ししゃもの旬の時期はいつ?北海道である季節だけ取れる魚の謎に迫る!
ししゃもの旬の時期・季節はいつか知っていますか?今回は、ししゃもの<ししゃも(本ししゃも)・カラフトシシャモ(カペリン)>別の旬の時期・季節を、主産地・値段・生態など特徴とともに紹介します。旬のししゃものおすすめの食べ方・レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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ししゃもの旬の時期・季節はいつ?種類で変わる?
全国のスーパーで購入できる上にお酒と相性の良いししゃもですが、旬の季節を知っている人は少数です。ししゃもは、種類によって旬の時期が変わるのでしょうか。ここではししゃもの旬の時期と、ししゃもの種類について紹介します。
①ししゃも(本ししゃも)の旬は10月〜11月
本ししゃもとも呼ばれるししゃもは10月〜11月の季節に旬を迎え、この時期に卵を蓄えるメスを子持ちししゃもと呼びます。ししゃもの見た目などの特徴については、以下の通りです。
・見た目:13cmほどの細長い体長で、うろこが大きい
・産地:北海道太平洋の沿岸地域
・値段:10尾1,000円前後
ししゃもは暗黄色の背中と大きくはっきり見えるうろこがあり、背の後ろに小さい脂ビレをもつのが特徴です。さらにししゃもは釧路や十勝などの北海道太平洋の沿岸地域にのみ分布しているため、産地が限られている魚としても有名です。
ししゃもは年間を通して約700トンしか漁獲されないため、スーパーはあまり取り扱われていません。通販では、10尾あたり1,000円前後の高値で販売されています。
②カラフトシシャモ(カペリン)の旬は特にない
ししゃもの一種であるカラフトシシャモには、旬の時期はありません。カラフトシシャモの見た目などの特徴は、以下の通りです。
・見た目:15cmほどの体長で、うろこが細かく枚数が多い
・産地:ノルウェー、アイスランド、カナダ
・値段:100gあたり220円
カペリンとも呼ばれるカラフトシシャモは青白い銀色の体で、ししゃもよりも更に細長い体長をしています。ししゃもとの最大の違いはうろこの枚数で、ししゃもが約60枚のうろこを持つのに対して、カラフトシシャモは200枚ほどとししゃもの約3倍にも及ぶのが特徴です。
主な産地はノルウェーやカナダで、年間約3万トンが日本に輸入されています。また、ししゃもの漁獲量と比べて輸入量が多いため、国内で子持ちししゃもとして売られているものの大半がカラフトシシャモです。卵を蓄えたメスのカラフトシシャモは、スーパーでは100gあたり220円前後で購入することができます。
(*ししゃもの偽物「カペリン」について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
本ししゃも・カラフトシシャモとはどんな魚?主産地は?
本ししゃもとカラフトシシャモは名前が似ていますが、旬の時期・季節以外にも特徴や味の違いはあるのでしょうか。ここでは本ししゃもとカラフトシシャモの生態・特徴や、主産地について紹介します。
本ししゃもの生態・特徴
本ししゃもは北海道の太平洋沿岸にのみ生息する、日本固有の魚です。毎年10月に入ると北海道ではししゃも漁が解禁になり、年間で500から1000トンもの量が水揚げされます。本ししゃもの産地として、北海道南西部に位置する胆振のむかわ町を流れる鵡川が有名ですが、実際は釧路や十勝などの地方における漁獲量が8割以上を占めています。
本ししゃもはオスとメスで味の違いを楽しめる点も魅力で、オスは脂がのった濃厚な身を味わうことができ、メスは歯ざわりの良いまろやかな卵が人気です。
なお、本ししゃもは漁獲量や市場の流通量が少ないため、高値で取引されています。人気の高い子持ちししゃもの市場相場は1尾400円ほどで、これはオスの約1.5倍もの値段です。
カラフトシシャモの生態・特徴
カラフトシシャモは本ししゃもと同じキュウリウオ科の魚です。主な産地はノルウェーやカナダで、主に干物に加工して冷凍されたものが日本に流通しています。北海道のオホーツク海沿岸を回遊するため日本でも獲れますが、海外の輸入量と比べても漁獲量は僅かです。
カラフトシシャモと本ししゃもの違いは、値段と味わいです。本ししゃもが漁獲量・流通量ともに少なく高値で取引されているのに対して、輸入量が多いカラフトシシャモは安価で購入することができます。本ししゃもは柔らかくて厚みのある濃厚な味わいがある一方で、カラフトシシャモはあっさりした味でいわしの干物であるめざしに近い食感が特徴です。
旬のししゃもの美味しい食べ方・レシピは?
おつまみにする機会が多いししゃもですが、野菜を加えて栄養バランスを整えたり、食べごたえのあるおかずにしたりすることも可能です。ここでは、旬のししゃもを美味しく食べられるレシピを3つ紹介します。