しいたけについた虫の取り方は?ひだ・裏側でも確実に除去できる方法を紹介!
【野菜ソムリエ監修】強い旨味をもつしいたけは煮ても焼いてもおいしい食材ですが、しいたけには虫がついている場合があることを知っていますか?今回は、しいたけについている虫の正体や、取れば食べられるのかを紹介します。虫の取り方・除去方法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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しいたけには虫がいる?正体は?
しいたけは、時おり白い虫がついていることがあり、虫がいて驚いた経験がある方もいるかもしれません。しいたけについている虫の正体は一体何なのでしょうか。ここでは、しいたけについている白い虫の正体について解説します。
しいたけの裏・ひだにいる虫はハエの幼虫
出典: @muakbno
屋外で行われる「原木栽培」や野生のしいたけには虫がついていることがあります。一方、屋内で栽培される「菌床栽培」の場合は比較的虫の混入が少ないようです。
しいたけにつく主な虫は、フタモントンボキノコバエやナカモンナミキノコバエなどの幼虫で、キノコバエと同じハエ目のショウジョウバエもしいたけにつく虫として知られています。いずれも数ミリメートルの白~半透明の色をした細長い虫で、しいたけの裏側やひだに多く見られます。
他にも、乾燥の不十分な乾燥しいたけには、穀物などにつくコクガやノシメマダラメイガの白い芋虫様の幼虫が紛れることがあります。また、頻度は高くありませんが、ナメクジ類がつくこともあるようです。
しいたけにいる虫を除去すれば食べられる?
しいたけの裏側にはキノコバエやショウジョウバエ・ナメクジなどがつくことが分かりましたが、虫が付いているしいたけは虫を取り除けば食べられるのでしょうか?
ハエの幼虫がついたしいたけは食べても問題ない
キノコバエ・ショウジョウバエ・コクガなどの幼虫は、仮に虫ごと食べてしまったとしても人体に有害な影響はありません。しいたけに有害な物質を残すこともないので、幼虫を除いた後のしいたけは食べることができます。
傷んだりナメクジがついたりしたしいたけは捨てたほうが良い
ハエの幼虫が付いたしいたけは、食べても問題ありませんが、一方でしいたけが傷んでいる場合は注意が必要です。異臭や変色・味の変化などが見られるしいたけは、傷んでいる可能性が高いので、虫を除いたとしても食べないほうが良いでしょう。
なお、しいたけにナメクジが付いていた場合は食べると危険です。ナメクジには、ヒトの脳や脊髄で炎症を引き起こす「広東住血線虫」と呼ばれる寄生虫が寄生していることがあり、食べると健康を害する恐れがあります。ナメクジが這った跡にもこの寄生虫が残っていることがあるので、ナメクジだけを取り除いても寄生虫感染の危険性は完全には無くなりません。
ナメクジが付いていたしいたけをどうしても食べたい場合は、しいたけをよく水で洗い、十分な加熱を心がけてください。
(*しいたけの腐敗について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
人体に害を及ぼす広東住血線虫の3期幼虫は非常に小さいため、ナメクジがついていたしいたけを置いていたまな板やカットした包丁も、他の食材をカットする前にしっかり洗うようにしましょう。
しいたけにいる虫の取り方・除去方法は?
虫が付いたしいたけは、ナメクジ以外のショウジョウバエなどの虫であれば虫を取り除いて食べられることが分かりました。ここでは、しいたけから虫を取り除く具体的な方法をいくつか説明します。