魚「メッキ」の種類別の特徴・見分け方は?食べ方・料理レシピも紹介!
「メッキ」とはどんな魚か知っていますか?実は1匹の魚ではなく、数種類の魚の「幼魚」を指す言葉です。今回は、メッキの種類別の<大きさ・味・時期・値段・毒性>など特徴や見分け方を、<刺身>など食べ方・料理のおすすめとともに紹介します。メッキの捌き方・下処理や<煮付け>など料理の人気レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
「メッキ」とはどんな魚?

メッキが釣れた、と聞いたりしますが、メッキとはどのような魚なのでしょうか。ここではメッキの種類やサイズ、特徴などの見分け方を紹介します。毒性があるのかどうかも紹介するので、メッキを食べるときの参考にしてください。
「メッキ」は複数種類の魚の「幼魚」を指す言葉
メッキとは以下のような種類の魚の、幼魚をさす言葉です。
・ロウニンアジ
・ギンガメアジ
・カスミアジ
・オニヒラアジ
・イトヒキアジ
メッキという名前の魚がいるわけではなく、複数種類の魚の幼魚は、すべてメッキと呼ばれています。メッキはどの幼魚も南国の魚で温暖な海で育ちますが、初夏に黒潮に乗って日本の方へ流れて来るのです。秋になって水温が下がると、子孫を残さずに死んでしまうことから、メッキは死滅回遊魚と言われています。
メッキの種類別の特徴や見分け方は?毒がある魚もいる?

メッキは複数種類の魚の幼魚の総称であることがわかりました。ではそれらのメッキの種類を見分けることはできるのでしょうか。ここではメッキの種類別の特徴やサイズ、見分け方を紹介します。
①ロウニンアジ
・大きさ:15〜30cm
・旬の時期:秋頃
・卸値:1kgあたり430円
・味わい:良い
ロウニンアジのメッキは尾びれの上部が黒く、下部が黄色いのが特徴です。ロウニンアジは成長すると一匹で回遊するため、江戸時代の浪人のようだということでこの名前になりました。秋には脂がたっぷりとのっており、熱を通しても固くならないのが味わいの特徴です。
②ギンガメアジ
・大きさ:15~30cm
・旬の時期:秋から冬
・値段:60円~2300円
・味わい:脂がのっている
ギンガメアジの幼魚には5本の縦線があり、エラの上に黒い点があるのが特徴です。秋から冬の時期にかけては脂がのって美味しくなります。ただし40cmを越えるサイズの魚には、シガテラ毒が貯まってる可能性があるので注意が必要です。シガテラ毒とは熱帯のプランクトンが作る毒で、食物連鎖によって大型の魚に貯まっている毒のことです。
③カスミアジ
・大きさ:15〜30cm
・旬の時期:秋頃
・値段:比較的安価
・味わい:大変美味しい
カスミアジの幼魚は胸びれが黄色いのが特徴で、成長すると体に黒い斑点が現れます。触ってハリがあり、幼魚は金色、成魚は青みが強い物が新鮮です。白身で非常に美味しい魚なので、様々な料理に使うことができます。旬の時期には脂ののりも非常に良く、刺身にしても美味しく食べられます。
④オニヒラアジ
・大きさ:15~30cm
・旬の時期:夏の終わり頃から初冬
・卸値:1kgあたり1000円~2000円
・味わい:淡泊
オニヒラアジの尾びれは上部が黒く、下部が黄色いのが特徴です。ゼンゴは体の後ろ半分にあり、胸にはうろこの無い部分もあります。身は淡泊ながら脂ものっており、口溶け感がとても良い味わいです。刺身は青魚の風味の中にも旨みがあって、豊かな味わいが楽しめます。