サワラは漢字で「鰆」!名前の由来・成り立ちなどそれぞれ解説!
サワラを漢字で書くと「鰆」と書く理由を知っていますか?なぜ魚へんに「春」と書くのでしょうか?今回は、旬が春先などサワラの漢字「鰆」の由来・成り立ちや、「馬鮫魚」など三文字での書き方を紹介します。この記事でサワラの漢字を覚えてみてくださいね。
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サワラを漢字で書くと?
サワラはふっくらとした身をもち、西京漬けや塩焼きにすると美味しい魚です。日本人にとって馴染みの深い魚ですが、サワラを漢字で書けない人もいるかもしれません。今回は、サワラの漢字の由来や成り立ちを詳しく解説します。
(*魚へんに春と書く魚について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
サワラを漢字で書くと「鰆」になる由来・成り立ちは?
魚へんに春と書いて、なぜサワラと読むようになったのでしょうか。ここでは、「鰆」になった意味や由来を詳しく紹介します。
サワラは晩秋から初春に旬を迎える
サワラは晩秋から初春にかけて旬を迎える、スズキ目サバ科に属する大型魚です。このことから、春の訪れの意味を持つ「鰆」と書くようになりました。初春とは2月の立春から3月の啓蟄までをさし、「鰆」は春の季語として古来から俳句や和歌でも使用されている漢字です。
また、サワラは成長するにつれて名前の変わる出世魚で、40㎝くらいまでをサゴシ・50~60㎝のものをナギ・60㎝を超えるとサワラと呼ばれます。
ただしサワラの旬は地域によって異なる
サワラの旬の時期は、水揚げされる地域によって異なることも特徴です。瀬戸内海では産卵のため3月から5月にかけて外洋からサワラが押し寄せるため、関西地方では春から初夏にかけてもっとも多く漁獲されます。対して関東では産卵前の脂の乗った「寒鰆」が好まれるため、1月から2月頃がもっとも美味しい旬の時期とされています。
(*鰆の旬について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
サワラの「鰆」以外の漢字は?三文字で書く?
サワラは「鰆」のほか、次のような漢字の名前を持っています。
・狭腹
・小腹
・馬鮫魚
サワラの身体は細長く腹の部分がとても狭いため、江戸時代の本草学者の貝原益軒(かいばらえきけん)によって名前を「狭腹」と称されました。これと同様の理由により、腹の小さい魚として「小腹」と書かれることもあります。
「馬鮫魚」は、体長1mを超える大型魚を意味し、馬や鮫を由来としたサワラの漢名です。「馬鮫魚」はサワラのほかマーチャオイーと発音し、中国でも漁獲が盛んに行われています。
サワラの漢字を覚えよう
今回はサワラの漢字である「鰆」について、意味や由来・成り立ちなどを紹介しました。サワラの漢字を覚えておくと、同時に旬の時期も理解できます。冬のサワラも脂乗りがよく美味しいので、ぜひ食べ比べを楽しんでみてください。