冷凍カニの解凍方法は?時間はかかる?急ぎながらも失敗しないコツを解説!
【広海水産監修】冷凍カニの正しい解凍方法を知っていますか?今回は、冷凍カニの〈急ぎ・ゆっくり〉別の解凍方法やかかる時間の目安を紹介します。解凍後の賞味期限のほか、黒い場合に食べても大丈夫かも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
- 冷凍カニの正しい解凍方法とは?時間はかかる?
- 冷蔵庫で自然解凍する
- 解凍時間の目安
- 自然解凍向きなカニのタイプ
- 冷凍カニの急ぎの時向きな解凍方法は?
- ①流水で解凍
- ②氷水で解凍
- 流水解凍向きなカニのタイプ
- 冷凍カニのNGな解凍方法は?
- ①レンジで加熱
- ②凍ったまま調理する
- ③室温で自然解凍
- 冷凍カニを解凍する際のポイント・注意点は?
- ①再解凍はしない
- ②食べる分だけ解凍する
- ③できるだけカニと水が触れないようにする
- ④ボイルの冷凍カニは8割程度の解凍に留めておく
- ⑤冷凍カニの甲羅は下側にして解凍する
- 冷凍カニを解凍したら黒い場合は大丈夫?腐敗?
- 腐ってはいないが風味は落ちている
- 冷凍カニの解凍後の賞味期限は?
- ①解凍前は2ヶ月
- ②解凍後は1~2日
- 冷凍カニは正しく解凍しよう
流水解凍向きなカニのタイプ
生の冷凍カニやむき身のカニ、刺身向けの冷凍カニなどのボイルしていない冷凍カニは、時間をかけて解凍すると黒く変色してしまうため、流水で手早く解凍するのがおすすめです。なお、黒く変色してしまった場合も、食べられないわけではありません。
冷凍カニのNGな解凍方法は?
冷凍カニは解凍方法によっては、旨味や食感が悪くなったり、臭いの原因になったりする場合があります。ここからは冷凍カニのNGな解凍方法の例を挙げるので、間違えないように気を付けましょう。
①レンジで加熱
電子レンジで解凍すると早く解凍することができますが、味や風味が格段に落ちるのでおすすめできません。冷凍カニには乾燥や味の劣化などを防ぐグレースと呼ばれる氷の薄い膜が意図的につけられていますが、電子レンジで解凍するとグレースが一気に溶け、臭みの原因になってしまいます。
また、電子レンジでの加熱は急な温度変化によって水分と旨味を含んだドリップが大量に流出し、味や食感が悪くなってしまうので注意しましょう。
②凍ったまま調理する
凍ったままのカニをそのまま調理してしまうのも、おすすめできない解凍方法です。電子レンジでの解凍と同じく、カニは急速に解凍すると旨味成分や水分が外に逃げてしまい、カニ本来の味や食感が落ちてしまいます。また、臭いの原因になる場合もあるので、調理前には必ず解凍処理を行いましょう。
佐藤晃
広海水産
但し、鍋物等は凍ったまま入れても問題なしです。
③室温で自然解凍
しっかりと旨味を残した状態で冷凍カニを解凍するには、室温での自然解凍も行わない方が良いと言えます。室温での解凍でも、電子レンジなどの急速な解凍に比べると少ないものの、旨味成分や水分がドリップとして流れ出てしまうのでカニの味が淡白になってしまいます。
冷凍カニを解凍する際のポイント・注意点は?
冷凍カニを解凍しておいしく食べるために注意すべきポイントはどういったものでしょうか。失敗しがちな注意点も併せて紹介するので、こちらも参考にしてみてください。
①再解凍はしない
一度解凍したカニは、再冷凍せずに一度で食べ切るのが原則です。カニは、解凍する際に細胞が破壊され、味や食感が少なからず悪くなります。そのようなカニを再度冷凍することで、さらに細胞の破壊が進み、再解凍した場合には美味しさが半減してしまうこともあるでしょう。
特に家庭用の冷蔵庫は、業務用の冷凍庫に比べると冷凍速度も遅いので、再冷凍は行わないようにしてください。
②食べる分だけ解凍する
解凍後のカニは徐々に風味が抜け、食感も悪くなるので一食で食べ切る分だけを解凍するようにしましょう。一度に食べ切ることができるように、大きめのカニは小分けにして冷凍するなどの工夫をするのがおすすめです。
佐藤晃
広海水産
家庭用冷凍庫で冷凍する時は、アルミホイルに包んで冷凍すると早く冷凍できます。