ごぼうは漢字「牛蒡」の語源・由来は?なぜ「牛」?豆知識なども紹介!
ごぼうは漢字でどう書くか知っていますか?今回は、ごぼうの漢字「牛蒡」の語源や由来に加えて、食用で食べているのは日本だけなどの豆知識も紹介します。ごぼうの豊富な栄養や、種類別の特徴も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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ごぼうは漢字でどう書く?
ごぼうは独特の食感や豊かな土の香りがあり、食卓に並ぶ機会の多い根菜の一つです。身近な野菜であるごぼうを漢字で書こうとしても、どう書くのか思い出せないといった人は多いのではないでしょうか。今回はごぼうの漢字について、その語源や由来を詳しく解説します。
ごぼうは漢字で「牛蒡」なぜ「牛」?
ごぼうは漢字で書くと、野菜であるのにも関わらず、動物である「牛」の文字が入っています。この漢字の由来や語源を、詳しく見てみましょう。
「牛蒡」の由来は「牛の尾」
ごぼうは漢字で「牛蒡」と書き、「牛」の入ったこの漢字の由来は、牛の尾とごぼうが似ていることに由来しています。牛の尾を見ると根元が太く、先端に向かって細くなっていくところがごぼうの形状に似ていると言えるでしょう。また、牛の尾に生えた短い毛が、ごぼうのひげ根のように見えなくもありません。
「牛蒡」の語源
「牛蒡」は中国から伝わった漢語が語源とされ、「牛」と「蒡」それぞれの漢字の読み方と意味は以下の通りです。
・牛:音読みで「ゴ」と読み、牛の尾や大きい草木を意味する
・蒡:音読みで「ボウ」と読み、ごぼうに似た植物の名前
この二つの漢字を合わせると、ごぼうは牛の尾に似た、「蒡」のような植物であることがわかります。また、「牛」は大きい草木を漢字で表す時に使われ、「蒡」よりもごぼうが大きかったことから「牛」の漢字が当てられたのではないかと考える人もいるようです。
(*他の野菜の漢字の読み方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ごぼうの豆知識
ごぼうには、漢字にまつわる由来や語源の他にも、知っておきたい知識があります。ごぼうの豆知識を3つ紹介するので、参考にしてください。
ごぼうを食用としているのは日本と韓国だけ
ごぼうを食用としているのは日本と韓国だけで、ごぼうが中国から伝わった際も、野菜ではなく薬草として伝わったと言われています。
第二次世界大戦中に、日本軍の捕虜となった外国人の野菜不足を解消するため、ごぼうの煮物を与えたことがあったようです。しかし、ごぼうを食べる文化の無い外国人捕虜は木の棒を食べさせられたと思い、これは捕虜虐待だと裁判で訴えました。戦犯裁判の結果は日本が有罪となり、この逸話は戦争を描いた映画の一場面にも使われているようです。
ごぼうは栄養豊富な野菜
ごぼうには、以下のような栄養素が含まれています。
・食物繊維
・カリウム
・マグネシウム
・ポリフェノール
ごぼうに含まれる食物繊維は、腸の運動を促して、便秘の予防や改善に効果があります。カリウムやマグネシウムといったミネラルは、むくみの解消やカルシウムの吸収を促進させ、健康な骨作りに役立つでしょう。また、抗酸化作用を持つポリフェノールは血管の老化を防ぎ、動脈硬化などの生活習慣病予防が期待できる栄養素です。