アップルパイ向きなりんごの種類・品種は?紅玉以外でも代用できる?
アップルパイに向いているりんごの種類・品種を知っていますか?紅玉が最適とされています。今回は、アップルパイに紅玉が向いている理由と〈ジョナゴールド〉など紅玉以外で代用できる品種を紹介します。アップルパイに向いていない品種や紅玉以外で代用する際のポイントも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
反対にアップルパイに向いていないりんごには、どのような特徴があるのでしょうか。
・酸味が少ない
・煮崩れる
酸味が少ないとアップルパイにした時、味がぼやけてしまいます。また煮崩れしやすい品種を使うと、食感が悪くなります。品種としては、以下のようなものがあります。
・つがる
・王林
・陸奥
上記のようなりんごは加熱しお菓子にするには不向きでも、そのまま食べるにはとてもおいしい品種なので生食やジュースに向いています。
アップルパイを紅玉以外の甘めのりんごで代用するポイントは?
もらったりんごでアップルパイを作りたい時など、紅玉以外の甘いりんごでおいしいアップルパイ作る事はできるのでしょうか。ここでは甘みの強いりんごでアップルパイを作る時の気を付けたいポイントを紹介します。
りんごを煮つめる時に「レモン汁」を入れるのがおすすめ
先ほどあげた通り、おいしいアップルパイを作るには「酸味」が重要です。甘味が強く酸味の少ないりんごで代用しようと思う時にはレモン汁を入れるのがおすすめです。りんご甘煮を作る時にレモンを足す事で酸味が加わり、味が適度に引き締まります。
りんご3個に対してレモン汁大さじ1程度を目安に加えて下さい。レモン汁は果汁100%の瓶入りで販売されている物で代用することもできます。レモン汁を加える事で、りんごを煮た時の変色を防ぐ効果もあります。
本格アップルパイの作り方・レシピ
アップルパイに適したりんごが手に入ったら、自宅で果肉がたくさん入ったおいしいアップルパイを作ってみましょう。アップルパイの本格的な作り方を動画で紹介するので、お菓子作り初心者の人もぜひ参考にして下さい。
材料
【パイ生地】
・無塩バター 150g
・薄力粉 200g
・きび砂糖 20g
・塩 3g
・冷水 75g
【リンゴの甘煮】
・リンゴ大 3つ
・オーガニックシュガー 100g
・無塩バター 220g
【ダマンド】
・無塩バター 40g
・アーモンドプードル 40g
・きび砂糖 32g
・全卵 30g(残りの卵は接着に使うので取っておく)
・薄力粉 8g
作り方・手順
アップルパイの作り方は、以下の通りです。
【パイ生地】
①無塩バター150gを1cm程の大きさに切り、冷凍庫で1時間冷やす。
②フードプロセッサーに冷やしたバター、振るった薄力粉、きび糖を入れ、バターが米粒くらいになるまで撹拌する。
③撹拌した生地をドーナツ状に台の上に広げ中央に塩3gと冷水75gを加え混ぜ、周りの粉も一緒に混ぜていく。
④ある程度混ざったら生地をまとめ、カートで生地全体を4回切り、再度まとめる。この工程を粉っぽくなくなるまで4、5回繰り返す。
➄まとまったらラップで包み、一晩冷蔵庫で寝かせる。
【りんごの甘煮】
①りんご3つの皮を剥き、一口大に切る。
②鍋にりんご、オーガニックシュガー100g、無塩バター20gを入れ蓋をし弱火で5分加熱する。
③5分後蓋を開け、りんごから出た水分が飛ぶまでさらに加熱する。
④水分がなくなったら、りんご甘煮をバットに出し冷ます。
【パイ生地の準備】
①パイ生地を下に敷く用190gと上に乗せる用150gに分ける。それぞれの生地を用意した型の大きさより少し大きい程度に、打ち粉をしつつ伸ばす。
②下用の生地を型にしっかりと密着させるように敷き、はみ出た生地を切り取る。型の底の生地にフォークで穴を開ける。
③冷蔵庫で寝かせる。
【ダマンド作り】
①室温に戻した無塩バター40gをボウルに入れ、滑らかになるまで混ぜる。
②滑らかになったバターにきび糖32gを入れ、ゴムベラで白っぽくなるまで混ぜる。
③溶き卵30gを5回にかけて加え、その都度しっかりと混ぜ合わせる。
④5回目の溶き卵を加える前に、アーモンドプードル40gを加え混ぜる。
➄そこに薄力粉8gを加え、混ぜる。
⑥オーブンを180度で予熱を開始する。
【成形】
①冷やしていた土台にダマンドを入れ平らにし、その上にりんご甘煮を乗せ広げる。
②縁のパイ生地に残りの溶き卵を接着剤として塗り、上用のパイ生地を被せ密着させる。
③残った卵を両面に塗り(艶出し)フォークで模様を描き、空気穴をいくつか開けておく。
④オーブンに入れ、180度で60分焼く。
パイ生地をフードプロセッサーにかける時、バターが細かくなり過ぎないようにしましょう。生地をカートで切りまとめる時は、バターが溶けないよう手早く行います。また、パイ生地に穴を開けることで、焼いた時に浮かないよう防ぐ事ができます。果肉を煮込む際、りんごの皮を一緒に煮ると皮の色が果肉に移りきれいなピンク色に仕上がるので試してみてください。
アップルパイを作ってみよう
自宅で作るアップルパイは、売り物とはまた違ったおいしさがあります。焼き立てのアップルパイを食べることができるのも、手作りならではです。紅玉が手に入らない時でも、おすすめの代用りんごでぜひ手作りのアップルパイを楽しんで下さい。