鮎の塩焼きは内臓を取らないでいい?養殖は取る?下ごしらえ方も紹介!
鮎の塩焼きは内臓を取らないでいいと知っていますか?なぜ食べれるか気になりますね。今回は、鮎の塩焼きの内臓を取らないで良い理由や取るのがおすすめな場合を、下ごしらえ方と紹介します。鮎の塩焼きの美味しい焼き方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
鮎の塩焼きは内臓(はらわた)は取らないでOK?食べれる?

鮎の塩焼きは料亭などで出されるイメージもあり、家庭で調理する機会は少ない料理で、内臓をどうすればよいか迷う人も多いです。鮎の塩焼きには内臓を取るという人と取らないという人がいますが、どちらが正解なのか紹介します。
そもそも魚の内臓(はらわた)を取る理由とは
一般的な魚の内臓を取る理由は、以下の通りです。
・寄生虫の心配がある
・臭みや苦みがある
魚を調理する時に、内臓を取る一番大きな理由は寄生虫です。魚の多くは魚卵以外の内臓を食べず、内臓は処分します。これは、魚の内臓に寄生虫がいる可能性が高いからです。さらに、魚によっては内臓に臭みや苦みなどが感じられることもあり、内臓を処分しなければ美味しく食べられないこともあります。
鮎の塩焼きは内臓(はらわた)を取らないで食べてもOK!
魚は内臓を取るのが一般的ですが、鮎の塩焼きは以下のような理由で取らずに調理できます。
・エサが植物性で内臓に臭みがない
・寄生虫がいる可能性が少ない
天然の鮎は、主に川の藻など、植物性のエサを食べるので内臓に臭みが出ません。一方で、養殖の鮎はエサとして動物性の魚粉などを食べることが多く、内臓に臭みや苦みが出る場合が多いです。しかし、どちらの場合も加熱すれば寄生虫で健康を害する可能性は低く、安全面から内臓を取る必要はありません。
鮎と同じように内臓を食べることが多い代表的な魚が、サンマです。サンマは消化器に胃や腸がなく、食道から肛門までつながっていて体内に排せつ物が溜まらないので、内臓に寄生虫や臭みが残らず内臓も食べられます。
(*鮎の内臓は食べれるのかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
鮎の塩焼きで内臓を取るのがおすすめな場合は?

鮎の塩焼きは内臓を取らずに食べられますが、内臓を取った方が良い場合もあります。ここでは、鮎の塩焼きで内臓を取った方がおすすめの場合について紹介します。
内臓の苦味がまずいと感じる人は取ろう
天然の鮎は植物性の藻などを食べているので内臓も食べられますが、身と比べると苦みがあります。鮎の塩焼きを内臓ごと食べてみて苦いと感じる場合は、無理せずに内臓を取って焼くのもおすすめです。また、天然の鮎はエサとして植物性の藻などを食べているので香りが良く、苦みが少ないです。
しかし養殖の鮎は動物性のエサを食べているために、苦いと感じることも多いです。養殖の鮎の場合は、最初から内臓を取っても構いません。
また、季節によっても、鮎の内臓の苦みは変わります。夏ごろの鮎はエサに藻などを食べていますが、9月が過ぎると虫なども食べるようになるので、内臓の味わいが変わります。苦いと感じる場合も多いので、夏を過ぎた後の鮎は内臓を取って塩焼きにするのもおすすめです。
ただし「内臓の香味が鮎の塩焼きの美味しさ」という意見もある
鮎の内臓が苦いと感じる場合は内臓を取って食べるのもおすすめですが、内臓の苦みが美味しいという意見もあります。内臓の苦みが、鮎の身の旨味を引き立たせ、より美味しくなる場合も多いです。
また、旬に獲れた天然の鮎の内臓は苦味の中にほのかな山菜のような香りが感じられることもあり、内臓ごと食べる方が鮎の塩焼きの美味しさを丸ごと味わえるという人も少なくありません。
鮎の塩焼きの下ごしらえは?内臓を取る場合は

鮎の塩焼きを自宅で調理する場合、下ごしらえはどうすればよいのでしょうか。ここでは、鮎の塩焼きの下ごしらえを、内臓を取る場合と取らない場合に分けて紹介します。
鮎の内臓を取らない下ごしらえ方
鮎の塩焼きを作る時に、内臓を取らない場合の下ごしらえの手順は、以下の通りです。
1.こすり洗いをして鮎全体のぬめりを取る
2.お腹を押して肛門からフンを取り出す
3.尻尾と背ビレ、腹ビレに塩をたっぷりと付ける
鮎全体のぬめりを、流水で洗いながらこすり取ったら、フンを良く取り出します。フンは、何もでなくなるまでお腹を押すようにして、しっかり取り出してください。内臓を残す場合でも、フンを除いておくことで余計な雑味や苦味がなくなり、香りも良くなります。最後に尻尾や背ビレ、腹ビレに塩を付ければ下ごしらえの完成です。
鮎の内臓を取る下ごしらえ方
鮎の内臓を取る際の下ごしらえの方法は、以下の通りです。
1.鮎全体のぬめりを洗い流す
2.お尻からあご先まで切れ目を入れる
3.指でお腹から内臓を取り出す
4.塩水を使ってよく洗い流す
5.尻尾などに塩を良く振る
鮎の内臓を取るときは、他の魚の内臓を取るのと同じようにお尻からあご先まで切れ目を入れます。指で簡単に内臓を書き出したら、塩水でよく洗い流してください。この時、血合いなども一緒にしっかり洗っておくと香りも良く、雑味が残りません。最後に、尻尾などに塩を良くつければ完成です。
鮎の塩焼きの美味しい焼き方も知っておこう!

鮎の塩焼きは、自宅でも簡単に調理ができる料理です。ここでは、下ごしらえした鮎の美味しい塩焼きのやり方を紹介します。フライパンとグリルを使った料理法を紹介するので、参考にしてください。
焼き方①フライパン
フライパンを使った、美味しい鮎の塩焼きの調理方法は、以下の通りです。
1.フライパンにクッキングシートを敷く
2.鮎を並べて強火で火を入れる
3.皮がくっつきそうなときは場所をずらしながら加熱する
4.途中でひっくり返して両面を良く焼く
鮎の皮は薄いのでフライパンで焼く時は、クッキングシートを使うと焦げ付きにくくて便利です。強火で両面をじっくり焼くと、美味しく焼きあがります。クッキングシートを使っても皮が付きそうなときは、そっと場所をずらして調節してください。
焼き方②グリル
魚焼きグリルを使った、美味しい鮎の塩焼きの作り方は、以下の通りです。
1.魚焼きグリルに鮎を並べる
2.しっかり塩を振ったら、強火で加熱する
3.程よく焼きあがるまで強火で火を入れ、焼き色が付いたら完成
魚焼きグリルを使うときは、鮎を並べて強火で一気に加熱すると美味しいです。ひっくり返す必要がないので手軽で、美味しい鮎の塩焼きが簡単に作れます。塩は多めに振る方が美味しく、お店で食べるような仕上がりになります。
鮎の塩焼きは内臓を取らないで作ろう
鮎の塩焼きは料亭などでも人気の料理ですが、自宅でも簡単に作れます。内臓は取らなくても美味しく食べられますが、養殖や時期によって臭みや苦みが出ることもあります。旬の天然の鮎の内臓は、苦味も旨味になるので、美味しい塩焼きを丸ごと味わってみましょう。