けんちん汁とは?豚汁と具材・味付けに違いが?名前の由来やレシピを紹介!
けんちん汁とはどんな料理か知っていますか?今回は、けんちん汁の名前の由来・意味や、豚汁との<具材・味付け>の違いを紹介します。基本のけんちん汁のレシピだけでなく、具材や味付けに工夫を凝らしたけんちん汁の人気レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
けんちん汁とは?
けんちん汁はご家庭でも馴染みのある料理で、食べたことがあるという方も多いのではないでしょうか。今回は、けんちん汁の発祥や名前の由来について、有力な説を挙げながら説明します。
けんちん汁は鎌倉市発祥の郷土料理
けんちん汁は神奈川県鎌倉市発祥の郷土料理です。現在では日本各地でポピュラーな料理となり、家庭や給食などでも食べられることがあります。豚汁と見た目がよく似ていますが、けんちん汁とは別の料理です。けんちん汁と豚汁の違いについては後で詳しく解説します。
「けんちん汁」の名前の由来・意味
「けんちん汁」の名前の由来には2説あります。1つめは、鎌倉時代に建立された禅寺の建長寺で作られていた料理であるという説です。2つめは、刻んだ野菜と豆腐を炒め、油揚げや湯葉でくるんで揚げた「巻繊(けんちん)」と呼ばれる中国料理に由来するという意味です。
有名なのは1つめの「建長汁」を発端とする説ですが、これまで事典や辞書などに「建長汁」という記載が見つかっていないことから、2つめの説が有力だとされています。
けんちん汁の具材
けんちん汁に使われる主な具材は以下の通りです。
・大根
・にんじん
・ゴボウ
・里芋
・こんにゃく
・豆腐
けんちん汁の名前の由来には2説あることは先ほど紹介しましたが、いずれにしても肉を入れないことは共通しています。また、けんちん汁の豆腐は手でくずし入れるのがポイントです。鎌倉の建長寺では、修行僧が誤って豆腐を落としてしまい、それを高僧が洗って使ったことから、食材を大切にする禅の教えを伝える逸話として知られています。
けんちん汁と豚汁の違いは?
けんちん汁の見た目は豚汁と似ているため、両者の区別がつかないと考えている方もいるのではないでしょうか。ここでは、けんちん汁と豚汁の違いについて、具材や味付けに着目して解説します。ご家庭でけんちん汁や豚汁を作る際にこれらの違いを参考にしてみてください。
①具材の違い
けんちん汁と豚汁の大きな違いの一つは具材です。けんちん汁はもともと精進料理とされているため、具材には肉や魚を使わないことが特徴です。また、出汁にも鰹節や煮干しといった動物性のものは使用せず、昆布やしいたけなど植物性のものを用います。
一方、豚汁は精進料理ではないので、「豚汁」という名前にもあるように豚バラ肉を入れるのが特徴です。また、豚汁は鰹節や煮干しで出汁を取って作られる場合もあります。
②味付けの違い
けんちん汁と豚汁の違いは味付けの方法にも見られます。けんちん汁は具材を一度ゴマ油で炒めることでコクを出してから醤油などで味付けます。一方、豚汁は味付けに油を使用したり具材を炒めたりすることはなく、具材を全て一緒に煮込み、味噌の味付けです。したがって、けんちん汁はすまし汁に、豚汁は味噌汁に分類されます。
けんちん汁の人気レシピ
けんちん汁は根菜を中心に野菜をたっぷり使った栄養価の高い料理です。ここでは、基本のけんちん汁、けんちんうどん、塩麹のけんちん汁を紹介します。味付けにひと工夫加えることでいつものけんちん汁とは違った味わいを楽しむことができるので、ぜひ参考にしてみてください。