お米が腐るとどうなる?見分け方は?日持ち期間や正しい保存方法を解説!
【農業福島園監修】米が腐るとどうなるか知っていますか?今回は、生米と炊いたお米別に腐った時の〈臭い・見た目・食感〉など見分け方や、腐るまでの保存可能な期間の目安を紹介します。腐った米を食べた場合の対処法や傷みにくい保存方法・ポイントも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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米が腐ってる?判断方法はある?
日々食卓に並ぶ米も、少し気を抜くだけで簡単に腐ってしまうことがあります。生米・炊いた米が腐っているかどうか判断するための方法を知り、安全な食事を取りましょう。記事の後半では保存方法のコツも紹介しているので、是非実践してください。
米が腐るとどうなる?見分け方は?
米が腐ると見た目や匂い・触感に変化が現れます。それぞれの特徴を紹介するので、食べるか判断に迷う際の参考にしてみましょう。
①見た目
出典: @CvndshVengeDi2
米は生米・炊いた米両方で見た目に分かりやすい変化が起こります。代表的な劣化・腐敗の基準として、カビや虫の発生があります。
【生米の場合】
・元の色から黒っぽく変色し、表面に粉(カビ)が吹いている
・ゴマくらい、または米と同じくらいの虫が発生する
【炊いたお米の場合】
・粘り気があり糸を引いている
・どろっと溶けたような、形状を保てない状態になっている
・カビが生えている
しゃもじやお箸ですくってみた時、少し糸が引くような普段と違う粘りがある場合にはご飯が腐っているため、食べずに破棄しましょう。
②臭い
米が腐る、または腐る直前には発せられる臭いがあります。見た目の変化が起きている場合もあるため、腐敗の判断基準にしましょう。
【生米の場合】
・米の臭いがなくなり、すえた臭いがする
・カビの臭いがする
【炊いたお米の場合】
・酸っぱい臭いがする
・発酵臭、納豆のような臭いがする
生米も炊いた米も、米本来の風味が消えて雑菌による腐敗臭やカビの臭い、発酵したような臭いが発生します。雑菌が繁殖しているだけの場合は加熱調理で殺菌できますが、食中毒の菌やカビが繁殖し完全に腐敗している場合には、完全に殺菌することが難しいためそのまま廃棄した方が良いでしょう。
③食感
米が腐っているかどうかは食感でも判断できますが、食べてしまうと体調に支障をきたす恐れがあります。以下のような違和感を感じた場合には、すぐに吐き出しましょう。
・水を多く入れて炊いたわけではないのに、おかゆのような食感になっている
異様に水っぽく、どろりと粘り気のある米は細菌が繁殖している可能性が考えられます。臭いや味などに問題がなくても、腐敗している場合は他の料理に使用することは出来ないため注意が必要です。
米が腐る原因は?
ここからは、米が腐る主な原因を5つ紹介します。食中毒などを未然に防ぐため、米の管理を徹底しましょう。
①お米が古い
米は賞味期限を記載する義務がなく、賞味期限が記載されていない場合がほとんどなので、一度袋から出した生米は、長期間保存して空気に長時間さらされがちです。長期間保存すれば腐敗の原因となるカビや菌などが付着・繁殖しやすくなっているので、注意しましょう。また、開封後は早めに消費できるよう、小容量の米を買うなど工夫しましょう。
福島 光志
農業福島園
市販の米袋は空気抜きの穴が開いているため、未開封でも常温保存であればカビは生えます。質のよい袋には虫の侵入は防ぐことができると表記されているものもありますがカビを防ぐものではないので、当園では未開封でも長期保管は出来ないことを伝えています。
②温度・湿度の高いところで保存している
高温多湿は、細菌が繁殖しやすい環境なので注意が必要です。炊いた米は60度以下になると米が腐敗しやすい状態になっていくため、炊飯器から出したらすぐに食べるか、冷ましてすぐ冷凍保存することをおすすめします。