弁当の焼きそば麺がくっつかない方法は？調理や詰め方・盛り付けのコツを紹介！

焼きそばの麺は安価で手に入りやすく、野菜も大量に摂取できるため弁当の具材としても人気のメニューです。焼きそばを弁当に入れると、食べる頃にはくっついたり固まったりしていることがあります。ここでは、焼きそばの麺がくっついてしまう原因を解説します。

焼きそばの麺がくっつくのは、麺に含まれる「でんぷん」によるものです。焼きそばを加熱すると水分にでんぷんが溶け出し、冷めるとでんぷんが固まることで麺同士がくっつきやすくなります。焼きそばは冷めても美味しいですが、弁当箱に詰め込ると麺同士の間隔が狭くなり、より麺がくっつきやすくなるので注意が必要です。

弁当箱に詰めてくっついた焼きそばを食べるのに抵抗がある人は、カップ焼きそばを活用するのもおすすめです。北海道限定で販売されているマルちゃんのやきそば弁当は、食べる直前にお湯を入れて作るため麺同士がくっつく心配がありません。

しかし、通常の焼きそばでも調理や盛り付け方を工夫すれば、冷めてもくっつきにくくなります。次項では、焼きそばの麺がくっつきにくくなる調理や盛り付け方のコツを紹介します。

焼きそばの麺がでんぷんによって固まらないようにするためには、工夫して調理する必要があります。ここでは、弁当の焼きそばの麺がくっつきにくくなる調理のコツを紹介します。弁当用として作り置きもできるので、参考にしてみてください。

調理の前に、焼きそばの麺をお湯で洗ってよくほぐしておきましょう。お湯で洗うことで、麺の表面の油分が落ちてソースと絡みやすくなります。また、麺をよくほぐすと麺同士が離れてでんぷんの影響を受けにくくなり、固まらないようにする効果が期待できます。

麺を沸騰したお湯に入れて湯通しするか、お湯を張ったボウルに麺を入れてほぐす2通りの方法があり、どちらも短時間で行うのがポイントです。ザルに麺を乗せてお湯をかけてからほぐしても良いですが、多少ほぐれにくくなるので麺がちぎれないように注意してください。

お湯で洗って事前に麺をほぐしている場合はザルに上げて軽く水分を切り、炒める時には水分を加えないように注意してください。お湯で洗った麺を炒める際に水分を加えると、水分が多すぎて食感が悪くなり水っぽい焼きそばになるうえに、傷みやすくなるため弁当に入れることができません。

焼きそばの麺と具材を別々に炒めることも、麺が固まらないようにするための重要なポイントです。焼きそばの麺を炒めてから一旦取り出し、その後に野菜などの具材を炒めて野菜の水分をしっかり飛ばしてから、最後に麺と野菜を炒め合わせてください。

野菜と焼きそばの麺を同時に炒めると、野菜から出る水分によって焼きそばの麺のでんぷんが溶け出して固まる原因になります。

ボウルに炒めた焼きそばの麺と粉末やソースを入れて混ぜ合わせると、麺がくっつかないようになります。炒めた時にソースを加えると、ソースに含まれる水分の影響で麺のでんぷんが溶け出し固まりやすくなるので、注意してください。この方法では粉末やソースを炒めずに作るため、ソースが焦げた香ばしい風味が味わえない点がデメリットです。

焼きそばの麺を短くカットするのも、弁当の焼きそばを食べやすくする方法として有効な調理方法です。麺を短くカットすることで、麺同士が接する面積が減るため固まりにくいうえに、弁当にも入れやすくなります。また、短くカットした焼きそばをご飯と合わせて、そばめしにアレンジするのもおすすめです。

焼きそばを作り置きして弁当に入れる場合は、前日に焼きそばの麺と野菜などの具材を炒め、当日にソースに絡めてください。翌日弁当に入れる際には、再加熱してから粉末やソースと混ぜ合わせましょう。フライパンで麺と具材を温め直す場合は、火を止めてから粉末やソースを加えると固まりにくくなります。

炒めた麺と具材はよく冷ましてから密封容器に入れて、当日まで冷蔵庫で保存してください。作り置きしておく際は雑菌が繁殖しやすいため、弁当に入れる前に必ず再加熱して冷めましてから弁当に入れるのがポイントです。