もち米の浸水時間は一晩?2日は水につけすぎ?長すぎるとどうなる?
もち米の浸水時間を知っていますか?一晩や2日は浸し過ぎでしょうか?今回は、もち米の浸水時間を、〈餅つき・おこわ・赤飯〉別に、水に浸す理由とともに紹介します。もち米を使った〈おこわ・赤飯〉の美味しい作り方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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もち米の浸水時間を知りたい…水に浸し過ぎは禁物?
もち米の浸水時間はどのくらい必要なのでしょうか。美味しく炊き上げるためにも目安の時間を知っておきたいところです。まずはなぜ、もち米を浸水する必要があるのか、以下で詳しく解説します。
そもそももち米を浸水する理由は?
もち米を浸水する理由は3つあるので紹介します。
・炊きあがりに芯を残さないため
・米の粘りを出すため
・美味しくするため
もち米を浸水する一番の理由は、炊きあがりに芯を残さないためです。うるち米は多くの水に浸し米が吸水しながら炊きます。ですが、もち米は蒸し器などで蒸すので、あらかじめ吸水をさせておかないと内部まで水分が届かず表面だけ柔らかくなり、結果として芯が残ってしまいます。なので、芯を残さず美味しく蒸し上げるためには浸水することが必要です。
ちなみにもち米は、普段ご飯に使用しているお米のうるち米と浸水時間が異なります。それは、お米に含まれているデンプンの種類の割合が異なるからです。うるち米に含まれているデンプンはアミロペクチン80%、アミロース20%の割合でできていますが、もち米はアミロペクチンだけでできています。このアミロペクチンが多いほど吸水性が良くなります。
もち米の浸水時間は一晩?2日は浸し過ぎ?
蒸してお餅を作る場合と、おはぎや赤飯を炊飯器で炊く場合と浸水時間が異なります。ここでは浸水する時間について解説します。
もち米で餅つきをする場合の浸水時間は6〜12時間が目安
もち米の浸水時間 | 新米 | 古米 |
冬 | 6〜8時間 | 10〜12時間 |
春・夏・秋 | 6〜8時間 | 10〜12時間 |
お餅を作る時のもち米の浸水時間は6〜12時間が目安です。新米と古米で必要な浸水時間が変わってきますが、冬以外の季節、特に夏は臭いの原因になるので4〜5時間程度で水を入れ替えてください。浸水するのを忘れた時に時間を短縮する方法があり、60℃くらいのお湯に3〜4時間でも浸水できます。
もち米を炊飯器で炊いて、おはぎや赤飯を作る場合は長時間浸水をする必要はありません。土鍋や圧力鍋で炊く場合は1〜2時間浸水するのがおすすめです。
もち米を水につけすぎると炊き上がりが水っぽくなるためNG
アミロペクチンというデンプンだけでできているもち米は、水につけすぎると水っぽくなってしまいます。それはもち米はとても吸水性が良いからです。浸水時間は6〜12時間を目安にしてください。2日など長い時間浸水をすると柔らかすぎるもちができるので注意が必要です。
もち米で赤飯やおこわを炊飯器で作る場合は水につけなくてOK
もち米で赤飯やおこわを炊飯器などで作るときは、長時間浸水時間は必要ありません。前述の通りもち米に含まれているデンプンは吸水性がとても良いので、とても柔らかく仕上がり、場合によってはベチャベチャになる可能性があるからです。ちなみに、おはぎも炊飯器で簡単に作ることができます。
もち米を使ったおこわ・赤飯の美味しい作り方も知っておこう
もち米でお餅を作ることはもちろん、おこわや赤飯、おはぎも作ることができます。ここではおこわと赤飯の作り方を紹介します。