米の賞味期限は?未開封でも1・2年持たない?日持ちする保存法など解説!
【岡元農場監修】米の賞味期限の目安を知っていますか?今回は、米の賞味期限を〈季節・開封状態〉別に比較して、いつまで美味しく食べられるのか紹介します。米の日持ちする保存方法や、品質が劣化した場合の見分け方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
お店で売られている米の多くは、ビニール袋に梱包されていて密閉しているように見えますが、小さな空気穴が空いています。これは米の呼吸や鮮度を保つためではなく、商品への衝撃や陳列による圧迫で袋が破れてしまうのを防ぐためです。
したがって袋に入れられていても、空気に触れているのと同じ状態なので、未開封・開封後でも賞味期限に差はありません。
米の賞味期限切れて劣化するとどうなる?
米の劣化によりどのような変化が現れるのでしょう。匂い、見た目、味の観点から見ていきましょう。
①匂い
劣化した米の匂いには、以下のような特徴があります。
・独特な臭いの古米臭が発生する
・保管場所の匂いが染みつく
・カビの匂いがする
精米後の米は時間の経過とともに、米のぬかの部分や米の表面の部分に含まれている脂肪分が酸化し、腐敗臭とは違う独特な臭いが発生します。米の保管の仕方が悪い場合には、周りの匂いが米に移るので注意が必要です。匂いが移っただけの場合、我慢をすると食べることが出来るかもしれませんがお勧めできません。
②見た目
劣化した米の見た目には、以下のような特徴があります。
・黒・灰色・青・赤・茶色・黄色等のカビの色がある
・虫が湧いている
・袋や米びつに手を突っ込むと白い粉がつく
米にカビが生える条件は、高温多湿で米の水分含有量17%以上の時に発生します。日本の米ではカビ毒の心配はないと言われていますが、米の劣化が進んでいる証拠なので味の保証はできません。
米に付く虫で有名なのが「コクゾウムシ」で、2~3ミリの黒色に近い虫なので、いればすぐに分かります。虫だけを取り除けば食べることは可能ですが、米の中に卵を産んでしまっている場合があるので注意しましょう。
③味
劣化した米の味には、以下のような特徴があります。
・弾力がなく食味が悪くなる
・米に匂いがつき食味を損なう
・異様に水分が多く感じ酸味を感じる
腐敗臭ではなく多少の匂いであったり食感が悪くなる程度であれば、そのまま食べる方もいるようですが、腐っている匂いや酸味を感じた場合は、食べない方が良いでしょう。精米状態で正常に見えても炊飯している間に腐敗が進行してしまう場合もあるので、炊けたときにも注意することが大事です。
(*お米が腐るとどうなるのかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)