ナスは生で食べられる?危険?美味しい食べ方やレシピのおすすめを紹介!
【管理栄養士監修】ナスは生食できると知っていますか?危険でしょうか?今回は、なすを美味しく生食するための下処理のコツとその方法、生食に向くなすの特徴と選び方、生食に向かない鮮度を失ったなすの特徴についてもお伝えします。また、なすの生食におすすめなレシピも紹介します。
目次
なすは生で食べられるの?危険?
なす料理と言えば、焼きなす、なすの天ぷら、マーボーなすなど、和食・洋食・中華とどんな調理法でも登場する素材ですが、火が通った料理が多いですね。なすは生で食べられるのでしょうか。
なすは生で食べても危険はなし!
もちろんなすは生で食べられます。最もポピュラーな食べ方は漬物でしょう。なすは90%以上が水分で、カリウムや食物繊維も多く、皮にはポリフェノールの一種で抗酸化作用の高いナスニンも豊富に含まれています。
火を通すと働きが弱まるカリウムは身体の体液バランスを整えデトックス効果があります。このカリウムを効率的に摂取するためにも、なすを生で食べるのは効果的です。
ただし、アクが含まれる為、後述するアク抜きを行うのがおすすめです。
(*生で食べられる野菜と食べられない野菜について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
なすを生食する際の下処理は?
なすは生で食べるメリットもあることが分かりました。生で食べるには、そのまま切ればよいのでしょうか?アクやえぐみはないのでしょうか。次はなすを生のまま美味しく食べるための下処理やえぐみを取るアク抜きの方法を紹介します。
可食部以外を取り除く
なすを生で美味しく食べるには、少し準備が必要です。サッと水洗いした後、ガクと呼ばれるヘタの部分は食べられないので取ります。ヘタと実がつながった部分から切り落とし、ひらひらしたガクを取り除いてください。変色した部分があれば、そこも切り取ってください。
なすのアク抜きをする
切ったなすは、そのままにしておくと茶色くなり、えぐみが出ることもあります。これはなすの皮に含まれるナスニンというポリフェノールが空気に触れると変色し、えぐみに変わるためです。この成分自体は酸化しても害がないので、栄養的にはそのまま食べる方が良いのですが、見た目も良くないですし、えぐみはおいしさを損なうので、アク抜きをした方が良いでしょう。
アク抜きの方法はいくつかありますが、ここでは栄養分の流出をできるだけ防ぐために短時間で、色止め効果もある塩水を使ったアク抜きを説明します。
【アク抜きのやり方】
①塩水(濃度は0.5~1%)を用意する
②なすを切ったらすぐに、塩水に入れる
③5分ほど置いたらざるに上げて水を切る
水・2カップ、塩・小さじ半分以下で、0.5~1%くらいの塩水が作れます。切ったなすを入れるので、少し大きめのボウルに塩水を作ると良いでしょう。塩水から出したら、キッチンペーパーなどで水気をとると水溶性の栄養素の流出を防げます。
管理栄養士トントン
管理栄養士
ナスの綺麗な紫色は料理の彩りにも使えますね。リンゴなどでもそうですが、せっかくおいしくても、酸化して色が変わってしまうと食欲も下がってしまいます。アク抜きと色止め効果のあるこの下処理をして、目にも嬉しい料理を作りましょう。
(*なすのアク抜きが必要な理由ややり方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)