高菜と野沢菜・からし菜の違いは?見分け方や代用できるかも紹介!
「高菜」と「野沢菜」「からし菜」との違いを知っていますか?見分け方はあるのでしょうか?今回は、「高菜」と「野沢菜」「からし菜」の違い・見分け方を〈大きさ・味わい〉など特徴を比較し、代用できるかも紹介します。高菜・野沢菜とよく似た広島菜の違いについても紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
・高菜
高菜は、野沢菜よりもカロリーが高いものの、ビタミンCやβカロテンを多く含んでいます。ビタミンCのほか、ビタミンB1、B2、Kも豊富です。
・野沢菜
野沢菜には、むくみ予防に効果的なカリウムが豊富に含まれています。高菜よりもβカロテンの含有量が少ないですが、他の野菜に比べると多いです。また、食物繊維が多いので便秘の解消に期待ができます。
βカロテンは、強い抗酸化作用があり細胞の老化防止に効果があります。熱を加えると栄養価が上がるので、炒め物など火を通してから食べるのがおすすめです。ビタミンCは、疲労回復や風邪の予防に効果がありますが、水溶性なので茹で調理は不向きです。
(*高菜の栄養価と効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
違い④旬の時期・主産地
・高菜
福岡県筑後地方や、熊本県の阿蘇地方が主な生産地です。高菜は、周年収穫ができますが、漬物向けの株が大きいものは12月から3月頃に収穫されます。
・野沢菜
長野県が主な生産地ですが、雪が多く栽培できない冬の間は徳島県が主な産地となります。長野県では、10月下旬から11月下旬に収穫され、12月から2月頃までは徳島県で収穫されます。
高菜、野沢菜ともに収穫の時期は冬ですが、生産地に大きな違いがあります。高菜はかつて、西日本の多くの地域で栽培されていましたが、今は九州地方が主な生産地です。
高菜と野沢菜は代用には不向き
それぞれ代用のできる野菜は、以下の通りです。
・高菜は、青菜や小松菜で代用可能
・野沢菜は、小松菜やしゃくし菜、青梗菜で代用可能
高菜も野沢菜も同じアブラナ科の野菜ですが、高菜にはピリッとした辛味があり野沢菜には多少の苦みがあります。調理をした際、味に違いが出てしまうのでそれぞれ違う野菜で代用するのが良いでしょう。
「高菜」と「からし菜」の違い・見分け方は?
高菜とからし菜の違いや見分け方はあるのでしょうか。ここからは、高菜とからし菜について、見分け方や違いを紹介します。
「高菜」と「からし菜」の違いは「大きさ」のみ
1枚目の写真が高菜で、2枚目の写真がからし菜です。高菜とからし菜の違いや見分け方は、以下の通りです。
・長さ20cm~25cm程で収穫されたものがからし菜
・60cm程までの大きく成長したものが高菜
高菜とからし菜は、厳密に言うと違う野菜ですが同じ名前で売られていることがあります。高菜もからし菜も同じアブラナ科の野菜で、食べると辛みがあるのが特徴です。分類する上では大きさによって、高菜とからし菜に分かれます。
高菜・野沢菜とよく似た「広島菜」は何が違う?
高菜、野沢菜とともに日本三大漬け菜と呼ばれる広島菜は、高菜・野沢菜と何が違うのでしょうか。ここでは、高菜・野沢菜と広島菜の違いを紹介します。
「広島菜」は白菜の1種
広島菜の特徴や、高菜・野沢菜との違いは以下の通りです。
・大きさ:50cm~60㎝で、重さは2kg~3kg
・葉模様:葉の色は濃い緑で、縦に平行した葉脈が広島菜の特徴
・味わい:わさびに似た辛みがあるが、クセが少なくて歯切れが良い
・食べ方:漬物や煮物、炒め物に最適
・栄養価:葉酸やカリウムが豊富
・主な生産地・旬:広島県が主な生産地、旬は11月~2月
広島菜も、高菜や野沢菜同様にアブラナ科の野菜で、白菜の一種とされています。葉が広がっている不結球タイプで、葉も茎も濃い緑色をしています。むくみや高血圧の予防に効果的な栄養素が多く含まれています。