銀杏が臭い理由とは?取り方はある?食べる時の下処理の仕方も解説!
銀杏の臭いがきつい理由を知っていますか?今回は、銀杏が臭いをきつくしている目的やきつく感じる成分の正体・理由について紹介します。〈靴・まな板〉などについた臭いの取り方や、食べる際の下処理についても紹介するので、参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
銀杏とは?
茶碗蒸しなど和食でよく使われている銀杏ですが、どういうものなのでしょうか。栄養価・効能なども含めて詳しく説明します。
銀杏はイチョウの種
銀杏とは、秋になると黄色く色付くイチョウの種です。一般的に食べているのはイチョウの種子の部分です。少し苦味があり、独特の風味とねっとりとした食感です。茶碗蒸しなど料理のアクセントに使ったり、甘露煮にして銀杏の美味しさを楽しんだりと和食では秋の味覚として人気の食材です。
その銀杏がなるイチョウの木は恐竜時代の6,500万年前から存在していた植物で、恐竜が絶滅した今の時代でもなお、生き続けています。銀杏は食べると美味しいですが、とても臭いが強いことも有名で、その理由についてはイチョウの木が絶滅せずに生き残っていることにも関係しています。それについては、後ほど詳しく説明します。
銀杏の栄養価・効能
銀杏の栄養価と効能はこのようなものがあります。
・カリウム/ムクミの予防・改善
・カリウム/高血圧・動脈硬化予防
・ビタミンE/美容効果
・ビタミンC/風邪予防
・ビタミンB1やナイアシン/疲労回復
銀杏は、上記のようなビタミン・ミネラル類がとても豊富でバランス良く含まれています。野菜やのようにビタミン類が多いだけでなく、糖質・脂質・タンパク質なども含むため、とても美容と健康に良く栄養価の高いおすすめの食材です。
(*銀杏の栄養価と効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
銀杏が臭い理由とは?
銀杏と言えば、気になるのがその臭いですが、銀杏が臭い理由や臭いの成分について詳しく説明します。
銀杏が強い臭いを発生させている目的
先程も説明したように、銀杏のなるイチョウの木は恐竜のいた遥か昔の時代から存在していました。人間にとっては不快な臭いですが、銀杏の臭いは動物を引きつけるためのものと言われています。実は恐竜は銀杏の強い臭いを好んでいたとされ、恐竜が銀杏の実を食べて移動をし、フンをすることで様々な場所で繁殖するのが目的だったようです。
実際に恐竜のフンの化石からは銀杏の実が発見されているため、恐竜が銀杏を食べていたことは証拠として残されています。イチョウが世界最古の木として残っているのは、現在でも鳥などを臭いで惹きつけ繁殖を続けているからでしょう。
銀杏の臭いをきつく感じさせる成分・理由
銀杏の臭いは皮に含まれる、エナント酸と酪酸という成分が原因です。エナント酸は腐った油のような腐敗臭、酪酸は発酵食品であるチーズなどに使われているものですが、人間の皮脂と同じ臭いと同じ成分で、混ざり合うことでとても強い臭いを発生させています。人間だけでなく、哺乳類は苦手な臭いであることも分かっています。
銀杏は繁殖のために臭いを出しているのですが、どの生物にも好まれる臭いだと全て食べられて繁殖が出来なくなってしまうのを防ぐために哺乳類には苦手なキツイ臭いとして感じる理由でもあります。
銀杏の臭いの取り方は?
秋になると美しいイチョウですが、歩道には銀杏がたくさん落ちてうっかり踏んでしまうことも多々あります。靴で踏んでしまった場合や調理中にこびりついた臭いを取る方法を詳しく説明します。