梅シロップは煮沸消毒すべき?しない?やり方やメリット・デメリットを比較!
梅シロップの煮沸消毒のやり方を知っていますか?煮沸消毒しないといけないのでしょうか?今回は、梅シロップを煮沸消毒する<メリット・デメリット>や、梅シロップの煮沸消毒の方法を<鍋に移す・瓶ごと>の2通り紹介します。梅シロップを煮沸消毒した後の保存方法・保存期間も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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梅シロップって加熱・煮沸消毒したほうが良いの?やり方は?
梅シロップは青梅と氷砂糖を詰めた保存容器を寝かせて作るもので、水で割って飲むと美味しい梅ジュースが楽しめます。梅シロップを作る際には、殺菌や消毒のために加熱や煮沸を行ったほうがよいのでしょうか。今回は、梅シロップを加熱・煮沸すべきか否かに加えて、詳しいやり方や保存期間を紹介します。
梅シロップは加熱・煮沸しない方がいい?する方がいい?
完成した梅シロップを1ヶ月以上保存する場合は加熱・煮沸消毒を行うべきですが、数日中に飲み切る予定であればしなくても問題ありません。ここでは、梅シロップを加熱・煮沸消毒するメリットとデメリットを紹介します。
梅シロップを加熱・煮沸消毒するメリット
梅シロップを加熱・煮沸消毒するメリットは、以下の通りです。
・常温で長期間保存ができる
・発酵を押さえて減菌効果も得られる
梅シロップを作っている途中で、シロップが発酵して白い泡が出ることがあります。これは、保存容器にいる微生物が梅シロップの砂糖に含まれる糖分を分解し、アルコールを発生させるためです。発酵した梅シロップはアルコール度数が高くなるうえに苦味が増すため、梅ジュースにした時に美味しく飲むことができません。
梅シロップのあくを取り除きながら加熱・煮沸すると、この微生物による発酵を抑制するうえに殺菌を減少させてカビを防ぐ効果が得られ、長期保存できるようになります。作っている最中に発酵した梅シロップも加熱すれば発酵が押さえられますが、カビが生えた場合は火を通しても飲めないので、注意してください。
梅シロップを加熱・煮沸消毒するデメリット
梅シロップを加熱・煮沸消毒した場合、以下のようなデメリットもあります。
・酸に強い鍋がないと調理できない
・風味が落ちる
梅は酸性の食品のため、梅シロップはホーロー鍋などの酸に強い鍋で調理する必要があります。梅シロップを酸に弱いステンレスやアルミ製の鍋に入れて加熱すると、鍋が劣化するだけでなくシロップに金属の臭いが移って風味が損なわれます。また、梅シロップを加熱するとやや味が落ちるため、風味を重視したい人は加熱せずになるべく早めに飲み切りましょう。
梅シロップの煮沸消毒のやり方
梅シロップの煮沸消毒は、正しい手順で行わないと失敗することがあります。ここでは、梅シロップの煮沸消毒の方法を2通り紹介するので、参考にしてください。
梅シロップを鍋に移して煮沸する方法
梅シロップを鍋に移して煮沸する際の手順は、以下の通りです。
1.梅シロップに浸かっている青梅を取り除く
2.梅シロップをザルなどで濾し、酸に強い鍋に移す
3.弱火で加熱し、沸騰しない程度の火加減を保ちながら15分ほど煮る
4.しっかりと冷ます
5.保存容器へ移して完了
梅シロップを加熱する際には、70℃から80℃程度の温度を保つようにしてください。高温になると梅シロップの風味が落ち、低いと殺菌効果が得られずアルコールを飛ばすこともできません。梅シロップは砂糖が多く含まれていて鍋に焦げ付きやすいため、木べらなどでかき混ぜながら加熱しましょう。
梅シロップを瓶ごと煮沸する方法
梅シロップを瓶に入れて作った場合、以下のような手順で瓶ごと煮沸することができます。
1.梅シロップに浸かっている青梅を取り除き、瓶の蓋を少し開ける
2.水を張った鍋に梅シロップが入った瓶を入れる
3.鍋を約80℃になるように加熱し、15分ほど湯煎する
4.瓶を鍋から取り出して瓶の蓋をよく締め、しっかり冷まして完了
梅シロップを作った容器が耐熱性のガラス瓶でない場合は、上記のように湯煎すると容器が変形する恐れがあるため、注意しましょう。鍋から瓶を取り出す際には、火傷しないように手にミトンなどをはめて行ってください。鍋の水が冷たいまたはぬるま湯の状態で瓶を入れることがポイントです。
梅シロップの煮沸消毒後の保存方法・期間
煮沸消毒をした梅シロップはどのように保存し、どのくらいの期間日持ちするのでしょうか。ここでは、煮沸消毒後の梅シロップの保存方法と保存期間を紹介します。