ぜんざい（善哉）とは？おしることの違いは？作り方やアレンジレシピのおすすめを紹介！

ぜんざい（善哉）とは、地域によっては耳なじみのない料理名かもしれません。おしることぜんざいの定義も地域によって異なり、味や形状にも違いがあるようです。ここではぜんざいとは何か、どんな料理かについて説明します。

ぜんざいとは、小豆に砂糖を加えて甘く柔らかく煮た汁に餅を入れた料理をさします。餅の代わりに、白玉団子や栗の甘露煮を入れるぜんざいもあるようです。ぜんざいは小豆から煮るので、粒が残っているのが基本となる甘味です。

ぜんざいの語源は仏教用語とされていますが、それは漢字で善哉と書くことによります。善哉は仏教用語で素晴らしいことを表し、古来は砂糖や小豆、餅の希少価値が高く、めったに食べられないご馳走だったことからこの名がついたと考えられます。善哉はよきかなと訓読みすることもあり、誉め言葉として使われていました。

ぜんざいとおしるこの違いについては明確な定義がなく、地方によって線引きが異なるようです。また、地域によってはぜんざいとおしるこの味や材料も大きく違います。ここでは、地域別にぜんざいとおしるこの違いを紹介します。

関東地方においては、ぜんざいとは汁気がないもの、おしるこは汁に入ったものと認識されています。そのため、汁気があるつぶあん仕立てのおしるこを田舎しるこ、こしあんで作られたおしることを御前しること呼び分けることもあるようです。関東はぜんざいより、おしるこの方が一般的なようです。

関西地方においては、汁気のあるなしでぜんざいかおしるこか名称が変わります。ぜんざいとはつぶあんが入った汁気のあるもの、おしることはこしあんを使った汁気のあるものをおしること呼びます。そして、汁気のないものは金時あるいは亀山と呼んでいるようです。

沖縄地方におけるぜんざいとは、砂糖または黒豆を使って甘く煮た豆と押し麦がのったかき氷を意味します。その際に使用されるのは、緑豆か金時豆です。さらにこれを温めたものを、ホットぜんざいと呼ぶこともあるようですが、おしるこという呼び名はありません。

※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。（※1）
※1日の摂取量は成人男性の目安です。

おしるこよりぜんざいの方がカロリーも糖質も低い理由は、汁気がないからです。汁のあるおしるこは甘みを出すために、ぜんさいより多く砂糖が使われる傾向が高く、それがカロリーや糖質に表れます。