サバ缶にアニサキスがいる確率は?食べても大丈夫?あたる時の原因も紹介!
鯖缶(サバ缶)にアニサキスはいるのかどうか知っていますか?今回は、鯖缶・イワシ缶に白い糸のようなアニサキス・赤い虫などの寄生虫のいる確率や、アニサキスの死骸は食べても大丈夫なのかを紹介します。鯖缶にあたる原因のアニサキスアレルギーやヒスタミン中毒の可能性についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
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鯖缶(サバ缶)にアニサキスっているの…?
栄養価が高く健康にも良い食材とブームになったサバ缶ですが、サバ缶にアニサキスはいるのでしょうか。寄生虫の一種であるアニサキスは魚介類に寄生し、それを人が食べる事でアニサキス症という食中毒を引き起こします。スーパーなどで切り身として売られているサバには稀にアニサキスが寄生している場合がありますが、サバ缶にはいるのかどうか、紹介します。
鯖缶にアニサキスはいる?確率は?
サバを食べる事でアニサキスによる食中毒が起こる可能性はありますが、サバ缶にもアニサキスはいるのでしょうか。また、アニサキスが混入する確率やアニサキスが寄生したサバを食べた事による食中毒の確率はどれくらいなのかも合わせて紹介します。
鯖缶に生きてるアニサキスはいない
アニサキスは半透明の白い糸状の寄生虫で、魚の内蔵部分を好んで寄生しています。寄生している魚が死ぬと内蔵から筋肉部分に移動するため、サバ缶のサバにも寄生している可能性があります。しかし、サバ缶に使用されているサバは加熱処理されているので、アニサキスは加熱で死滅するため生きてるアニサキスが入る事はありません。
サバ缶に次いで人気のあるイワシ缶も同じく、アニサキスが寄生している可能性はありますが、加熱処理されているのでアニサキスによる食中毒の心配はありません。アニサキス自体はおよそ30%の確率で混入している可能性があります。
鯖缶にアニサキスの死骸が混入している可能性がある
缶詰に食中毒を引き起こす生きたアニサキスは入っていませんが、サバ缶やイワシ缶の工場において、アニサキスを取り除く工程は組み込まれていません。そのため、加熱されたアニサキスの死骸は缶詰に混入している可能性があります。
アニサキス症は生食をしたり加熱や冷凍が不十分な魚等を食べる事で引き起こされますが、アニサキス症の症状が出る確率は約90万分の1とされています。この確率は、1000万円の宝くじが当たる確率と同じくらいです。
鯖缶にはラジノリンクスという寄生虫が混入している可能性がある
サバやサンマなどに寄生するラジノリンクスという赤い虫が、缶詰に混入している場合もあります。アニサキスと似た糸のような形状をしていますが、赤色で腸管内に寄生する寄生虫です。缶詰工場では内臓除去工程で除去しますが、除去しきれず残ってしまう事があります。混入しているのを見つけたら取り除いて食べると良いでしょう。
ラジノリンクスは人に寄生しないため人体に影響は無いので、加熱殺菌している缶詰に混入しているラジノリンクスを万が一食べてしまったとしても問題はありません。
鯖缶のアニサキスの死骸は食べても大丈夫なの?
生きてるアニサキスはサバ缶に入っていませんが、死骸が混入している可能性があるのが分かりました。サバ缶に入っているアニサキスの死骸は食べても体に害はないのか、症状が出た場合の原因は何が考えられるのか、紹介します。
アニサキスの死骸は食べても大丈夫
アニサキスは生きてる場合は胃壁や腸壁に刺入して食中毒を引き起こしますが、死んでいれば食べても問題ありません。見た目には気持ち悪いかもしれませんが、取り除けば問題なく食べられます。アニサキスは70度以上、もしくは60度で1分加熱する、20度で24時間以上冷凍すれば死滅します。
しかし、サバ缶に限らず、普段からアニサキスに寄生された魚で加熱や冷凍処理されたものを気付かず口にしている可能性が高いです。
ただしアニサキスアレルギーの場合は死骸でも症状が出るので注意
アニサキスアレルギーの症状は以下の通りです。
・蕁麻疹
・気管支喘息
・吐き気
・嘔吐
・腹痛
・血管性浮腫
・アナフィラキシーショック
一般的な食物アレルギー反応と同じく、全身の蕁麻疹や嘔吐、喘息などの症状が出ます。アニサキス症の症状でもある腹痛も起きますが、食中毒のアニサキス症と違うのは、アニサキスが加熱等された死骸の状態でも症状が出るという所です。
アニサキスアレルギーは他のアレルギーとの因果関係等の研究が進んでいない分野ではありますが、アニサキスアレルギーになった場合は海魚は避けて海に出ない川魚や殻のある貝類など、アニサキスが混入している可能性の無い魚介類を食べるようすると良いでしょう。