お米が腐るとどうなる?見分け方は?日持ち期間や正しい保存方法を解説!
【農業福島園監修】米が腐るとどうなるか知っていますか?今回は、生米と炊いたお米別に腐った時の〈臭い・見た目・食感〉など見分け方や、腐るまでの保存可能な期間の目安を紹介します。腐った米を食べた場合の対処法や傷みにくい保存方法・ポイントも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
③炊飯器にずっと保存している
炊飯器の保温機能は米が腐りにくい70度以上を保ってくれますが、炊飯器内が見えにくい上蓋の汚れや、雑菌が保温している米を腐る速度を早める場合があります。炊飯器の保温機能は最長で24時間のため、それ以上の保温はせず、炊き上がった米は早目に炊飯器から出しておくよう心がけましょう。
福島 光志
農業福島園
炊飯器内が見えにくく、炊飯時に上蓋に付着したでんぷん質に雑菌が繁殖しやすく、ご飯を腐らせる速度を速める場合があります。
④生米を水につける時間が長い
米を長時間水に浸していると、季節によっては腐る原因となります。雨季や夏は屋内が高温多湿になりやすく、炊飯器のタイマーで米を長時間浸けた場合、炊き終わりまでに雑菌が繁殖しやすくなっています。
また、炊き上がりの米も腐敗しやすくなっているため、予約炊飯をした場合は炊き上がりの米の状態をよくチェックする必要があります。雨季・夏はタイマーの利用を控え、すぐ炊いて冷ました米を冷凍保存するなど、工夫して食中毒を防ぎましょう。
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井戸水や湧き水を利用して炊飯する場合も、水によっては雑菌が多くいる場合もあり、腐敗の原因になる場合があるため、注意が必要です。
⑤常温保存の時間が長い
米には、雑菌が好むデンプン・糖分・水分が多く含まれているので、風通しがよく涼しい場所で冷まして置いておいたとしても、60度以下になっていけば雑菌の繁殖はどんどん進みます。米が冷めたら素早く冷凍保存し、腐敗を防ぎつつ美味しさを保ちましょう。
腐った米を食べたらどうなる?対処法は?
腐った米を食べてしまった場合の対処方について紹介します。知らずに食べてしまった、腐っていると分かっていて食べてしまったなど、不安がある人や症状がある人は参考にしてください。
体調に異常が出たら病院へ
腐った米、または腐っていたかもしれない米を食べた場合には、食中毒の症状が出るかしばらく様子を見てみましょう。食中毒にかかった場合、主に以下の症状になります。
・吐き気や嘔吐
・下痢
・腹痛
・発熱
特に下痢や腹痛が激しく、高熱が出るなどの症状が出ている場合には、急ぎ対処が必要です。少しでも体調に不安があれば近くの医療機関で診察を受けましょう。
米はいつ腐る?保存できる期間の目安は?
米が腐り始めるタイミングと、保存できる期間の目安を紹介します。炊いた米は保存方法によっても期間が異なるため、それぞれ違いを把握し、適切に保存・管理するようにしましょう。
①生米の保存期間の目安
保存期間の目安 | |
夏 | 約半月〜1ヶ月 |
春・秋 | 約1〜2ヶ月 |
冬 | 約2~3ヶ月 |
生米は賞味期限の記載がないため目安ではありますが、時期によって半年〜3ヶ月まで保存が可能です。特に高温多湿になる夏や春・秋の雨季には、保存可能な期間が短くなっていると考えましょう。
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農業福島園では、有料ですが脱酸素剤を同封し、密閉することで、夏季でも常温保存で鮮度を保つ包装を準備しています。購入するお米のうち、すぐに開封しない半分を脱酸素剤を封入することで、後半のお米もおいしく食べていただくことができます。