そうめん・ひやむぎ・うどんの違いとは?原料は同じ?カロリーや太さなど比較して紹介!
そうめんとひやむぎ・うどんの違いを知っていますか?見た目はとても似ていますね。今回は、そうめんとひやむぎ・うどんの違いを〈太さ・原料・カロリー・栄養価〉などで比較して紹介します。そうめん・ひやむぎの美味しい茹で方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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そうめんとひやむぎの違いは?分類分けの基準は?
そうめんとひやむぎは、一見同じように見え違いもわかりにくく、さらにスーパーに行くと同じくらいの大きさの乾麺のうどんも売られています。そうめんとひやむぎの分類分けの基準や、うどんとの違いはどのようになっているのでしょうか。
①JASによって太さで分類されている
そうめんとひやむぎは、現在はJASによって太さで分類されています。
・そうめん:直径が1.3mm未満
・ひやむぎ:直径1.3mm以上、1.7mm未満
・うどん&きしめん:1.7mm以上
太さによって上記のように分類され、きしめんもうどんの一種とされています。しかし、半田そうめんは太さが1.7mm近くありながら、そうめんの分類となっています。
これは、手延べそうめんの場合は太さに誤差が生じるためと、JASよりもそうめんとひやむぎの歴史が長く、今までそうめんと呼ばれていたものをひやむぎと呼ばなければならず、混乱が生じたためです。それらを考慮し1.7mm未満であれば、そうめんとひやむぎのどちらで呼んでも構わないことになっています。
②ひやむぎは色付きの場合もある
ひやむぎには色がついた麺が混ざっていることがあります。これは、違いのわかりにくいそうめんと区別するために、ひやむぎにだけ入れてあるものです。現在は見た目も楽しんでもらいたいという理由から、そうめんに色付き麺を混ぜたり、色付き麺だけを入れたものを販売していることがあります。
そうめんとひやむぎの違いは?原料は一緒?
そうめんとひやむぎの違いはなんでしょうか。カロリーや糖質も違っていれば、ダイエットで選ぶ時の参考になりそうです。ここでは作り方の違いや、味の違いを紹介します。
主原料は小麦粉・塩分で変わらない
そうめん
・直径が1.3mm未満
・細く伸ばして作る
・手延べは油かデンプンが塗られている
・原料は小麦粉と塩分
ひやむぎ
・直径が1.3mm以上1.7mm未満
・麺棒で平たく伸ばして切って作る
・油は塗られない
・原料は小麦粉と塩分
そうめんとひやむぎの主な製造法と特徴を挙げてみました。そうめんは手で細くよりをかけて伸ばし、天日で干すため手延べでは時間がかかり、表面が製造途中で乾きます。そのため、乾燥予防として手延べのそうめんには油が塗られていますが、現在は工場で作られていることも多いため、油を使うことも少ないようです。
対してひやむぎは、小麦粉を練ったものを薄く伸ばしてから細く切る製造法です。製造過程で乾燥を気にしなくても良いため、手作業でも油が使われません。製造法にはこれほどの違いがありますが、主原料は小麦粉と塩分で、どちらも変わらないようです。
栄養価やカロリー・糖質も変わらない
カロリー | 糖質 | |
そうめん | 334kcal | 69g |
ひやむぎ | 329kcal | 69g |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
そうめんには油が使われるため、カロリーは少し高くなるものの気にするほどの差はありませんでした。塩分量もおおよそ同じなので、栄養価を気にしてどちらかを選ばなくても良さそうです。喉越しなどは太さで変わってくるので、好みで選んで良いでしょう。
味・風味は若干変わる
ひやむぎとそうめんは、見た目は大きな差はありませんが味や風味は若干違い、細いそうめんのよりも、太いひやむぎの方が甘みや旨味が強いことが研究結果でわかっています。どちらも原料は小麦粉と塩分ですが、細い方が体積に対する表面積が大きくなり、茹でることで甘み成分であるデンプンが、お湯の中に流れやすくなるためです。
そうめんとひやむぎ・うどんの歴史的な関係は?
そうめんやひやむぎ、うどんの歴史を見てみましょう。そうめんやひやむぎ、うどんはいつ、どこから伝わったのでしょうか。また、ひやむぎとうどんには歴史の中で大きく関係があるようです。
そうめんの歴史
そうめんは元は日本のものではなく、1700年前に中国の魏の国で生まれたものです。サクベイと呼ばれる縄状の唐菓子が始まりで、日本では奈良県の桜井市に唐から伝わったとされています。当時の食べ方も見た目も現在とはかなり違っており、麺類というよりも太い棒状のもので、ちぎって食べるものだったことが平安時代の書物によって分かっています。
室町時代には麺状になった素麺が出始め、江戸時代になると細く長いそうめんを糸に見立て裁縫が上手くなるようにとの願いを込めて七夕に供物にするようになりました。
ひやむぎ・うどんの歴史
うどんも中国方伝わったものですが、はっきりした由来は不明です。奈良に遣唐使がコントンという団子菓子として伝えたとも、空海が四国にウントンとよばれるものを唐から伝え、讃岐うどんになったとも言われています。ひやむぎはうどんを細く切って食べたことが始まりで、室町時代に誕生しました。
当時は切麦と呼ばれ、冷やして食べるものが冷麦、温かいままで食べるのが熱麦と呼ばれており、うどんとしてみられていたようです。
そうめん・ひやむぎの美味しい茹で方
そうめんやひやむぎを茹でるときに、できるだけ美味しくできる茹で方を紹介します。そうめんとひやむぎは若干の違いはあるものの、基本的な茹で方はどちらも同じです。
1.100gにつき1Lを目安にお湯を沸かす。
2.具材や麺汁を用意する
3.お湯が沸騰したら乾麺をばらしながら入れる
4.沸騰したら吹きこぼれないように弱火にし、麺をほぐす
5.商品の記載通りの時間で茹でる
6.時間になったら素早くボウルに移し、冷水の入ったボウルにうつして揉み洗いする
できるだけ大きな鍋でお湯を沸かし、沸騰しているお湯の対流で茹でるようにするとムラなく均一に茹で上がります。そうめんやひやむぎは差し水をする必要はなく、弱火で茹でるのがコツです。また、もみ洗いするときは清水を使って手早く行うことで、水の臭みが移ることなくそうめんやひやむぎの風味が残ったままいただけます。
麺が冷たくないと感じたら、麺は冷やさずめんつゆの方を冷やしましょう。
そうめんとひやむぎは太さが違う
そうめんとひやむぎはどちらも夏によく食べられ、非常に似かよった食べ方や見た目をしています。味の違いも若干違う程度なので、使用する料理や太さの好みで選んでも良いでしょう。食品の違いがわかることで、食事にも楽しみが生まれます。