柿ジャムがまずい・適さない理由は？失敗しない作り方・コツも紹介！
【サカヤ農園監修】柿ジャムがまずい原因を知っていますか？適さない柿のせいでしょうか？今回は、柿ジャムがまずい・適さない理由や、失敗した時の対処法を紹介します。あわせて柿ジャムの失敗しない作り方・コツも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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柿ジャムがまずい…適さないって本当？
柿本来の風味や甘さを楽しめるのが柿ジャムです。柿の大量消費にもなる上、作り方もシンプルなので、初心者にも作りやすいでしょう。しかし、柿ジャムがまずい・適さないといった声も上がっています。この記事では、柿ジャムがまずい・適さないと言われている理由や失敗しないレシピを紹介します。
柿ジャムがまずい・適さない理由は？
柿本来の味わいを堪能できると人気の柿ジャムですが、まずい・適さないという声が上がっています。ここでは、柿ジャムがまずいと言われている理由について紹介します。
①加熱すると渋戻りするから
甘さが特徴である柿ジャムですが、加熱することで渋みが出てしまいまずいと言われることもあります。この現象が渋戻りです。加熱する時に柿に含まれるタンニンの粒子が分離することにより、渋みを感じることがまずい原因です。
②渋柿や未完熟の柿を使用したから
柿は大きく分けて渋柿と甘柿に分かれますが、渋柿や完熟前の柿は加熱すると渋みが出やすいため、ジャムには適さないとされています。柿ジャムを作る上で、使用する柿選びは非常に重要です。柿ジャムを作る前に、適さない渋柿なのか甘柿なのか確認しておくようにしましょう。
狩野尚希
サカヤ農園
生食できる柿はすべて甘柿だと誤解されている方が多いようです。スーパーで販売されている「たねなし柿」は渋柿を渋抜きしたものです。そのため、加熱すると渋戻りしてしまいます。
柿ジャムがまずい・失敗した場合の対処法は？
せっかく柿ジャムを作ったのにまずい、ジャムに適さないという経験をした人も多いでしょう。ここでは、柿ジャムがまずい、適さないと感じたの場合の対処法を紹介します。食べ方や材料を工夫するだけで、美味しく食べることができます。
①タンパク質を含む食材と一緒に食べる
柿ジャムがまずい場合は、以下のようなタンパク質を多く含む食材と一緒に食べるのがおすすめです。
・チーズ
・ヨーグルト
・牛乳
ジャムに適さないと渋みを感じてしまう原因となるタンニンは、タンパク質と結合することで渋みを感じにくくなります。牛乳やヨーグルトといった材料と混ぜてスムージーにアレンジしたり、チーズにトッピングしたりするのも良いでしょう。
②料理の隠し味にする
まずい・適さないと感じた柿ジャムは、料理の隠し味として役立ちます。柿ジャムに合う料理は以下の通りです。
・カレー
・ビーフシチュー
カレーやビーフシチューをはじめとした煮込み料理に隠し味の材料として入れると、フレッシュな甘さとコクを与えます。柿特有のとろみも料理に加わり、深い味わいを堪能できるでしょう。
柿ジャムのまずくない・失敗しない作り方は？
せっかく手作りの柿ジャムを作るのであれば、まずいと感じさせず美味しく作りたいものです。レシピのコツやポイントを押さえるだけで、まずいと感じない柿ジャムを作ることができます。ここからは、美味しい柿ジャムのレシピを紹介します。
作り方①鍋で作る場合
鍋で柿ジャムを作るレシピは以下の通りです。
【やり方】
1、柿の皮をむいて種を取り、小さくカットする
2、砂糖を入れて溶けるまで混ぜ、溶けたら水を入れて火にかける
3、強火で煮込み、灰汁を取る
4、蓋をして弱火で15分煮詰めたら、とろみがつくまで柿を少し潰しながら煮詰める
