さわら(鰆)の旬の時期・季節はいつ?産地で違う?食べ方のおすすめも紹介!
さわらの旬の時期を知っていますか?今回は、さわらの産地別の旬の時期・季節や、主な産地・生産量などを紹介します。旬の新鮮なさわらの選び方や栄養価のほか、さばき方やレシピのおすすめ4つも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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さわらの旬の時期はいつ?産地で違う?
春の魚と書くさわらの旬はいつ頃なのか、なぜその時期なのか、地域によって違いはあるのか、などをこれからわかりやすくご紹介します。
①関東でとれたさわらの旬
さわらは、色味が薄いため白身魚と思われがちですが、実は赤身魚です。しかし関東ではもともと白身の味が特に好まれます。そのため、さわらは脂ののっている冬が旬とされています。
時期でいうと12~2月頃で「寒鰆」と呼ばれ、古くから珍重されてきました。
②関西でとれたさわらの旬
さわらは初夏の5~6月にかけて産卵のために外洋から瀬戸内海に押し寄せてきます。夏に産卵をすると体内の栄養が減ってしまうため、旨味もなくなってしまいます。そのため、関西では産卵前の3月から6月を旬として漁獲し、名前(鰆)にも春という字が入るようになりました。ちなみに、季語としても春です。
岡山では、真子や白子といった魚卵などとさわらを共に食す文化があります。春から初夏にかけて、岡山のどこのスーパーや魚屋でもさわらが並んでいるというのが風物詩です。
さわらとはどんな魚?白身魚?主産地は?
さわらは普段どのような海域に生息しているのでしょうか。私たちの生活において、なぜいかに身近な魚であるのか、どこの漁港でより多く獲られているのかを、これからご紹介します。
さわらの生態・特徴
さわらはサバ科で、長距離を泳ぐ回遊魚です。大きさは40cmから1mと幅があり、大きさにより呼び名が変わる出世魚です。関東では50cmを基準に、小さければサゴチ、大きければサワラと呼ばれます。関西では、小さいうちはサゴシ・ヤナギと変わり、70cm以上でサワラと言われます。
背は青く、細長い腹(狭腹、サハラ)であることが名前の由来です。日本列島から朝鮮半島周囲の海、東シナ海にかけて分布しています。さわらは、水温が高いと表層を活発に泳ぎますが、冬の水温が低い季節は、深場に移動してしまいます。寒鰆は、だからこそ漁獲量が少ないのです。
(*さわらの名前の変化について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
さわらの主産地・漁獲量
政府がまとめた全国の平成27年の漁獲量TOP5は、下記の通りです。
1位 | 福井(2820t) |
2位 | 石川(2281t) |
3位 | 京都(1688t) |
4位 | 島根(1380t) |
5位 | 長崎(1251t) |
古くは瀬戸内海で多く獲れていたことで有名ですが、近年は日本海側の漁港が主な産地となっています。また、年々国内の漁獲量が減っているため、輸入物も多く流通しています。