魚へんに春「鰆」と書いて何と読む?意味・由来や他に魚へんがつく漢字は?

魚へんに春という漢字を書いてなんと読むか知っていますか?読み方は「サワラ」です。魚へんは〈春・夏・秋・冬〉全てが漢字にあります。今回は、魚へんに春で「サワラ」と読む由来や意味をサワラの特徴とともに紹介します。魚へんに東と書く「鰊」やなど、魚へんがつく漢字の魚をサワラ以外にも紹介するので参考にしてみてくださいね。

目次

  1. 魚へんに春という漢字を書いてなんと読む?読み方や意味・由来とは?
  2. 魚へんに春と書いて「サワラ」と読む「鰆」の意味・由来
  3. 魚へんに春と書く魚「サワラ」はどんな魚?旬は冬or春?
  4. サワラは成長段階で名前が変わる出世魚
  5. サワラの旬は地域によって捉え方が異なる
  6. 魚へんは「春夏秋冬」全てが存在する?
  7. ①魚へんに夏(魚夏:わかし)
  8. ②魚へんに秋(鰍:かじか)
  9. ③魚へんに冬(鮗:このしろ)
  10. 鰆以外に魚へんがつく漢字の魚は何がいる?
  11. ①魚へんに東(鰊:にしん)
  12. ②魚へんに師(鰤:ぶり)
  13. ③魚へんに花(𩸽:ほっけ)
  14. ④魚へんに参(鯵:あじ)
  15. ⑤魚へんに青(鯖:さば)
  16. 魚へんがつく漢字の魚はさまざま

魚へんに春という漢字を書いてなんと読む?読み方や意味・由来とは?

出典:https://kanji.jitenon.jp/kanjih/3882.html

魚へんに春と書く漢字がありますが、読み方は何でしょうか。魚にまつわる漢字という事まではわかるかもしれませんが、魚へんのつく魚介類の漢字はたくさんあります。ここでは魚へんに春と書く漢字の読み方と、その由来について説明します。

魚へんに春と書いて「サワラ」と読む「鰆」の意味・由来

魚へんに春と書いた漢字の意味は「サワラ」で、魚の種類のことを指します。サワラは晩秋から春にかけて産卵期を迎え、この時期に多く獲れることから「鰆」という漢字があてられました。俳句の季語の中でも春の部に入り、昔から日本の春に密接な関係のある魚と言えます。

英語ではSpanish mackerelと呼ぶほか、Japanese spanish mackerelと呼ぶこともあるようです。

(*魚へんのつく漢字について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

魚へんの漢字の一覧表!名前の由来・読み方・覚え方とともに紹介!

魚へんに春と書く魚「サワラ」はどんな魚?旬は冬or春?

出典:https://fishai.jp/313

春の季語にも入るほど、日本の季節に密接な関係のあるサワラはどのような魚でしょうか。「鰆」とは書くものの、実際の旬はいつなのかも見てみましょう。サワラの生態について、ここでは具体的に説明します。

サワラは成長段階で名前が変わる出世魚

サイズ 呼び方
40~50cm サゴシ
50〜60cm ヤナギ
60cm〜 サワラ

サワラは成長段階で名前が変わる出世魚としても知られており、回遊魚であるため地域によっても少しずつ名前が違います。大きなものでは1mを超えることがあるため、お祝いの席なら迫力のある、見栄えの良い魚と言えるでしょう。胴体が細い魚であり「鰆」と書くほか、江戸時代には「狭腹」と表記することもあったようです。

サワラの旬は地域によって捉え方が異なる

「鰆」と書くサワラですが、地域によって旬の捉え方が変わってきます。回遊魚であるサワラは、産卵期の5月~6月ごろになると瀬戸内海周辺に集まるため、関西地方では春が旬の認識です。しかし、関東地方では脂が産卵期前である、12月~2月ごろの寒鰆が好まれるため、冬が旬の魚の認識のようです。

そのため食べ方も、関西地方では西京焼きなどの味噌を使った料理が好まれるのに対し、関東地方ではあっさりとした味わいの寿司や塩焼きが人気です。

魚へんは「春夏秋冬」全てが存在する?

