ツバスの刺身の味は?まずい?美味しい食べ方は?生臭さ・アニサキス対策は?
ツバスの刺身はどんな味か知っていますか?まずいのでしょうか?今回は、ツバスの刺身がまずくならない下処理・臭み取り方法や、寄生虫「アニサキス」の対策を紹介します。ツバスの刺身の〈ごま油・漬け・カルパッチョ〉などの美味しい食べ方・アレンジレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ツバスの刺身はどんな味?まずい?
ツバスとは、重さ1kg・大きさ15cm以下のブリの幼魚を指し、主に関西地方で使われている呼び名です。ツバスの刺身がまずいとの説がありますが、本当なのでしょうか。ここでは、ツバスの刺身の味わいや刺身にする時のポイント、注意点について紹介します。
ツバスの刺身は脂身がなくあっさりした味わい
ツバスの刺身は脂身がなく、あっさりとした味わいが特徴です。ツバスは養殖ではなく自然の波で育てられている天然物のため、ブリのような脂身が少なく上質な味わいが特徴です。
Xでは、ツバスの刺身がまずいとの意見はほとんどありません。ツバスの刺身はあっさりとしていてしつこくないため、女性にも人気があります。また、タレに漬けたり厚切りにしたりして食べている人もいるようです。
Mebi_games
@Mebi_games
つばす1匹分刺身
厚切りに限るね最高だ
新鮮なツバスの刺身は正しく調理すると美味しく仕上がる
鮮度の良いツバスの刺身は、正しく調理すれば美味しくなります。傷んだツバスは以下のような状態になり、食べるとまずいと感じる場合があります。
・ぬめりがある
・異臭がする
・カビが生えている
・変色している
傷んだツバスは、触るとねっとりとしたぬめりがあり、表面にカビが生えることもあります。また、酸っぱい臭いや生臭さを感じた場合も、腐っているサインです。上記の特徴が見られるツバスを刺身にして食べると、食中毒を起こす恐れがあるため、注意が必要です。身が溶けたような状態のツバスは腐敗が進んでいるため、食べずに廃棄してください。
ツバスの刺身を食べる際は寄生虫「アニサキス」に注意しよう
ツバスを刺身にして食べる際には、「アニサキス」と呼ばれる寄生虫に注意してください。農林水産省によると、ツバスなどのブリ属に分類される魚には、アニサキスが寄生している可能性があります。ツバスの刺身についたアニサキスに気が付かずに、誤ってそのまま食べてしまうと、嘔吐や下痢などを起こす恐れがあります。
アニサキスは‐20℃で24時間以上冷凍すると死滅するため、ツバスを刺身として食べる場合は、一度冷凍すると安心です。また、アニサキスは魚の内臓に存在することが多いので、内臓を食べるのは避けたほうが無難です。
ツバスの刺身がまずくならない下処理・臭み取り方法は?
ツバスの刺身は、臭みがあるとまずいと感じることがあるので、正しい方法で下処理や臭み取りをすることが重要です。ここでは、ツバスの捌き方と刺身を作る際のコツについて詳しく紹介するので、ツバスを丸ごと一匹入手した際は参考にしてください。
ツバスの刺身の失敗しない下処理方法・捌き方
ツバスの刺身の下処理方法と捌き方の手順は、以下の通りです。
1.うろこを取り除く
2.頭と胸ビれ、腹ビレが一直線になるように切れ目を入れ、反対側も同様に行う
3.頭を切り落とす
4.逆さ包丁にして、尻から腹ビレまで切り込みを入れる
5.腹ビレの下部分を切る
6.頭部を引っ張り、頭と一緒に内臓を取り除く
7.骨の上部分の血合いを取り除く
8.表面をよくふき取る
9.腹に包丁を入れて、中骨まで骨に沿って刃を入れる
10.尾から背中に切れ目を入れ、骨に沿って切る
11.逆さ包丁にして、身をはがし、反対側も同様に行う
12.腹骨を切り落とす
13.中骨の横を切り落とす
14.皮を引く
15.身の高い方を上に向けて、包丁全体を使って食べやすい大きさに切る
うろこは、腹ビレ、背ビレ、胸ビレ、尾ビレの周辺を重点的に取り除いてください。血合いは、指や歯ブラシ、骨抜きの後ろの部分などを使って、優しく取り除きましょう。腹に包丁を入れる際には、反対側の手で上から身を抑えると切りやすくなります。
