オオモンハタの生刺身は寄生虫に注意!食中毒を引き起こす虫もいる!

オオモンハタにはどんな寄生虫がいるか知っていますか?生刺身を食べる際は注意が必要です。今回は、オオモンハタによくいる寄生虫〈イカリムシ・アニサキス・ペンネラ〉について〈生態・危険性〉とともに紹介します。オオモンハタの寄生虫「アニサキス」に要注意すべき理由を対処法とともに紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. オオモンハタにどんな寄生虫がいる?生刺身は要注意?
  2. オオモンハタには主に三つの寄生虫がいる
  3. オオモンハタの寄生虫①イカリムシ
  4. イカリムシの見た目・大きさなど特徴
  5. イカリムシは食べても無害
  6. オオモンハタの寄生虫②アニサキス
  7. アニサキスの見た目・大きさなど特徴と生態
  8. 生刺身にいるアニサキスを食べると食中毒を引き起こすので要注意
  9. オオモンハタの寄生虫③ペンネラ
  10. ペンネラの見た目・大きさなど特徴と生態
  11. ペンネラは食べても無害
  12. オオモンハタの寄生虫はアニサキスに要注意!

オオモンハタにどんな寄生虫がいる?生刺身は要注意?

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オオモンハタは釣りでも手に入れることができる高級魚で生刺身やお鍋にして食べると美味しい魚ですが、刺身などで生食するときには注意が必要です。オオモンハタには寄生虫がいることが多いからです。

オオモンハタには主に三つの寄生虫がいる

オオモンハタには主に三つの寄生虫がいます。

・アニサキス
・イカリムシ
・ペンネラ


オオモンハタはスズキ目ハタ科の魚で、30cm~50cmほどの大きさがあり、最近の釣りブームでもコツを掴めば釣りやすいとされ、注目されている魚です。体表は特徴的な網目模様の斑点があり褐色か緑がかった褐色をしています。和歌山や三重県以南の西日本で多く漁獲されている魚ですが、最近では関東の市場でも水揚げが増えています。

それでは上記にあげたそれぞれの寄生虫についてひとつずつ解説していきましょう。

オオモンハタの寄生虫①イカリムシ

出典: @boukentsuribito

イカリムシという寄生虫ははじめて耳にする人も多いでしょう。イカリムシは食べても大丈夫なのでしょうか。ここからはイカリムシの正体や危険性などについて説明します。

イカリムシの見た目・大きさなど特徴

イカリムシはヨーロッパからアジアまで広い範囲に生息するアンカーワームと呼ばれるカイアシ類の甲殻類の寄生虫で、魚の体液や血液を餌として寄生しています。オスは交尾をしたあと死にますが、メスは生き続ける不思議な節足動物です。体長7〜9mmで錨状で魚体に突き刺さっており、表面は黒色をしています。寄生場所はエラ、体の表面、口腔内などが多いです。

イカリムシは食べても無害

魚に付いたイカリムシはプライヤーなどを使って引き抜くとキレイにとれやすいです。万が一、魚体に残ったイカリムシは、食べてしまっても無害のことが多く、食中毒になることはありません。ただし、じゃりじゃりとした食感があります。

オオモンハタの寄生虫②アニサキス

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魚の体内に潜んでいる寄生虫の中でもアニサキスは代表的な寄生虫です。冷蔵輸送技術が向上し、新鮮な魚が消費者に届くようになり、アニサキスも増えている傾向があります。

アニサキスの見た目・大きさなど特徴と生態

アニサキスは下記のような魚によく寄生しています。

・アジ
・イカ
・イワシ
・カツオ
・サバ
・サンマ
・サケ


アニサキスはアニサキス科アニサキス属に属する線虫で、そもそもはクジラのお腹のなかに生息しています。産卵されたアニサキスの卵は、クジラのフンとともに排出されて、オキアミのエサとなります。そのエサを食べている魚に寄生するのです。魚の体内では成虫にはならず、幼虫は長さが2~3mm、幅は0.5~1cmで白い糸状です。

アニサキスの幼虫は魚体中の下記の二つの場所に寄生しています。

・内臓
・筋肉


アニサキスは主に内臓の表面に寄生しています。しかし、鮮度が低下したり、時間が経過したりすると内臓から人間が食べる筋肉内へと移動する場合があります。よってアニサキスが寄生しやすい魚を購入するときは、よく冷やした状態で持って帰りましょう。また内臓がついている場合は持ち帰ってすぐに内臓を取り除きましょう。

生刺身にいるアニサキスを食べると食中毒を引き起こすので要注意

アニサキスが付着した魚体の食後数時間から十数時間後に以下のような症状が表れます。

・激しい腹痛
・吐き気
・嘔吐
・じんましん

アニサキスは体長が小さく気がつきにくいため誤って食べてしまうことがあり、食中毒へとつながる可能性があります。胃壁や腸壁に刺入されると、急性胃アニサキス症、急性腸アニサキス症になってしまうのです。上記のような症状が出た場合は、病院へ行きましょう。

胃カメラ検査ののち、除去する治療を行ってもらえます。小腸にいる場合は、さまざまな検査を行ってもアニサキスが存在することがわからない場合もあります。アニサキスを除去することができない場合は、症状を抑える薬を飲み、死滅するのを待つしかありません。ちなみにアニサキスの寿命は長くなく、人の体内では1週間以内で死ぬといわれています。

アニサキスは、60度以上での1分以上の加熱または、マイナス20度以下での24時間以上の冷凍によって死滅します。かならず火を通して食べるか、冷凍で売られているオオモンハタを購入しましょう。また迷信として、食酢、塩、醤油、わさびを漬ければ死滅するという話がありますが、調味料でアニサキスの幼虫は死滅することはありません。

(*アニサキスについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

寄生虫「アニサキス」の見つけ方は?冷凍・加熱で食中毒を予防する方法を解説!

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