ガリの名前の由来・語源とは?寿司屋に置かれる理由や紅生姜との違いを解説!
【管理栄養士監修】ガリの名前の由来・語源を知っていますか?変わった名前ですが、どんな由来でそう呼ばれるようになったのでしょう?今回は、ガリの正体や語源にくわえ、寿司屋で置かれている理由も紹介します。ガリと紅生姜の違いも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
③おしぼり代わり
ガリが誕生したのは、寿司の誕生とそう変わらない時期だと言われています。寿司の歴史は江戸時代に屋台で提供するスタイルから始まり、手づかみで食べるせっかちな江戸っ子のおしぼりがわりとして寿司のおともに定着しました。前述しましたが、ガリには殺菌効果もあるので、食中毒を防止するのにも効果的です。
④刷毛代わり
シャリではなくネタに醤油をつけるのが寿司のマナーのひとつですが、それには寿司を逆さまにする必要があり、上手につけないと寿司が崩れてしまうこともあります。そこで醤油につけたガリを刷毛代わりにしてネタに塗ることで、寿司の崩れだけではなく醤油のつけすぎ防止にもなります。握りだけではなく軍艦巻きや細巻きにも使えるテクニックです。
ガリと紅生姜の違いとは?
ガリと紅生姜は似ていますが、どう違うのでしょう?
作り方が若干違う
ガリと紅生姜は作り方が少し違います。ガリは一般的に穀物酢などに漬けますが、紅生姜を漬けるのには梅酢を使います。ガリには薄いピンク色のものもありますが、これは生姜に含まれるアントシアニンという成分と酢が化学反応した際に出る色合いです。紅生姜の場合はさらに赤シソを加えることで、あの真っ赤な色になっています。
ガリと紅生姜は、どちらも生姜の保存方法として酢漬けにされたのが始まりです。関東方面では甘酢に、関西方面では梅酢に漬けられることが多く、それぞれ別な食べ物として定着しました。また、ガリは新生姜で作られることが多いですが、紅生姜は水分量が少ない生姜の方が適しているため、新生姜ではなく水分量の少ないヒネ生姜などで作られます。
管理栄養士トントン
管理栄養士
収穫直後の生姜を新生姜というのに対して、数ヶ月寝かしておいた生姜の事をヒネ生姜などと言います。色々な呼び方が生姜にはありますが、新生姜かそれ以外かで水分量に違いが出ているくらいで覚えておくと良いでしょう。乾燥させたり生薬としても使われる生姜は色々な顔を持っています。店頭で商品を見る時は、名前もチェックしてみると面白いですよ。
ガリを作ってみては?
市販品もいいですが、ガリは基本的に薄切りにしてさっと茹でた新生姜を甘酢に漬け込むだけなので、家庭でも簡単に作ることができます。手作りすれば甘酢の酢や砂糖の量を自分好みに調整できるメリットもあります。氷砂糖を使えばじんわりと染みて優しい甘さになりますよ。簡単なのでぜひ作ってみてくださいね。
管理栄養士トントン
管理栄養士
生姜をスライスしたら、2〜3分茹でて、水分を絞ったら甘酢に一晩漬けるだけ。ここで言う甘酢は、米酢と砂糖を1:1で作るのを基本としてみましょう。一度作ってみて、次回からさらに自分好みにしていけば良いですね。