アニサキスは内臓や腹側の身に寄生していることが多いため、この周辺に白い糸や茶色または黒色の斑点がないか、よく目視で確認してください。うろこ・内臓・血合いを取った後に水でよく洗い流して水気をふき取ると、臭みが抑えられます。
腹骨は、逆さ包丁にしてから下から上に突き上げるようにして、取り除きます。皮を引く時は、皮と身の間に包丁を入れて、反対側の手で皮を引っ張るとスムーズです。
臭み取り方法①三枚おろしにした後にお湯をかける
ツバスを三枚おろしにした後に熱湯をかけて霜降りにすると、臭みが和らぎます。鍋にお湯を沸かして少し冷ましたものをツバスの身にかけて、表面がやや白くなったら、水を張ったボウルに入れて冷ましてください。そのまま、水の中で身に残っている鱗やぬめり、血合いを手で優しく取り除きます。身を水から出した後は、キッチンペーパーで水気をふき取ります。
臭み取り方法②塩や酒を活用する
ツバスの臭み取り方法として、塩や酒を活用する方法も有効です。ツバスの身に塩を振ってしばらく置くと、浸透圧で水分とともに臭みが出るので、この水分をキッチンペーパーで拭き取ると臭みが和らぎます。酒と塩を使って臭みを取る際には、ツバスの刺身をボウルに入れて水で洗い流してから水気をふき取り、酒と塩を刺身に揉み込んで再度水気をふき取ります。
ツバスの刺身の美味しい食べ方・アレンジレシピ3選!
ツバスの刺身は醤油をつけるだけでなく、タレを代えたり野菜を添えたりしてアレンジしても美味しく食べられます。ここでは、ツバスの刺身の美味しい食べ方とアレンジレシピを3品紹介します。
①ツバスのカルパッチョ
皿にツバスの刺身とスライスしたレモンを盛り付け、レモン汁とオリーブオイルで作ったドレッシングをかけて作るカルパッチョのレシピです。レモンの酸味が効いた爽やかな味わいで、夏のメイン料理としてもおすすめです。
②ツバスの漬け
醤油・みりん・生姜・にんにくを混ぜたタレにツバスの刺身を漬け込むだけで、簡単に美味しいツバス漬けが作れます。1日冷蔵庫で漬け込むと、味が染みて美味しくなります。おかずとして食べるだけでなく、ご飯に乗せて丼仕立てにするのもおすすめです。
③ツバスの中華サラダ
ツバスの刺身でボリュームのある料理を作りたい時は、サラダ仕立てにするのがおすすめです。野菜・ツバスの刺身の順に盛り付けたら、ごま油が効いた中華風のタレをかけます。仕上げに砕いたピーナッツをトッピングすると、食感のアクセントになります。
ツバスの刺身以外の美味しい食べ方は?
ツバスは刺身にするだけでなく、焼いたり揚げたりしても美味しく食べられます。ここでは、刺身以外の簡単なツバス料理のレシピを3品紹介するので、参考にして作ってみてください。
①ツバスの照り焼き
フライパンでツバスを焼き、甘辛いタレで味付けするだけで、簡単にご飯に合う照り焼きが作れます。フライパンにタレを入れる時は蒸発しないように弱火にして、フライパンを傾けてタレをスプーンなどで身にかけて煮詰め、照りが出たら完成です。
②ツバスとアボカドの和え物
ツバスとアボカド・きゅうりを食べやすい大きさに切り、オリーブオイルや醤油などのタレで味付けした和え物は、副菜だけでなくご飯に乗せて丼にしても美味しいです。にんにくとわさびの風味で食欲をそそり、お酒のおつまみとしても美味しく食べられます。
③ツバスの竜田揚げ
切り身をタレに漬けこんで片栗粉をまぶして揚げると、あっさりした味わいのツバスが食べ応えのあるメイン料理になります。高温で揚げると焦げやすいので、160℃くらいの低温で時間をかけて揚げて作ってください。
ツバスの刺身を美味しく食べてみよう
ブリの幼魚であるツバスは、あっさりとした上品な味わいが特徴的な魚です。刺身として食べる際には、切り身にお湯をかけたり、塩や酒を使ったりしてひと手間加えるだけで、臭みが和らいで美味しくなります。ツバスの刺身の食べ方や簡単にできるアレンジレシピも参考にして、美味しく食べてみてください。