アボカドの中の黒い斑点・筋はカビ?腐ってるの?原因や食べられるか解説!
【野菜ソムリエ監修】アボカドの黒い斑点や筋は食べてよいのでしょうか?カビや腐敗ではないか心配ですね。今回は、アボカドに黒い部分がある理由や食べて良いかどうかの見分け方を紹介します。アボカドが腐るとどうなるかや黒く変色しにくい保存方法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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- アボカドが黒いけど大丈夫?
- アボカドの中の黒い筋・斑点はカビ?
- 黒い筋・斑点は酸化で変色した維管束
- カビではないので食べられる
- アボカドの皮が黒いのは腐ってる?
- アボカドが熟して食べ頃になった証拠
- 熟しすぎると腐っている場合もある
- アボカドが腐るとどうなる?
- ①臭い
- ②見た目
- ③感触
- アボカドの黒く変色しにくい保存方法は?
- ①温度管理に気を遣う
- ②カット済みの場合は断面をラップで覆う
- ③レモン汁をかけて酸化を遅らせる
- アボカドの保存期間・賞味期限の目安は?
- ①常温保存の場合
- ②冷蔵保存の場合
- ③冷凍保存の場合
- 新鮮なアボカドの選び方も紹介!
- ①皮にハリ・ツヤがありしっかりしている
- ②ヘタと皮に隙間が無い
- ③皮の色が緑~チョコレート色
- アボカドが黒いときは見極めが大事
アボカドが黒いけど大丈夫?
アボカドを切った時に断面が黒く変色していたり、茶色がかった繊維状の筋があったり、黒い粒々が点在している時は腐っているのではないかと心配になる場合もあるかもしれません。アボカドが腐っているかどうかを見極めるには、見分けるポイントがあるようです。ここからは、アボカドの黒い状態の原因を説明するので参考にしてみて下さい。
アボカドの中の黒い筋・斑点はカビ?
アボカドを切った時に果肉にみられる黒い繊維状の筋や斑点は、一見カビの様に見えるので、腐っていると判断してしまう場合もあるかもしれません。この黒い筋や斑点の正体と原因は一体何なのでしょうか。
黒い筋・斑点は酸化で変色した維管束
アボカドの果肉には、木から種子に栄養や水分を送るパイプの役割をする維管束と呼ばれる繊維状の組織が存在しています。アボカドを切った時に果肉に見られる黒い筋や斑点は、この繊維状の維管束が酸化して黒くなることが原因です。
アボカドの果肉に含まれるポリフェノールオキシダーゼと呼ばれる酵素とポリフェノール成分は、酸素に触れると酸化反応を起こしてメラニン色素を生み出します。特に維管束の繊維部分は他の果肉部分に比べ空気に触れやすい為、酸化反応が起きやすく目立って黒く見えるのです。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
アボカドが熟していくと皮と果実の間にすき間ができてしまい、そこに空気が入り込むことで変色してしまうのです。またヘタが取れてしまい、そこから空気が入り込んで変色することもあります。
カビではないので食べられる
アボカドを切った時に見られる黒や茶色の筋や斑点は、カビではなくメラニン色素が原因なので、食べても特に問題ありません。どうしても変色した部分や繊維状の筋が気になる場合は、変色した部分を取り除いて食べて下さい。
ただし、アボカドの果肉が全体的に変色している場合などは、カビが生えている可能性もあります。黒や茶色の筋や斑点が見られるだけでなく、全体的に黒ずんでいる場合などは、カビかどうかをしっかり確認しましょう。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
黒や茶色の筋や斑点があっても果肉自体が黄緑色をしていれば腐っているわけではありません。食べても大丈夫ですが、食感はあまりよくないですね。
アボカドの皮が黒いのは腐ってる?
アボカドが熟しているのかどうかは、実際に切ってみないと分からない場合もあります。スーパーで並んでいるアボカドの皮の色は緑・茶色・黒など様々ですが、皮の色からアボカドの果肉の状態を判断する事は出来るのでしょうか。
アボカドが熟して食べ頃になった証拠
アボカドの多くは木になった状態では熟成しない為、収穫後に食べ頃まで常温で保存する「追熟」と呼ばれる作業を行う必要があります。現在では、アボカドが収穫されて日本に輸入されるまで厳重な温度管理を行うことで、追熟が起こりにくい状態を保っています。その為、日本ではスーパーに並び始めてから追熟が始まると考えて良いでしょう。
アボカドは、追熟が進むと緑色であった皮が変色して茶色になり、さらに黒みがかった深緑色へと変化していきます。一般的に、アボカドは皮の色が茶色になれば食べ頃で、黒い深緑色になると完熟のサインと判断できるようです。
(*アボカドの食べ頃の見分け方について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)