5、とろみがついたら火を消し、レモン汁をかけて完成
短時間煮詰めるだけで作ることができるので、時短したい人にも最適です。砂糖を十分に馴染ませてから、煮詰めることが美味しさのポイントです。鍋で作ることで、柿の大量消費にもなります。密閉容器に入れておくと、必要な時にすぐに食べられます。
作り方②レンジで作る場合
レンジで柿ジャムを作るレシピは以下の通りです。
【やり方】
1、耐熱容器に刻んだ柿と砂糖・レモン汁を入れてよく混ぜる
2、ラップをせず500Wのレンジで4分加熱する
3、軽く混ぜて再び4分加熱する
4、一晩おいてとろみがついたら完成
電子レンジで作る場合は、できるだけ柿を細かくすり潰すようにしましょう。出来立てはさらさらと水分が多い印象ですが、一晩置くことでとろみのあるジャムになります。甘く上品な味わいなので、そのまま食べるだけでなく、ヨーグルトやクリームチーズといった材料にトッピングして楽しむことができます。
コツ①完熟した甘柿を使用する
柿ジャムを作る際の柿選びも非常に重要で、できるだけ完熟した甘柿を使用しましょう。中でも富有柿は、甘みが強くジャムに向いています。柿がじゅくじゅくに柔らかくなっていたら完熟しているサインなので、時期を見ることも大切です。
（＊下記を追熟させる方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。）
コツ②作る前に少量だけ加熱して味見する
使おうとしている柿が渋柿なのか甘柿なのかわからない時は、作る前に加熱をして味見をすることをおすすめします。柿を少しカットし、加熱してみてまずい・渋くなっていないか確かめましょう。
コツ③加熱完了の直前にクエン酸を加える
加熱完了直前の柿に、酸性のクエン酸を入れることでバランスの良いジャムになるでしょう。フレッシュさの中にも、味わい深さが加わり旨味が向上します。また、爽やかな風味も加わるので、飽きの来ないさっぱりとした味わいを楽しむことができます。
狩野尚希
サカヤ農園
柿ジャムの材料は渋柿ではなく甘柿を使用することが大事ですが、まれに甘柿でも渋戻りすることがあるようです。そのため、柿ジャムを作るときは試しに少量加熱してみることをおすすめします。
柿ジャムがまずくならない保存方法・期間は？
ここからは、柿ジャムの適切な保存方法や保存期間について紹介します。まずい柿ジャムにしないために、保存方法も美味しさを保つ大切なポイントです。
①冷蔵の場合｜2週間
柿ジャムを冷蔵庫で保存する方法は以下の通りです。
【やり方】
1、密閉容器やジャム瓶に柿ジャムを入れる
2、しっかりと蓋を閉めて冷蔵庫で保存する
冷蔵保存する場合は、約2週間ほど保存が可能です。ジャムを取り出す際は清潔なスプーンですくい、蓋はすぐに閉めるようにしましょう。冷蔵庫で保存した場合も、傷んでしまったりカビが生えたりしてしまう可能性もあるので、できるだけ早めに食べるようにしてください。
②冷凍の場合｜約1年
柿ジャムを冷凍庫で保存する方法は以下の通りです。
【やり方】
1、冷凍対応の袋や密閉容器やに柿ジャムを入れる
2、袋の場合は空気をしっかり抜き、密閉容器の場合は蓋をして冷凍庫で保存する
冷凍庫で保存した場合は、約1年保存が可能です。ガラス製の容器は冷凍できないので、必ず冷凍可能な袋や容器にて保存しましょう。解凍した柿ジャムは、約2週間日持ちします。一度解凍した柿ジャムを再冷凍することはできないので、小分けにして冷凍保存することがおすすめです。
柿ジャムがまずい・適さない理由を知ろう
柿ジャムはまずいと言われている理由は、渋柿を使っていることや渋戻りが原因です。美味しい柿ジャムを作るには、使う柿を見極めることも大切です。まずいと感じない柿ジャムを作る際のポイントを把握して、ぜひ自宅で調理してみてください。