小松菜とほうれん草の違いは?代用できる?栄養・見た目など比較!
【管理栄養士監修】小松菜とほうれん草は見た目がとても似ていますが、違う野菜です。小松菜とほうれん草の違いを<味><値段><アク抜きの必要性>や鉄分・カルシウムなど<栄養素>などで比較して紹介していきます。見た目での見分け方でも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
野菜名 | 含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
小松菜 | 39mg | 100mg | 39% |
ほうれん草 | 35mg | 100mg | 35% |
ビタミンCには抗酸化作用があり、有害な活性酸素の活動を阻害し健康を守ったり、肌の老化防止に役立ち肌にツヤ・ハリを取り戻します。また、コラーゲンの生成にも不可欠な栄養素であり、皮膚・粘膜を健康に保ちます。鉄分の吸収率もあげる効能があるため、貧血のかたにとっても見逃せない栄養素となっています。(※2)
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管理栄養士
鉄分の吸収率をあげる栄養素にはビタミンCの他に、動物性たんぱく質もあります。 食品中の鉄分の種類は主に2種類あり、肉、魚、レバーなどの動物性食品に含まれる吸収率の高い「ヘム鉄」、野菜や大豆などの植物性食品に含まれる吸収率の低い「非ヘム鉄」があります。ビタミンCや動物性たんぱく質と組み合わせる場合は、特に「非ヘム鉄」と一緒に摂取すると効率よく鉄分を吸収できますよ。
③カルシウム
野菜名 | 含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
小松菜 | 170mg | 650mg | 26% |
ほうれん草 | 49mg | 650mg | 8% |
カルシウムは体内で一番多く含まれるミネラルで、骨・歯の形成に一番重要な栄養素です。とはいえ、全てが骨・歯の形成に使われるわけではなく、99%が骨・歯の形成に、その他1%が血中などに含まれ、止血や神経の興奮を抑えて精神を安定させる働きもあります。(※3)
④β-カロテン
野菜名 | 含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
小松菜 | 3100μg | - | - |
ほうれん草 | 4200μg | - | - |
β-カロテンは体内でビタミンAに変換されるため、プロビタミンAとも呼ばれていて、変換後のビタミンAの抗酸化作用により動脈硬化・心筋梗塞など生活習慣病への予防効果があります。暗い所に移動した際に目が慣れるまで時間がかかる人は、β-カロテン不足の可能性があるので、ほうれん草を食べてカロテン不足を解消しましょう。(※4)
(*ほうれん草と小松菜の栄養素について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
小松菜とほうれん草の見分け方は?
(左がほうれん草/右が小松菜)
小松菜とほうれん草は見た目がとても似ているため、パッと見ただけでは分からないです。ですが、「根元」「葉の形状」この2点をしっかりと把握しておけば、すぐに見分けることが可能です。以下では小松菜とほうれん草の「根元」と「葉の形状」について詳しく紹介します。
根元
小松菜の根元は「緑色」で、ほうれん草の根元が「赤色」になっています。小松菜とほうれん草は、全体を見ただけでは全く区別がつかないぐらい似ていますが、このように根元部分には大きな違いがあります。この確認方法が1番簡単な見分け方です。
葉の形状
小松菜の葉は「丸くて、楕円形の形」をしており、ほうれん草の葉は「ギザギザしてて三角形のような形」をしています。根元の見分け方よりはわかりにくいですが、葉の形でも違いを把握することが可能です。