | 3g | 49mg | 690mg | 2mg |
春菊 | 3g | 120mg | 460mg | 2mg |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※2)
上記はかんぴょうの栄養素と、その他の野菜の栄養を並べたものです。この表は100gあたりの栄養素であるため、かんぴょうを100gも食べることは難しいですが、含まれる栄養素の効果と効能はどのようなものなのかを説明していきます。
①食物繊維
かんぴょうは食物繊維が非常に多く、食物繊維が多いことで知られるごぼうの5倍の食物繊維が含まれています。食物繊維は水溶性と不溶性の2種類の食物繊維がありますが、どちらも腸内に住む善玉菌の餌となったり悪玉菌を絡め取って外に排出したりする働きがあります。便秘の解消や大腸がんを予防する効果があるため、積極的にとりましょう。
またダイエットの面では水分と一緒にかんぴょうを食べることでお腹が膨れ、少ない量でも満足しやすくなるため、水と一緒に食べるのはおすすめです。(※3)