大根を干すメリットは多い!ドライする方法・期間やカビ防止のポイントなど解説!
【野菜ソムリエ監修】大根を干すメリットを知っていますか?大根を干すメリットは多くあります。今回は〈そのまま丸ごと・輪切り・葉・皮〉など別に大根を干す方法を紹介します。カビ防止のコツや〈煮物、漬物〉など活用レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
②大根をそのまま丸ごとで干す場合
大根を丸ごと干す場合は、皮を剥いた大根に穴をあけて紐を通すやり方と、皮ごと紐に結んで干すやり方があります。いずれも結び方はクローブヒッチと呼ばれるやり方で以下のように行います。
【手順】
1.大根を紐にかける
2.紐を交差させる
3.もう一つ輪を作り、大根の端を通す
4.しっかり縛ってこれを繰り返してつなげていく
【出来上がりの目安】
・1週間から2週間で、のの字になるくらい曲がるのが目安
丸ごとの大根は上記の写真からも分かる通り、すだれのように干せるので、一度に大量に干す必要がある場合におすすめです。
③大根を千切りして干す場合
大根を千切りにして干すと、切り干し大根が作れます。切り方によって食感も変わるため、好みの切り方にしてみてください。
【手順】
1.大根を3分の1ずつに切って8ミリ程度の拍子切りにするか、千切りにする
2.重ならないようにザルに乗せて干す
【期間の目安】
セミドライ:半日から1日
ドライ:5日から1週間
変色させたくない場合は塩水に2時間程度さらしてから水気をしっかり切った上で干しましょう。ドライの状態になるまで干した場合は、常温でも3ヶ月程度日持ちします。
④大根の皮を干す場合
大根の皮もきんぴらなどにして美味しくいただけるので、無駄なく使いましょう。大根の皮は天日で干す以外に、レンジで干すことも可能です。
【天日で干して作る場合の手順】
1.大根の皮を拍子切りにする
2.ザルに乗せ、重ならないようにして干す
【レンジで作る場合の手順】
1.大根の皮を拍子切りにする
2.重ならないようにオーブンシートを敷いた耐熱皿などに乗せ、500Wで13分加熱する
【期間の目安】
セミドライ:3時間から6時間
ドライ:3日から4日
大根の皮は固く食べにくいイメージがありますが、栄養価が高いので、健康を気にする方はぜひ干して食べましょう。
⑤大根の葉を干す場合
大根を購入した時に鮮度の良い葉がついていたら、干して使うのがおすすめです。アクや苦味の強い大根の葉は、アク抜きした上で干すと味噌汁や炒りものにして食べられます。
【手順】
1.大根から葉を付け根からまとめて切り離す
2.塩茹でしてアクを抜く
3.しっかり水分を切って干す
【期間の目安】
ドライ:2日から4日
そのまま切らずに干しても構いませんが、切って干しておくことで手軽に料理に使えます。また、ふりかけにする場合などは、小口切りにして干すと早く干し終わるので便利です。
大根を干す際のポイントは?カビ防止のコツは?
大根を干すとカビが生えることがありますが、カビを防ぐためのポイントはないでしょうか。いくつかのポイントを紹介するので、ポイントを押さえてカビも上手に防ぎましょう。
①晴れの日に干すのがおすすめ
大根は天日に当てることで旨味が引き出される上に太陽の光の殺菌作用によってカビも防げるので、晴れて風のある日に干して効率よく乾燥させるのがおすすめです。そのため、大根を干すために購入する日は晴れの日の前日が良いでしょう。また、夜露に濡れるのもカビや傷みの原因となるので、夕方になったら取り込むようにします。
②干す時期・季節は冬だと傷みにくい
大根を分厚く切って干す場合や丸ごと干す場合は、中心部まで乾燥しにくいため、暖かい時期では水分が多い箇所からカビや傷みが発生しやすくなります。大根を干す場合はできるだけ寒い時期に行うと傷みにくいので、なるべく冬に行うようにしましょう。
③料理に合わせて切り方を変える
多めに大根が手に入った際などには、切り方にバリエーションを持たせて干すのがおすすめです。干した大根は、その形に応じて切り干し大根や煮物、サラダなどの様々な使い方ができるので、様々な料理に使えるようにしておきましょう。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
大根の歯ごたえを楽しみたい場合は、皮をむかずに干しましょう。大きくカットすると、煮崩れせずに味が染みこみやすくなるので煮物に便利です。またスライサーを使って薄くカットすると、干す時間を短縮できます。