小松菜とほうれん草の違いは?代用できる?栄養・見た目など比較!
【管理栄養士監修】小松菜とほうれん草は見た目がとても似ていますが、違う野菜です。小松菜とほうれん草の違いを<味><値段><アク抜きの必要性>や鉄分・カルシウムなど<栄養素>などで比較して紹介していきます。見た目での見分け方でも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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小松菜とほうれん草は仲間?違う野菜?
小松菜とほうれん草は、見た目が似てて同じ冬野菜なので、仲間と勘違いしてしまう人がいますが、この2つは別の野菜です。以下で小松菜とほうれん草の味・値段・アク抜きの必要性など違いを比較していきます。
小松菜とほうれん草の違いを比較!代用は?
①味
小松菜は苦味が少なくて、さっぱりとした味がします。苦味が少ないため、生で食べたり、スムージーにしたりする人も多いです。「炒めるのが面倒と感じる場合や苦味が苦手な人」には小松菜をおすすめします。
一方ほうれん草は、苦味・旨みが強いので、小松菜よりもコクがあります。食感は小松菜よりも柔らかいです。小松菜よりも味が濃いので、「ほうれん草の方が好き」と答える方が若干多い傾向があります。「味が濃い方がいいと感じる場合やシャッキとした食感よりも柔らかい食感の方が好き」と思ってる方には、ほうれん草がおすすめです。
どちらの味・食感にも違いがあるので、代用は難しいでしょう。
②値段
小松菜一束の平均価格は148円で、ほうれん草の一束の平均価格は181円です。あくまで平均価格なので、その年の収穫量・季節・地域・店舗などによって違いはありますが、だいたいこのぐらいの値段になります。味にこだわりなどなく、とにかく安いのが欲しいと思ってる方には小松菜がおすすめです。
③アク抜きの必要性・シュウ酸の量
小松菜は尿結石の原因となるシュウ酸が「50mg」程度なので、アク抜きをしなくても大丈夫です。そのため、洗えばそのまま料理に使うことができます。
一方ほうれん草は、シュウ酸が小松菜の16倍に相当する「800mg」と多く含まれており、必ずアク抜きが必要です。アク抜きするために長時間茹でるとビタミンBやビタミンCが逃げてしうので、アク抜きする際は1分程度茹でて、手で触れる熱さになったら、すぐに取り出します。
次に小松菜とほうれん草の含有量や摂取量について詳しく説明していきます。
(*ほうれん草と小松菜のシュウ酸について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
小松菜とほうれん草の栄養価の違いは?
小松菜とほうれん草に含まれる栄養素にはどんなものがあるのでしょうか?含有成分を効能とともに紹介します。
※含有量は日本食品標準成分表2015年版(七訂)を参照しています。
①鉄分
野菜名 | 含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
小松菜 | 2.8mg | 7.5mg | 37% |
ほうれん草 | 2mg | 7.5mg | 27% |
鉄分は、赤血球の構成物質であるヘモグロビンをつくる栄養素で、ヘモグロビンは体内の酸素運搬に役立っています。そのため、鉄分の摂取は、ヘモグロビンの生成を補助し、貧血予防に効果を発揮します。息切れやめまいなど貧血の疑いがあるは、鉄分を摂取するといいでしょう。(※1)