魚へんに季節の文字が入るのはサワラだけではなく、他の季節の漢字があてられている魚も存在します。覚えておくと、旬の魚を選ぶ時の参考になるかもしれません。

①魚へんに夏(魚夏:わかし)

出典:https://www.zukan-bouz.com/syu/%E3%83%96%E3%83%AA

わかしは夏に水揚げされるぶりの幼少期のことであり、夏に獲れることからこの漢字が充てられています。ぶりは出世魚であるうえ、日本各地で水揚げされるため、地域によって大きさごとに呼び方に違いがあるようです。なお、魚へんに夏と書く漢字は実際には存在せず、当て字であるためパソコンなどで打っても変換されません。

夏魚と書いた場合、あわびやふぐと読むこともあります。

②魚へんに秋(鰍:かじか)

出典:https://sakana-tensyu.hatenablog.com/entry/2016/09/11/104912

魚へんに秋と書くのはカジカで、中国では秋はぎゅっと絞った、しまって細いという意味となりどじょうを意味します。カジカは土底を這うように泳ぐ様がどじょうににているため、カジカにこの漢字が用いられるようになりました。

③魚へんに冬(鮗:このしろ)

このしろは魚へんに冬と書き、鰆と同じく冬に獲れることからこの漢字があてられています。このしろはご飯の代わりとなるくらいたくさん獲れたことから「飯代魚」と書くほか、子供の代わりに棺桶に詰めて焼いたことから「子の代」と書くこともあります。

鰆以外に魚へんがつく漢字の魚は何がいる?

魚へんがつく漢字は基本的に魚介類に用いられることが多く、魚と昔から密接にかかわってきた日本にはたくさんの魚へんがつく漢字があります。鰆以外にも魚へんがつく漢字をいくつか紹介するので、参考にしてください。

①魚へんに東(鰊:にしん)

出典:https://www.zukan-bouz.com/syu/%E3%83%8B%E3%82%B7%E3%83%B3

魚へんに東と書いてにしんと読みますが、この漢字が用いられているのには2つの説があります。1つは東北地方や北海道などの東の方で良く獲れること、もう一つは比較的体長の小さい魚であるため、中国で若いという意味の「柬」をそのままあてた説です。

②魚へんに師(鰤:ぶり)

ぶりは寒い季節の、11月~2月に旬を迎えます。師走とも呼ばれる12月になると脂がのって美味しくなるため、この漢字が用いられるようになりました。ぶりは出世魚でもう少し小さいとハマチと呼ばれますが、こちらも鰤と書くことがあります。

(*ぶりの漢字について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

魚へんに師「鰤」と書いて何と読む?意味・由来や他に魚へんがつく漢字は?

③魚へんに花(𩸽:ほっけ)

魚へんに花と書く漢字の読み方はほっけですが、ほっけの稚魚は水面下で泳ぐことが多く、群れになって泳ぐと青い花のように美しいことからこの漢字が用いられた説があります。また、ほっけは雄が産卵しますが、その頃の雄のほっけはコバルト色の唐草模様が浮き出ることからこの漢字をあてた説があります。

(*ほっけの漢字について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

ほっけの漢字は魚へんに花「𩸽」?由来は?干物で食べることが多い理由など豆知識も紹介!

④魚へんに参(鯵:あじ)

出典:https://www.zukan-bouz.com/syu/%E3%83%9E%E3%82%A2%E3%82%B8

魚へんに参とかくあじは、魚の中でも比較的多く目にするかもしれません。あじは足が早いため、元々は生臭いを意味する「喿」を使っていましたが、誤植で鯵になった説があります。また、味の美味しい季節は3月であることから、3を表す「参」を用いた説もあるようです。

⑤魚へんに青(鯖:さば)

出典:http://www.ikgyoren.jf-net.ne.jp/fish/saba.html

鯖は本来魚や鶏肉を混ぜて煮た料理のことで、淡水魚をあらわす文字でもありました。しかし、さばの体の青々とした様から、次第にさばを表す漢字となった説があります。

魚へんがつく漢字の魚はさまざま

鰆は春告げ魚の一つとしても知られ、漢字もまさに相応しいものと言えます。紹介した魚へんのつく漢字以外にもたくさんの漢字があるので、由来とともに調べてみると、興味深いものとなるかもしれません。

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