川魚の生刺身が食べられない理由は?なぜ?寄生虫の危険性や安全に食べる方法も紹介!
川魚を刺身で食べないのはなぜか知っていますか?今回は、川魚を生食する危険性や、安全に食べる方法に加えて、寄生虫の<日本顎口虫・アニサキス>などの種類も紹介します。サーモンが刺身で食べれる理由や、鮭は生食できるのかも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
川魚を刺身で食べないのはなぜ?
川魚を釣れる釣り堀ではその場で食べられることが多いですが、加熱調理をして提供されるのが基本です。川魚を刺身で提供する店がないことには、しっかりとした理由があります。ここでは、川魚を刺身で食べない理由を詳述します。
川魚は寄生虫がいる可能性が高い
川魚を刺身で食べないのは、その多くが淡水魚で寄生虫が棲みついており、生食することで二次感染するリスクがあるからです。川魚につく寄生虫にもいくつかの種類がありますが、人間に感染すると下痢や腹痛などの症状があらわれるだけでなく、脳に侵入するケースもあります。
川魚を安全に食べるには?
淡水魚である川魚に寄生虫がついている可能性が高いと聞くと、食べることを躊躇する人もいそうです。しかし、川魚を安全に食べる方法があるので、覚えておくと安心です。ここでは、川魚を安全に食べる方法を2つ紹介します。
①加熱調理して食べる
川魚は焼くあるいは油で揚げるなど、加熱調理して食べれば安全です。これは、淡水魚につく寄生虫は熱に弱いため、加熱調理することで死滅します。かつては淡水魚でも醤油や酢をつけると寄生虫の害を受けないとされていましたが、事実ではありません。特に天然の淡水魚は、絶対に生食しないようにしましょう。
②冷凍して食べる
川魚である淡水魚についた寄生虫は、冷凍することでも死滅します。そのため川魚を一度、冷凍してから食べるのもおすすめです。しかし、淡水魚についた寄生虫を死滅させるためには-20℃で24時間以上、冷凍する必要があり、その条件を満たすことで初めて、川魚の中心部まで凍結します。
業務用の冷凍庫であればその条件を満たせますが、家庭用では-20℃まで温度が下がらないものもあるので、自宅の冷凍庫の機能を確認してから冷凍するか否かを検討しましょう。
(*安全に食べられる川魚について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
川魚にいる寄生虫の種類は?体への害は?
川魚である淡水魚にも色々な種類があり、つく寄生虫の種類が異なります。寄生虫によって起こる症状や害に差があるため、知識として覚えておくと良いでしょう。ここでは、川魚にいる寄生虫の種類と二次感染した際に体にどんな害があるのかについて説明します。
①有棘顎口虫・日本顎口虫
出典: @rental_ikimono
淡水魚につく寄生虫の中でも最も危険なのが、有棘顎口虫(ゆうきょくがっこうちゅう)と日本顎口虫です。顎口虫と総称される寄生虫で長さが3~4㎜、直径が1㎜程度です。顎口虫が人に二次感染するとまず、みみずばれや皮膚の腫脹が見られます。また胃壁を破るなど内臓にダメージを与えたり、目や脳に侵入することもあります。
重症化すると激痛を感じるので、川魚を食べた後で症状があらわれたら、すぐに病院で診察を受けましょう。