銀杏が臭い理由とは?取り方はある?食べる時の下処理の仕方も解説!
銀杏の臭いがきつい理由を知っていますか?今回は、銀杏が臭いをきつくしている目的やきつく感じる成分の正体・理由について紹介します。〈靴・まな板〉などについた臭いの取り方や、食べる際の下処理についても紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
銀杏を靴で踏んでしまった場合の臭いの取り方を説明します。
1.靴底に着いた銀杏の実を爪楊枝などで取る
2.タワシなどで水洗いしながらしっかり落とす
3.臭いが染み付いている場合は、重曹を振りかけ数時間置いて水で洗い流す
4.再度、重曹を溶かし入れた水に浸けて更に数時間置く
5.しっかり水で洗い流し乾燥させる
街中で銀杏を踏んでしまったと気付いた時には、臭いが染みつかないようすぐに取るようにしましょう。この時、素手で触ると肌がかぶれたり手に臭いがついてしまうため、木の枝などを使うのがおすすめです。重曹には強い消臭効果があるため、臭いがする部分にしっかりつけるようにしてください。重曹を付けてからの置き時間は3時間程度が目安です。
②銀杏の臭いがまな板にこびりついてしまった場合
調理中にまな板に銀杏の臭いがこびりついてしまったときの臭いの取り方を紹介します。
1.しっかり水洗いした後、重曹を擦り込むように全体にまぶす
2.ラップをして密着させ、一晩置く
3.水で洗い流して乾燥させる
靴と同様に消臭効果のある重曹を使うと臭いを取ることができます。木のまな板であれば、重曹での漬け置きをしたて水で洗い流した後、天日干しすることでカビや雑菌の繁殖も防ぐことができます。プラスチックなど木以外のまな板であれば、塩素系漂白剤につけ置きすることで色や臭いを取ることができます。
銀杏を食べる時の臭い対策・下処理は?
臭いの強い銀杏を食べるときの対策と下処理方法を紹介します。
銀杏を乾燥させる
乾燥させた状態で売られていることがほとんどですが、今回は銀杏の実をそのまま拾った場合の下処理方法とその後の食べ方を紹介します。
1.銀杏の実を水を張ったボールやバケツに入れて柔らかくなるまでつけて置く
2.ゴム手袋などをつけて周りの実を崩して種を取り出す
3.種を天日干しして乾燥させる
4.茶封筒に入れて電子レンジ600wで40秒ほど加熱(15粒程度が目安)
5.固い皮が割れているので銀杏を取り出す
銀杏はしっかり周りの実を取り除き、きちんと乾燥させれば臭いはありません。容器に入れて保存しておけば使いたい時にいろいろな料理に使用することができて便利です。レンジで加熱した銀杏はそのまま塩などをつけて食べることもできますし、料理に使うこともできます。
銀杏の臭い以外の注意点は?
臭いばかりを気にしがちですが、銀杏には臭い以外にも注意するべき点があるので紹介します。
①銀杏の食べ過ぎ
秋の味覚で美味しい銀杏ですが、実は銀杏にはメチルピリドキシンという毒性のある成分が含まれています。メチルピリドキシンはビタミンB6の働きを阻害し、神経伝達に異常をきたすため脳や内臓に悪影響を及ぼします。軽い症状では頭痛や下痢などですが、大量に摂取すると呼吸困難や痙攣なども引き起こします。
毒性は加熱しても消えないため、安全な調理法というのはありません。銀杏40〜300個が目安ですが体調や内臓疾患などで差があります。大人でも1日でこれほど摂取することは少ないですが、子供は7〜150個で身体の大きさによっても違うため食べ過ぎには注意が必要です。
(*銀杏の食べ過ぎによる注意点について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②銀杏の銀コール酸によるかぶれ
銀コール酸は銀杏の外種皮に含まれるアレルギー物質で、皮膚に触れるとかぶれなどを起こす可能性があります。銀杏の実にはほとんど含まれないため、食べる時には問題ありませんが、調理中や外出先では注意しましょう。個人差もあり、中には炎症を起こさない人もいますが、触る時は手袋をするなど素手で触らない工夫をしておきましょう。
銀杏の臭いは対策できる
銀杏はとても臭いが強く敬遠されがちですが、とても美味しく栄養価も高い食材です。調理中の臭い対策や外出先でのトラブル後の対処法などもあるため、秋の風物詩、味覚としてイチョウや銀杏を楽しんでくださいね。