カサゴには毒針がある?安全な捌き方は?刺された時の症状・治療法など解説!
カサゴは毒持ちの魚だと知っていますか?実は背ヒレに毒針があります。今回は、カサゴの種類別の毒性や、毒針に刺された時の症状・治療法を紹介します。カサゴの毒針に刺されない捌き方・調理法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
④オニカサゴ
体長:50cm
生息域:千葉県外房から九州南岸の太平洋沿岸、秋田県から九州北岸の日本海沿岸、大阪湾、伊豆諸島など
毒性:とても強い
オニカサゴは、一般的なカサゴよりもはるかに毒性が強い毒針を持つ危険な魚です。オニカサゴの毒針に刺されると、激痛を感じて痛みが数時間続くのが特徴で、刺された箇所は赤く腫れて熱を持ちます。最悪の場合には呼吸困難を引き起こす可能性もあるので、取り扱いには十分に注意しましょう。
⑤ハナミノカサゴ
体長:20〜30cm
生息域:駿河湾以南のサンゴ礁や岩礁
毒性:とても強い
ハナミノカサゴはミノカサゴととてもよく似た見た目をしていますが、尾ビレや背ビレにある模様や、目の上から生える皮弁の長さの違いで見分けることができます。ハナミノカサゴの頭部と胸ビレ、背ビレにはとても強い毒性の毒針があり、刺されると急激に腫れ上がり激しい痛みを伴います。
その後、痛みが全身に広がって呼吸困難や嘔吐などの症状が現れる場合もあるので、刺されて体調に異変を感じた場合はすぐに医療機関を受診しましょう。痛みが引いた場合でも、患部に針が残っている場合があるので医師の診断を受けるのがおすすめです。
(カサゴの種類について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
カサゴの毒針に刺された時の症状・治療法は?
カサゴはその種類によって毒性が違いますが、毒針に刺された時の症状はどのようなものがあるのでしょうか。治療法と併せて解説していきます。
カサゴの毒針に刺された時の症状
カサゴの毒針に刺された時は以下のような症状が現れます。
・患部の痛み
・患部の腫れ
・患部の熱感
・嘔吐
・呼吸困難
・全身の痙攣
カサゴの毒針に刺されると、刺された患部が腫れて痛みを伴います。また、毒性の強い毒針をもつ種類に刺された際は、場合によっては呼吸困難や全身の痙攣などの重篤な症状を引き起こす場合があります。
カサゴの毒針に刺された時の治療法
カサゴの毒針に刺された場合は、まず傷口が化膿しないように洗浄しましょう。毒性の弱い場合は、このまま痛みが引く場合もありますが、毒性の強い種類に刺された場合は手当てが必要です。カサゴの毒は熱に弱いので40℃以上に熱したお湯に30分以上患部を当て、毒針が患部に残っている場合は取り除きます。
手当てをしても痛みや腫れが引かない場合は、速やかに病院で医師の診察を受けるのが無難です。また、呼吸困難や痙攣などの症状が起きた場合には、救急車を呼ぶなどの緊急対応が必要な場合もあります。
カサゴの毒針に刺されない捌き方・調理法
カサゴの捌き方の手順は、以下の通りです。
1. 毒針のあるヒレをハサミで切り落とす
2. 鱗を取る
3. 中骨を切る
4. 頭と内臓を一緒に取る
5. 血合いを洗い流す
6. 3枚におろす
カサゴの毒針は、カサゴが死んでからも毒性を失わないので、触らないように注意しながら始めにハサミでしっかりと取り除きましょう。ヒレだけでなくエラの中にも毒針がある種類もあるので、エラの部分を触る時にも注意が必要です。
カサゴの美味しい料理・レシピ
カサゴは毒針にさえ気をつければ、自宅でも捌いて美味しく食べることができます。ここからは、カサゴの美味しい食べ方やレシピを紹介しましょう。