小松菜のシュウ酸の含有量をほうれん草と比較!生・スムージーは大丈夫?
小松菜にシュウ酸がどのくらい含まれているのか知っていますか?生で食べたりスムージーにして飲んでも大丈夫なのでしょうか?今回は、小松菜のシュウ酸の含有量をほうれん草と比較しつつ紹介します。小松菜の食べ過ぎに注意すべき理由も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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小松菜にシュウ酸はどのくらい含まれているの?
小松菜はクセのない味わいが特徴的な葉物野菜の一種で、おひたしや汁物、炒め物など様々な料理に使われている栄養価の高い野菜です。小松菜にはシュウ酸が含まれていますが、その含有量はどの程度なのでしょうか。今回は、小松菜のシュウ酸の含有量は多いかどうかに加えて、食べ過ぎた場合のデメリットや1日の適量について紹介します。
小松菜のシュウ酸の含有量は多い?ほうれん草と比較!
小松菜のシュウ酸の含有量は、他の野菜よりも多いのでしょうか。ここでは、小松菜に含まれるシュウ酸の量を、ほうれん草と比較しつつ紹介します。小松菜を生で食べた場合、シュウ酸によって体に悪影響を及ぼす恐れがあるか否かについても紹介するので、参考にしてください。
小松菜のシュウ酸は50mg|ほうれん草は800mg
100gあたりの小松菜のシュウ酸の含有量は50mgであるのに対して、ほうれん草は800mgです。小松菜にはほうれん草の1/16程度しかシュウ酸が含まれておらず、これは100gあたりのオクラと同じくらいの数値となっています。
シュウ酸はアクの正体であるのと同時に、尿路結石の一因でもある成分です。シュウ酸は腸に吸収されてから腎臓内でカルシウムと結びつき、便とともに排出されます。しかし、シュウ酸を過剰に摂取するとカルシウムと結合したものが結晶化して排出が困難になり、腎臓に障害が起こったり尿管が詰まったりする尿路結石の原因となります。(※1)
(*小松菜とほうれん草の違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
小松菜は生やスムージーでもシュウ酸の心配はない
小松菜は生食してもシュウ酸の心配はなく、生のままスムージーとして飲んでも問題はありません。シュウ酸は水溶性の成分であるため、水にさらすほか茹でることで8割程度減少させることが可能です。シュウ酸を多く含むほうれん草などの葉物野菜は、尿路結石のリスクを下げるためにも下茹でをして水にさらす必要があります。
小松菜はほうれん草よりもシュウ酸の含有量が圧倒的に少ないため、適量であれば下茹でなどをせずに生で食べても、体に害を及ぼす心配はないでしょう。シュウ酸はえぐみや苦味の素となる成分のため、シュウ酸を多く含むほうれん草は特有の苦味をもつのが特徴です。シュウ酸の含有量が少ない小松菜はえぐみや苦味が弱いため、生でも食べやすいと言われています。
(*小松菜は生で食べられるかどうかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ただ小松菜の食べ過ぎはNG?シュウ酸の含有量は少ないが危険?
小松菜はシュウ酸の含有量が少ない野菜ですが、食べ過ぎた場合体に悪影響を及ぼすことはあるのでしょうか。ここでは、小松菜に含まれる栄養素の観点から、食べ過ぎた時のデメリットや副作用を解説します。小松菜の1日における摂取量の目安も紹介するので、参考にしてください。
小松菜を食べ過ぎた場合のデメリット・副作用
小松菜を食べ過ぎた場合のデメリットや副作用は、以下の通りです。
・尿管結石になる
・高カルシウム血症になる
・便秘
・腹痛
・下痢
・吐き気
・嘔吐
・頻尿
・頭痛
小松菜には、シュウ酸のほかカルシウムや食物繊維、カリウム、ポリフェノールなどが含まれており、これらの成分を摂り過ぎると副作用が現れます。小松菜に含まれるシュウ酸はほうれん草やキャベツなどの緑黄色野菜と比較すると少ないですが、じゃがいもやきゅうりなどの野菜よりも高いのが特徴です。そのため、食べ過ぎると尿管結石を発症する恐れがあります。
また、カルシウムを摂り過ぎると高カルシウム血症や高カルシウム尿症、便秘などを引き起こすほか、亜鉛や鉄などのミネラルの吸収を妨げることもあるため、注意が必要です。小松菜に含まれる不溶性食物繊維は水に溶けず腸内で膨張する性質をもつことから、摂り過ぎた場合は消化不良を起こして腹痛や下痢、吐き気や嘔吐などの原因に繋がります。
カリウムを摂り過ぎると尿の回数が増えるほか、腎臓の機能が弱っている人はカリウムの排出が正常に行われない恐れがあります。小松菜に含まれるマグネシウムやビタミンB2は頭痛の改善効果がありますが、ポリフェノールには脳の血管を拡張させる働きがある成分です。そのため、ポリフェノールの摂り過ぎによって片頭痛を発症する可能性があります。(※2、3、4、5、6、7)
(*小松菜の食べ過ぎについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)