魚の冷凍での保存方法・期間は?日持ちするコツや解凍法は?種類別のポイントも解説!
魚は冷凍で保存できるのでしょうか?冷凍した魚はどのように解凍するのでしょうか。今回は、魚を冷凍保存する方法や日持ち期間のほか、解凍のコツも紹介します。マグロやアジなど、魚の種類別の冷凍方法のおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
魚は冷凍保存できるの?日持ち期間は?
魚は新鮮なうちに食べると美味しくいただけますが、購入した日に食べられない時は正しく保存する必要があります。一般的に、魚は食べるまで冷蔵室で保存されますが、冷凍で保存することはできるのでしょうか。魚の冷凍保存方法や日持ち期間について解説します。
魚は冷凍で長期保存ができる
魚の保存期間は、保存する場所によって異なります。
・冷蔵室で切り身を保存した場合の賞味期限:4日〜5日
・冷凍室での賞味期限:4週間
冷蔵室での魚の賞味期限は、保存する魚が一尾魚か加工品かによって異なります。魚の切り身であれば4日から5日ほど保存することができますが、一尾魚の場合は2日程度しか日持ちしません。切り分けて加工される刺身の消費期限は、購入した当日です。
冷凍室で魚を保存すると、4週間ほど賞味期限を伸ばすことができます。しかし、家庭用の冷凍室は庫内の温度を一定に保つことが難しいため、家庭で冷凍した魚の賞味期限は2週間程度と考えてください。
魚を冷凍保存する方法は?
魚を冷凍保存する場合、どのような方法で行ったらよいのでしょうか。ここからは、魚の下処理や使う道具などを交えながら、魚の冷凍方法について詳しく説明します。
①下処理を済ます
一尾魚を冷凍保存する場合は、以下のような下処理が重要です。
・内臓やエラ、頭や鱗を取り除く
・よく水洗いする
・調理しやすい大きさに切る
まずは、魚が新鮮なうちに魚の内臓やエラ、鱗などを取り除きます。腐敗が進みやすい内臓を除去することで、保存性を高めることができます。エラや鱗は臭みの元となるため、しっかりと処理しましょう。次に魚をよく水洗いして、3枚おろしやぶつ切り、そぎ切りなど調理しやすい大きさに切ってください。
②水気・ドリップを取る
下処理を終えた一尾魚や切り身、刺身を冷凍する前に、必ず以下の作業も行ってください。
・下処理をした後は魚の水気をよく取る
・魚からドリップが出ていたらよく拭いておく
内臓などを取り除いた魚を水洗いした後は、必ずキッチンペーパーで魚の水気を取りましょう。また、切り身や刺身の場合もドリップと呼ばれる赤い汁が出ていることがあるので、このドリップもキッチンペーパーでよく拭き取っておいてください。魚に水気やドリップや残ったまま冷凍すると、魚の劣化が早まり臭みも出やすくなります。
③密閉して袋に入れて急速冷凍する
上記の処理を終えたら、魚を密閉して冷凍します。
・魚をラップでしっかり包む
・密閉式の保存袋に入れる
・金属製のトレイに乗せて冷凍室に入れる
魚を冷凍する際には、空気が入らないようにしっかりとラップで包み、密閉式の保存袋に入れて空気を抜いて保存してください。魚に触れる空気を遮断することで、細菌の繁殖を防ぐことができます。
次に、冷蔵庫の急速冷凍機能を使って素早く冷凍しましょう。魚を急速冷凍すると、鮮度を保ちながら保存することができます。冷蔵庫に急速冷凍機能がない場合は、金属製のトレイに魚を入れた保存袋を乗せて冷凍室に入れると、急速冷凍と同様の効果が得られます。
また、刺身を冷凍する場合は柵の状態のままで冷凍してください。切り分けた刺身は包丁についた雑菌が付着していて劣化が早いため、冷凍には向きません。
切り身の場合は下味冷凍がおすすめ
魚の切り身を冷凍する場合は、以下のような方法がおすすめです。
・調味料に漬け込んで冷凍する
・切り身を焼いて冷凍する
下味冷凍の方法は、切り身を醤油や味噌に漬け込んで調味料を馴染ませ、魚を漬け汁ごと密閉用保存袋に入れて空気を抜いてから冷凍室に入れて保存します。切り身に下味を漬けて冷凍すると魚に味が染みて臭みも抜け、解凍後も美味しく食べることができます。
また、切り身を焼いてから冷凍保存することも可能です。焼いた切り身を冷凍しておけば、電子レンジで加熱するだけですぐに食べることができます。切り身を焼いた後、皮や骨を取り除いてから魚の身をフレーク状にほぐして冷凍するのも良いでしょう。
魚の種類別の保存方法は?
基本的な魚の冷凍保存方法について解説しましたが、魚の種類によっては保存方法が異なる場合があります。ここからは、魚の保存方法を魚の種類別に紹介します。