キャベツが腐るとどうなる?見分け方は?黒ずみ・臭いなど勘違いしやすい場合を紹介!
【野菜ソムリエ監修】キャベツが腐るとどうなるか知っていますか?今回は、キャベツが腐った時の〈臭い・色・見た目〉など見分け方や、〈常温・冷蔵・冷凍〉など保存法別に腐るまでの期間の目安を紹介します。腐ったキャベツを食べた場合の対処法や腐る前に消費できるレシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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キャベツが腐るとどうなる?見分け方は?
キャベツはロールキャベツなどの様々な料理に使われる野菜ですが、量が多く使い切れずに腐らせてしまうこともあるかもしれません。キャベツが腐るとどのような変化が起こるのでしょうか?ここでは、キャベツが腐った場合に表れる変化や、見分け方について紹介します。
①見た目
出典: @strawbellyai
腐ったキャベツは、見た目が以下のように変化します。
・茶色くなる
・黒くなる
・芯が黒ずむ
・葉が溶けて汁が出る
キャベツは、腐ると葉が茶色く変色して溶け始め、汁が出るようになります。さらに腐敗が進行すると色が黒くなるのが特徴です。また、芯の部分も通常は白色ですが、葉と同様に腐ると黒ずんできます。
②臭い
キャベツが腐ると、以下のような臭いがするのが特徴です。
・酸っぱい臭い
・腐敗臭
通常のキャベツにもキャベツ独特の自然な香りがありますが、酸っぱい臭いや腐敗臭はありません。酸っぱい臭いや腐敗臭がした場合には、腐っていると考えてよいでしょう。腐ったキャベツの臭いはかなりの刺激臭なので、袋に入れて保存している場合も臭いで腐ったことに気付くことがあるかもしれません。
ただし、キャベツは古くなる段階で、腐っていなくても独特の硫黄臭を放つことがあります。臭いだけでは判断できない場合は、見た目なども併せて判断するのがおすすめです。
(*キャベツのに臭いについて詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。)
③触感
腐ったキャベツは、触感にも以下のような変化が現れます。
・ぬめりがある
・柔らかい
・中身が詰まっていない
・汁があふれ出る
腐ったキャベツは、触った時にぬめりがあるのが特徴です。また、腐ると葉が溶ける影響で全体的に柔らかくなり、中身が溶けて詰まっていないような触感に変わります。ほか、腐敗の程度によっては切った時などに汁があふれ出る場合もあるかもしれません。
このような触感に変化したキャベツは、腐っていて食べると健康を害する恐れがあるのですぐに廃棄しましょう。
キャベツが腐ったか心配な場合とは?
腐ると見た目や触感などが変化するキャベツですが、鮮度が落ちることでも徐々に見た目や臭いが変わるため、腐っているかどうかが見分けづらい場合もあります。ここでは、腐った場合以外でも見られる変化やその原因、対処法について解説します。
①葉に黒い点々・黒ずみがある
出典: @toratan10x3
キャベツにはポリフェノールが含まれていますが、ポリフェノールは酸素に触れることで黒く変色する性質があります。葉に黒い点々や黒ずみがあったとしても、葉が溶けていたり汁が出ていたりしなければ、腐っているわけではなくポリフェノールの変色が原因の可能性が高いでしょう。
このポリフェノールの変色を避けたい場合は、キャベツを保存袋に密封するなどして空気に触れないように保存すると効果的です。
(*キャベツに現れる黒い点々について詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)
池田奈央
野菜ソムリエ
キャベツを購入する時は、芯の大きさを確認しましょう。 芯に割れ目がなく500円玉サイズが適当です。それ以上大きくなると成長し過ぎ葉が固くなり苦味が出てきます。
②硫黄臭がする
キャベツはイソチオシアネートと呼ばれる成分を含んでおり、元から青臭い独特の臭いを持つのが特徴です。ただし、鮮度が落ちるとイソチオシアネートがジメチルスルフィドと呼ばれる硫黄臭を持つ成分に変化するため、硫黄のような臭いを発する場合があります。
この硫黄臭は、腐った時に生じる酸っぱい臭いや腐敗臭とは少し違いますが、腐った臭いかどうかが分からない場合は見た目や触感も併せて判断しましょう。ただし、硫黄臭がし始めた場合は腐っていなくても劣化は始まっているので、早めに食べ切るのがおすすめです。