ザリガニには寄生虫がいる?食用は危険?刺身で食べられるのかも紹介!
ザリガニの寄生虫を知っていますか?食用として生刺身などで食べると危険があります。今回は、ザリガニの寄生虫の種類や、人間に寄生した場合の<失明>などの症状を紹介します。ザリガニの寄生虫は加熱することで死滅できるのかも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ザリガニを食用にするのは寄生虫がいて危険…?
ザリガニは日本では食べることが少ない生き物ですが、海外ではアメリカザリガニなどが食用として流通しています。しかしザリガニには寄生虫が潜んでいるため、食用にするためには適切な処理を行わなければなりません。ここからは、ザリガニに潜む寄生虫についてや、安全な下処理の方法などを紹介します。
ザリガニに潜む寄生虫の種類は?
ザリガニに住みついた寄生虫は、ザリガニ自体が死んでもその体内でしぶとく生き続けることができます。そのため誤った調理法を行うと、生きた状態の寄生虫が人の体内に入る可能性も少なくありません。ここからは、ザリガニに潜んでいる寄生虫の種類について紹介します。
①肺吸虫
肺吸虫はザリガニやサワガニを始めとした淡水甲殻類などから、人に感染することが多い寄生虫です。人の体内に入った肺吸虫は肺や血管、肝臓、消化器官などに寄生し、世界では主に極東地域で感染が発見されています。日本でも食用にされているアメリカザリガニも例外ではなく、肺吸虫が寄生している可能性は十分にあります。
②ミジンコなどの微生物
ミジンコなどの極小な微生物は、川底などにある小石を住処として利用していますが、中にはザリガニなどの表面を住処にしている微生物もいます。繁殖した微生物は、目視できるほどの量に増えることも少なくありません。
ミジンコ自体に害があるわけではありませんが、ギニア虫を取り込んだミジンコが体内に入ると、ギニア虫感染症になる可能性があります。ギニア虫感染症は成虫が卵を産みつける時に、激しい痛みを伴う病気です。
ザリガニの寄生虫を人間が食べるとどうなる?
一般的に、寄生虫は体内に入ると危険だという印象はありますが、具体的にどのような症状が起こるのかを知っている人は少ないです。ここからは、ザリガニの寄生虫を人間が食べると起こりうる症状について紹介します。
ザリガニの寄生虫が人間に寄生すると神経障害に至る可能性がある
ザリガニの寄生虫によってもたらされる可能性のある症状には、以下のようなものが挙げられます。
・慢性咳嗽
・胸痛
・呼吸困難
・喀血
・アレルギー性皮膚反応
・痙攣
・失語
・不全麻痺
寄生虫は非常に小さい生き物なので、体内のいたるところに寄生する可能性があります。中枢神経に寄生した場合は神経系の障害が起きる可能性もあり、視覚などに影響が出ることもあります。また体内では発育・産卵する可能性もあり、成虫になった寄生虫は20~25年間ほど生存することも珍しくありません。
特に脳や脊髄、リンパ節などに入り込んだ寄生虫は体外に出る方法が無いため、完全に体内から寄生虫を除去することは困難になります。
ザリガニの寄生虫による被害を防ぐには?生刺身はNG?
海外ではアメリカザリガニなどを普通に食する習慣があるように、適切な処理をすればザリガニも安全に食べることができます。ここからは、寄生虫の被害を防ぎながらザリガニを食べる方法や、間違った食べ方などを紹介します。