みりんの賞味期限は？開封後は日持ちしない？冷蔵・常温で正しく保存する方法も解説！

アルコールが含まれるみりんは賞味期限が長く、開封後の保存が適当になりがちです。賞味期限の定義と、賞味期限が切れたみりんがいつまで使えるかを紹介するので、手元に賞味期限の切れてしまったみりんがある場合は是非参考にしてみてください。

賞味期限は、食品を実際に流通する際の環境下で実験を行い、品質を保つ事が出来る期間に安全係数をかけて算出された期限です。一方、消費期限は食品として安全に食べられる期間を示しており、食品が腐敗するかどうかの目安ともされています。期限の算出は、賞味期限と同様に安全係数を用いて行われ、いずれも未開封時の期限を表しています。

安全係数の数値は0.8程に設定されているので、これを元に設定された賞味期限・消費期限の日数は、実験時に出た食品の期限よりも短めになっています。（※1）

みりんには腐敗するまでの基準となる消費期限が設定されていないため、賞味期限が切れていても腐るまで使えます。しかし、賞味期限はあくまでも未開封時の期限で開封後は記載されている期限まではもたないと考えられるため、賞味期限が切れた開封済みのみりんを使う場合は腐敗していないかをしっかりと確認しましょう。（※2、3）

みりんは酒類みりん(本みりん)と、非酒類みりん(みりん風調味料)の2種類に分かれています。それぞれの賞味期限と保存方法の違いを紹介するので、ポイントを押さえて適切な管理をするようにしましょう。

酒類に該当する本みりんは、もち米や米麹をアルコールで熟成させて作ります。料理のコクを出すために使いますが、とろみがあるため煮崩れ防止にも活躍します。

酒類みりんは糖分が約40〜50％でアルコール度数が14％と高いため、未開封・開封後に限らず常温での保存が可能です。冷蔵庫で保存してしまうとみりんの中の糖分が結晶化し、白い固まりができてしまいます。直射日光を避けて冷暗所で保存するようにしましょう。

また、アルコール度数が酒と同等の酒類みりんでも、賞味期限は5年未満と短めです。日本酒など通常の酒と同じように管理せず、みりんに設定されている賞味期限・保存方法で保管することが大切です。

甘味調味料とも呼ばれる非酒類のみりん調味料は熟成が行われず、アルコール度数はわずか1％ほどで保存性がないため開封後は冷蔵保存が必要です。料理に使用するとツヤ・甘味を出す効果があり、アルコールを蒸発させる煮切りが少なくて済むのが特徴です。非酒類みりんの糖分は約65％と高めのため、使い過ぎには注意しましょう。

未開封の場合は本みりん同様に冷暗所で保存し、開封後は冷蔵庫でしっかりと蓋をして保存しましょう。たとえ未開封であっても、容器内で品質が落ち期限が短くなる可能性があるため、直射日光は避けるよう心がけましょう。

みりんも賞味期限が切れて腐る場合がありますが、匂い・見た目・味の3点をチェックすれば腐敗しているかどうかを判断することができます。それぞれの判断ポイントについて詳しく紹介します。