ちくわぶとは?「ちくわ」と違いある?名前の由来や味・作り方なども紹介!
ちくわぶを知っていますか?毎年寒くなってくると、おでんの具として見かけることも多いでしょう。今回は、ちくわぶの〈名前の由来や意味・味・材料〉をちくわと比較して紹介します。ちくわぶの作り方・食べ方やレシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
ちくわぶとは?どんな食材?

寒い時期になってくると、コンビニなどでおでんをよく見かけます。おでんの具材としてその特徴的な食感からファンも多いちくわぶですが、関西など地方によってはちくわぶ自体を知らない人もいるようです。ここでは、その正体や名前の由来などについてお伝えしていきます。
ちくわぶは小麦粉を練って蒸した練り物
ちくわぶは、小麦粉に水と塩を合わせてこねたものを、竹や金属の棒に巻きつけて蒸し上げた練り物で、生麩の一種です。独特な歯ごたえは小麦グルテンによるもので、関東などでおでんの種として用いられることが多いです。最初は京都の生麩を見本として作られていたという説があり、白ちくわが原型とも言われています。
(*生麩について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ちくわぶの名前の意味・由来
ちくわぶは漢字で書くと「竹輪麩」となり、文字の通り竹輪(ちくわ)に似せて造った麩です。食べ物が少なかった戦後、ちくわの代用品として、安価に入手できた小麦粉で作ることが出来るちくわぶが食べられていました。ちくわに似ている見た目と、作り方が麩に似ていることからそう呼ばれるようになったようです。
ちくわぶの味・食感は?まずい?
検索ワードに「ちくわぶ」と入れると横に「まずい」と候補が出てくるくらい、ちくわぶを美味しくないと思っている人もいるようです。「どっしりと詰まった身には関西の味付けは合わないのでは?」という声や「おでん屋さんのちくわぶは美味しい」という声もありますので、個人の好みや作り方によっても差があるようです。
本日の晩ご飯は
— かずたん🧸引きこもってくま作ろう (@nekonogeboku) September 5, 2020
ちくわぶの唐揚げとそうめんです!
小麦粉ウマー
ちくわぶの切り方を変えると歯応えも変わって楽しめます
このざくざくむちむち感はちくわぶでしか出せないのです😋 pic.twitter.com/4qYyO8O5aN
【ちくわぶ】
— t0_k0 (@t0k0_d0k0) January 18, 2020
昔はお店で水の中につけている
ちくわぶが売られていて
子どもの頃は
おでんに入っていると嬉しかった。
でも、真空パック状態で
売られようになってからは
美味しくないので食べなくなった。
包装するのは衛生のためだろうけど
ふと昭和を思い出してしまう…。
「ちくわぶ」と「ちくわ」の違いとは?

前述した通り、模して造っているために見た目はちくわそっくりなちくわぶですが、具体的にどういったところに違いがあるのか見ていきましょう。
「ちくわぶ」と「ちくわ」の違いは原料
「ちくわぶ」も「ちくわ」も同じ練り物ですが、最大の違いはその原料です。ちくわの主原料は魚肉で、魚のすり身に卵やデンプンなどのつなぎを混ぜて作ります。一方でちくわぶは、ちくわと違って魚肉は一切使用しておらず、小麦粉のみを原料として水で練り合わせた作り方です。また、調理方法にも違いがあり、ちくわは焼いて作られ、ちくわぶは蒸して作られます。
ちくわぶは主に関東圏だけで食べられていた
ちくわぶは元々高価だった魚のすり身を使用したちくわの代用として、安い小麦粉を使用して関東で作られていたことから、現在でも90%を超える生産量が東京を中心とした関東圏で消費されています。関西などでは存在すら知らないという人もいるほどで、まだまだ馴染みのない地方も多いようですが、少しずつ広く知られるようになってきています。
(*ちくわぶは関東圏にしかないのかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ちくわぶの作り方は?

その形状からすると少し難しそうですが、ちくわぶは道具さえ揃えれば自宅でも作ることができます。作り方を詳しく説明しているレシピを紹介するので、ぜひ挑戦してみてください。
材料
(4本分)
・中力粉:200g
・水:1/2カップ
・塩:小さじ1/2
【使用する道具】
・スタンドミキサーかホームベーカリー(あれば)
・直径2cmくらいの太さの麺棒
・すのこ(あれば)
・蒸し器
作り方・レシピ
少々手間はかかりますが、自分の手で作ることで出来たてもちもちのちくわぶが食べられます。すのこで筋をつけると、味がしみ込みやすくなります。じっくり火を通せばトロトロな食感にもなるので、分量や調理時間を調整して自分好みの食感を探してみてください。
ちくわぶの食べ方は?

おでんの具として食べるイメージの強いちくわぶですが、味付けや使い方次第で多彩な楽しみ方ができます。ここではその一部を紹介するので参考にしてください。
①おでんなど煮物料理に入れる
ちくわぶは元々味がついておらず、味をつけて楽しむ食材であるため、やはり煮物料理に使用して味を浸み込ませると美味しく食べられます。おでんはもちろん、肉じゃがや味の濃い鍋、甘辛い味付けのすき焼きなどとも相性抜群です。
②トッポギやニョッキの代わりに使う
食べ応えのある弾力を活かし、トッポギやニョッキなどもちもちした食感の食材の代用としても活躍します。ちくわぶのもちもち感は加熱して生まれるものなので、柔らかくなるまで煮込むのがおすすめです。ただし、主原料が小麦粉のため、煮込みすぎるとドロドロになるので注意しましょう。
③デザートにする
ちくわぶは甘い味付けをすればデザートにもなります。お餅のようにあべかわやみたらしにしたり、甘いシロップで煮込むなどしてアイスクリームと一緒に食べても意外と合います。
ちくわぶの料理レシピのおすすめ
ちくわぶにも色々な食べ方があることがわかりました。ここでは、実際に料理するのにおすすめのレシピを紹介します。おかずやおつまみ、デザートなどジャンルも幅広く応用がきくので、その時の気分に合わせて作ってみても良いでしょう。
①大根とちくわぶの煮物
なんといってもちくわぶは煮物との相性が良いです。いろんな根菜と一緒に煮て出汁をしっかり浸み込ませれば、和風のほっこりする優しい味わいになります。
②トッポギ風鶏辛煮
甘辛い味付けでトッポギ風にすると、ちくわぶのもちもち感が活かされます。チーズを加えて、より濃厚な味わいを楽しむのもおすすめです。
③ちくわぶカヌレ
こちらはちくわぶ料理研究家の方が考案した、ちくわぶのでこぼこした形を活かしてカヌレに見立てたアイデアレシピです。もちもちとカリカリの両方の食感が楽しめる、ちょっとおしゃれなスイーツです。
ちくわぶを食べてみよう
ここでは、ちくわぶの正体やいろいろな楽しみ方について紹介しました。ちくわぶが大好きという方はもちろん、苦手という方でも美味しいちくわぶと出会えるかもしれないので、ぜひおでん専門店のものや手作りなどを試して自分好みのちくわぶを探してみてください。