小松菜とチンゲン菜の違い|シュウ酸・栄養・味などほうれん草とも比較!
小松菜とチンゲン菜(青梗菜)の違いを知っていますか?ほうれん草との違いも気になりますよね。今回は、小松菜・チンゲン菜・ほうれん草の<シュウ酸・鉄分などの栄養・味>などの違いを比較して紹介します。小松菜・チンゲン菜・ほうれん草の共通点や、おすすめレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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小松菜・チンゲン菜(青梗菜)・ほうれん草は何が違うの?
同じような見た目をしている小松菜・チンゲン菜・ほうれん草は、子どもや野菜が苦手な人にとっては見分けがつきにくい野菜です。今回はこれら3種類の特徴の違いを、味や食感などさまざまな観点から紹介します。
小松菜・チンゲン菜・ほうれん草の違いを比較して紹介!
小松菜・チンゲン菜・ほうれん草は細かく調べてみると、それぞれの特徴に違いが現れています。ここからは、3種類を比較しながらその違いを紹介します。
①味・シュウ酸によるアク
・小松菜
小松菜の味には少し苦みがあるのが特徴的で、この苦みが苦手な人は少なくありません。この苦みはシュウ酸のアクが原因の一つだと言われており、苦みを取り除くには水に10分ほど浸して、アクを洗い流すのが効果的です。
・チンゲン菜
チンゲン菜の味は3種類の中で1番クセが少なく、えぐみもほとんどありません。アクが少ないのが特徴的で、特に水に浸すことなく食べることができます。
・ほうれん草
ほうれん草の味は3種類の中で1番濃厚で、コクがあります。またアクも1番多いため、茹でて水にさらす下処理を行うことでより食べやすくなります。
(*小松菜のシュウ酸含有量やアク抜きは必要かについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②食感
・小松菜
小松菜は程よい肉厚のある葉と少し太めの茎が特徴的で、火を通してもそれぞれの食感が残りやすいです。
・チンゲン菜
チンゲン菜は柔らかい葉と太くて歯ごたえのある茎が特徴的で、3種類の中では1番食感が良い野菜です。炒めたり茹でたりしても、茎の食感がしっかりと残ります。
・ほうれん草
ほうれん草は葉が薄くて柔らかいのが特徴的で、さらに茎は食感が良いです。また茹でると小さくまとまるので、たくさん食べやすいです。
③栄養素
100gあたり | ビタミンC | カルシウム | カリウム | 鉄分 | カロテン |
小松菜 | 39mg | 170mg | 500mg | 2.8mg | 3100μg |
チンゲン菜 | 24mg | 100mg | 260mg | 1.1mg | 2000μg |
ほうれん草 | 30mg | 69mg | 490mg | 0.9mg | 5400μg |
・小松菜
小松菜は、3種類の中では栄養素が1番平均的に多いのが特徴的です。特に鉄分が非常に多いのですが、小松菜に含まれている鉄分は吸収率が良くありません。効率良く鉄分を吸収するためにも、動物性のタンパク質やビタミンCと一緒に摂取することをおすすめします。
・チンゲン菜
チンゲン菜も、野菜の中では栄養素が高い食材として有名です。カロテンはビタミンCと一緒に摂取すると、抗酸化作用がよく働くと言われており、免疫力の上昇やアンチエイジングの効果が期待できます。
・ほうれん草
ほうれん草と言えば鉄分が多く含まれているイメージがありますが、実際は小松菜よりも少ないです。3種類の中ではカロテンが1番多く、チンゲン菜と同様にビタミンCとの相乗効果によって、免疫力の上昇などが期待できます。
④向いている料理
・小松菜
小松菜は生でも食べられますが、苦みを取り除きたい方は茹でてお浸しにすると食べやすいです。また炒めると葉の緑が色鮮やかになるので、野菜炒めに入れると良いアクセントになります。
・チンゲン菜
チンゲン菜は火を通しても食感が残りやすい食材なので、炒め物などによく使われています。中でも中華料理の炒め物に入っていることが多いです。
・ほうれん草
ほうれん草に含まれている鉄分の吸収率を上げるために、肉やピーマンなどと一緒に炒めるのがおすすめです。また梅干しや柑橘類も鉄分の吸収を助ける効果があるので、ほうれん草ペーストのアクセントに入れるとよく合います。
⑤分類・原産地や旬の時期
小松菜 | チンゲン菜 | ほうれん草 | |
分類・属 | アブラナ科アブラナ属 | アブラナ科アブラナ属 | ヒユ科アカザ亜科ホウレンソウ属 |
原産地 | 日本 | 中国華中地方 | 西アジア・西南アジア・中央アジア |
旬の時期 | 冬 | 晩秋 | 11月~3月 |