玄米に毒があるのは嘘?本当?毒抜きの仕方や摂取した時の症状など紹介!
【野菜ソムリエ監修】玄米には毒があると言われていますが本当・嘘どっちでしょうか?エビデンスはあるのでしょうか?今回は、玄米毒とされる成分や摂取した時に想定される症状を紹介します。玄米の毒抜きをする方法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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玄米に毒があるのは嘘?本当?
玄米とは、もみから籾殻を取り除いた状態の精米していない米のことを指します。玄米の表面にある糠にはビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素を豊富に含んでいます。そんな完全栄養食と言われる玄米に含まれる毒について詳しく解説するので、見ていきましょう。
確かなエビデンスがあるわけではなく安全とされている
発芽する前の玄米の害について、科学的根拠はありません。海外の研究によると玄米毒と言われる成分には、動脈硬化や糖尿病などの病気に有益な働きがあると言われています。また、食品安全委員会は、幼児や子供含め、消費者に玄米による害はなく安全とされています。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
玄米に含まれている食物繊維はなんと白米の3倍。デンプンをエネルギーに変えるのに必要なビタミンB1も豊富なのです。
玄米毒とされている成分は?どんな症状がある?
玄米毒とされている成分はどのようなものがあり、摂取した時にはどんな症状があるのでしょうか。ここでは、玄米に含まれている毒の特徴について紹介します。
①アブシジン酸
アブシジン酸は植物ホルモンの一つで、ストレスホルモンとも言われてます。乾燥や寒さでストレスを感じた時に多くなり、植物が生きられない環境になった時に、発芽を抑える働きがあります。
アブシジン酸を摂取すると、ミトコンドリアと呼ばれる人の細胞の中にあるエネルギーを作ったり免疫力を高める器官に悪く作用し、病気になる危険性が高くなると言われていました。ただ、食品安全委員会の調査で玄米に含まれるアブシジン酸は、消費者に害はないとされています。
②フィチン酸
フィチン酸は野鳥などから身を守るために穀物や豆類に多く含まれている成分で、生食すると体に害があると言わる一方、キレート作用と言われる、有毒物を体外に出す効果があります。
また、フィチン酸は、体内のミネラルと結合してしまい有益な栄養の吸収を抑えてしまうとも言われていますが、適量玄米を食べる文には問題無いとされています。
③フィチン
フィチンはミネラルとフィチン酸が結合したもので、胃の中で分解され、フィチン酸とミネラルに分解されるのが特徴です。もともと玄米に含まれていた成分が分解されてミネラルとフィチン酸に分かれるので、ミネラルを多く摂取できますし、最近の研究ではフィチンには抗がん作用があると言われています。
(*玄米のデメリットについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
玄米の毒抜きできる方法は?
玄米毒には、アブシジン酸とフィチン酸があることがわかりました。玄米毒が人体に害が無いとはいえ、科学的根拠はないため、気になる人もいるはずです。ここでは、玄米の毒抜きの方法をいくつか説明します。